2018年度総会

5月19日(土)午前10時~正午、被災協地下講堂にて「長崎被災協・被爆二世の会・長崎」2018年度総会を開催しました。二世会員13名、賛助会員4名、被爆者4名、市民2名が出席し、マスコミ7社の参加でした。

二世の会理事の岡本宏幸さんによるオリジナルソング2曲でオープニング。記念講演では「私の原爆と被団協の歩んだ核兵器禁止の歴史」と題し、被災協の田中重光会長にお話いただきました。 2018年の活動では今年も被爆体験の継承、被災協の運動を支えること、国際署名、慰霊のための浦上川緑地帯の花植え活動など行っていきます。


被爆体験の聞き取り

 4月20日(金)午後1時半から午後 1時半から 時半から「長崎原爆青年乙女の会」総会が開かれ、反納 さん宅に会員 9名が参加しました。そのとき、二世の会からも 4名が参加しました。

反納さんは病気により 18 年前に 大手術。以後身体が不自由になり、 ベッド上の生活になりました。 反納さんはとても楽しみにされて いて、会員たちも久し振りの涙の 再会でした。会えてよかったとお 互いに話していました。 二世もあらためて反納さんの被爆体験を詳しく聞きたいと 5 月 19 日の総会の後、4名で再度お宅 を訪問しました。反納さんはたいへん喜ばれ、二世は話に聞き入り涙しました。

これからも聞き取りを続けていきたいと思います。


浦上川緑地帯の花植え

6 月 17 日(日)午前 10 時より正午まで浦上川緑地帯の花壇整 備作業を約 60 名の参加で行いました。 はじめに原爆で亡くなられた方々への黙とう、 被災協の池田早苗理事よ り被爆当時の浦上川のようすなど聞き、各団体 代表があいさつしました。

今回、近隣の学校へ協力をお願いしたところ、 南山高校、工業高校、長崎大学 RECNA、ピースボランティア、 瓊浦高校、市民の方にも参加いただき、10 代、20 代の若い世代 が40 名ほどで、作業もはかどりました。

被爆者の方々もたいへん心強く感じ、喜んでおられました。お天気が良く暑い日でしたが、楽しく語り合いながら作業をおこなうこ とができました。 佐藤会長が、これからも日常的な水やり、草取り、合同作業日への協力をお願いして終了しました。 この様子は 8 月 9 日、NHK のワールドニュースで世界に向けて報道されました。


浦上川緑地帯の草取り作業、写真パネル展

7 月 22 日(日)午前 9 時~10 時、浦上川緑地帯の花壇で草取り作業をおこないました。今回は純心高校のシスター、高校生、活水高校の先生、ピースボランティア(市職員、日大高校生)、山里中学生の親子、瓊浦高校生の 参加協力がありました。暑い中、汗を流しての作業でした。

そのあと、11 時から正午ま で被災協 2 階会議室で「被爆 者と語ろう」と題し、被爆者の 池田早苗さん(被災協理事)と 70 年ぶりの再会の辻本正義さんが対談をおこないました。

被爆体験だけでなく空襲の怖さ、子どもたちの日常生活なども語られました。またこのような対談を続けていけたらと話しています。 今回は午前 10 時から 16時まで原爆写真パネル展を開催し、愛知や埼玉、福岡などからの親子連れ、カップルなどの観光客が熱心にパネルに見入っていました。 (佐藤直子)


滑石学童クラブ 花植え活動

8 月 1 日、滑石学童クラブの子どもたち、指導員の皆さんで約 25名、浦上川緑地帯の花植え活動をおこないました。 花壇には貝殻や花や蝶やいろんな飾りがいっぱいで、子どもたち の発想は自由だなとつくづく感じました。二世の会の看板もかわいらしく飾ってもらいました。


8月9日献花式

8 月 9 日、爆心地公園の原爆中心碑の前で「被災協・被爆二世の 会」の「長崎」と「諫早」合同で献花式を行いました。73年目の 長崎原爆の日、原爆犠牲者の方々への慰霊と平和への思いを新たにしました。

今年の平和祈念式典では田上市長の平和宣言に、長年核 兵器廃絶を訴え続け、昨年亡くなられた谷口氏、土山氏の生前のことばが引用され、被爆者の声が世界に発信されました。

そして被爆 者代表として、日本被団協の代表委員、田中熙巳氏が被団協結成当 時の様子などを含む平和への誓いを行いました。 (佐藤直子)


谷口稜曄さん精霊流し

8 月 11 日(土)今年が初盆 になる谷口稜曄さんの精霊船に千羽鶴を飾り付けるお手伝いに 被爆者3 名、二世の会 4 名が 参加しました。 谷口さんは二世の会の総会や 行事など、いつも出席してくださり、二世の会の活動を気にか けておられました。

生涯、被爆体験を語り続けられた谷口さんは修学旅行の学校から折り鶴をたくさんいただいておられたので、思いのこもったその鶴を飾り付けました。

8 月 15 日、谷口稜曄さんの精霊 船を流すお手伝いにも、被爆者と二 世の会のメンバーが参加しました。

谷口さんのご自宅から流し場まで の 3 キロを 3 時間かけて歩きましたが、途中沿道では手を合わせる方の 姿も見受けられました。

たくさんの人たちに見送られ谷口 さんもきっと喜んでいらっしゃると思います。これからも谷口さんの思いを決して忘れることなく、しっかりと後世へつないでいきたいと思います。 (佐藤直子)



