2016年12月9日発行の新聞『被団協』398号の内容をご紹介します。

広がるヒバクシャ国際署名
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◎緊急集会◎
「被爆者は核兵器禁止条約を求める」

11月25日18時より東京の参議院議員会館で日本被団協と「『ヒバクシャ国際署名』連絡会」の共催で日本政府に国連の禁止条約の決議に賛成するよう求める緊急集会がおこなわれました。
田中煕巳・被団協事務局長が開会挨拶し、川崎哲・ピースボート共同代表、朝長万左男・長崎原爆病院名誉院長、藤森俊希・被団協事務局次長が国連での核兵器禁止の決議採択をめぐる状況を説明し、国連に署名を提出したことを報告しました。
被爆者代表の谷口稜曄・被災協会長、中島正徳・長崎県被爆者手帳友愛会会長、井原東洋一・長崎県被爆者手帳友の会会長、広島の代表がそれぞれの被爆体験を話し、今すぐ核兵器廃絶をと力強く訴え、参加者たちの胸を打ちました。

民進党、公明党、共産党、社民党の代表も駆けつけ挨拶しました。最後にキャンペーンリーダー
の林田光弘さんが、ヒバクシャ国際署名のさらな
る飛躍を参加者によびかけ、緊急集会は閉幕しました。


◎外務省へ要請行動◎

11月25日の緊急集会の前に、日本被団協、「ヒバクシャ国際署名」連絡会、長崎、広島の被爆者代表ら18名で外務省を訪問しました。
日本政府が核兵器禁止条約の交渉開始を求める国連決議に反対したことに抗議し、唯一の被爆国として日本が積極的に核兵器禁止を主張すべきだと訴えました。


◎定例の街頭宣伝行動◎
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11月26日(土)16時より1時間、