大越富子さん 家族証言

9 月 8 日(土)午前 10 時より被災協地下講堂で「被災協・二世 の会・長崎」理事の大越富子さんによる「父と母の被爆体験」を10 名で聞きました。

大越さんは長崎市の家族交流証言事業に参加し、今回が証言デビ ューとなりました。 たいへん心に響く内容でした。

新しい会員も加わり、家族交流 証 証言者の平田さんも参加して、「良い中身だからこそ両親の被爆体験、戦後の生活をもっと聞 きたい」など、たくさんの意見 やアドバイスで有意義な学習会となりました。そのあと、二世 の会の会議を開き、今後の活動について話し合いました。


ヒバクシャ国際署名2周年のつどい

10 月 13 日(土)13 時半より被災協地下講堂にて「長崎県民 の会結成2周年のつどい」が100名の参加で開催されました。二世の会からも参加しました。
オープニングは長崎のうた ごえ協議会のメンバーによる歌声、そして谷口稜曄さんの 「ラストメッセージ」上映のあと、田中重光共同代表が挨拶しました。 長崎大 RECNA 副センター 長の広瀬訓氏と長崎の証言の会の山川剛氏による講演を聞きました。最後に朝長万左男共同代表が核兵器禁止条約批准に向け、この署名を大いに広げていこうと訴 えました。県民の会に寄せられ預かっている署名(一部提出済み)をステージに並べ、県民の会の署名長崎の団体分を合わせると 331,433筆になりました。(柿田富美枝)


日本被団協・全国二世交流会

10月16日~17日、東京のホテルで行われた「日本被団協全国都 道府県代表者会議」に、長崎被災協から田中会長と横山理事、柿田 事務局長、二世の会から佐藤会長が参加しました。 原爆症認定制度や原爆被害への国の償いについて、各県から原爆 の実相の普及活動についての報告、被団協運動の継承などについて の意見交換が行われました。

また2 日目には「第 3 回全 国被爆二世交流会」が行われ、全国から21名の二世・三世が参加しました。二世健診や手帳 について、各県の継承活動状況など報告と活発な意見交換がなされました。夜は懇親会で親睦をはかりました。

3 日目は参議院議員会館に与党、野党の代表が出席し、被爆者や二 世が意見や要望を述べ、要請行動が行われました
(佐藤直子)


核実験に抗議の座り込み

10 月 21 日(日)午前 11 時よ り 1 時間、平和祈念像の前で米国 核実験に抗議の座り込みを行いま した。主催は「核実験に抗議する長 崎市民の会」で、核実験抗議の座り 込みは第 403 回目です。二世の会 から4名が参加しました。 高校生1万人署名のメンバーも参加し、被爆者の皆さんも励まさ れていました。 米国の核実験は、昨年 7 月に国連で核兵器禁止条約が採択され、 批准国がまもなく 25 ヵ国になるという世界の流れに逆行する暴挙と参加者たちは訴えました。 (柿田富美枝)

 


長崎市民平和大行進

平成 30 年 10 月 27 日(土)
10 時から「市民大行進」が行われました。
二世の会からは 8 名が参加。
被爆者の方々と一緒に、平和公園~山里小学校前~大橋町(国道)を通り、爆心地公園までを行進しました。
出発前から行進中には長崎市内の幼稚園や小学校から高校の吹奏楽部などの演奏もあり、行進にも多数の子どもたちの参加があり、平和を祈りながら、楽しく歩くことができました。

爆心地公園では西泊中学校の生徒さんによる「市民大行進宣言」や参加した子どもたちが風船を飛ばす「バルーンリリース」が行われました。

関連行事として原爆資料館前で「原爆写真コーナー」「戦時食コ ーナー」などあり、芋もちや、大根ご飯、麦ご飯などをいただいて、私たちが知らない戦時中の食事 を知ることができ、貴重な体験と なりました。

また行進が始まる前 には平和公園にて「ヒバクシャ国 際署名」に他団体も合わせて 50 名の人たちで、参加者や観光客の 方々に署名をお願し、313筆が寄 せられました。 (赤水ますみ)


九州ブロック相談事業講習会のご案内

12 月 8 日(土)9 日(日)長崎ワシントンホテルにて「日本被団 協九州ブロック相談事業講習会」が行われます。これは九州全県での 持ち回りで、今年は長崎での開催です。

被爆者をはじめ被爆 2 世も一緒に被爆者の運動の歴史や継承、被爆者の生活相談などについて学習します。8 日の夜に九州全県の二世が集まって交流会を行います。年に1 度の機会ですので、ぜひご参加ください。


2018 年度会費のお願い

年会費 会員 3,000 円 賛助会員 1,000 円

2018年度年会費納入がまだの方は同封の郵便振込用紙で お願いします。

なお、ゆうちょ銀行の口座をお持ちの方は無料で振り込む ことができます。よろしくお願いいたします。


被爆二世健診を受けましょう!

二世健診の受診者数はまだまだ少ない状況です。ガン検診を入れてほしいなど、私たちの要求を実現するためにも、年 1 回、二世健診を受けましょう。 過去の健診で「要精密検査」の結果が多く出ています。二世の健診を受けることは重要です。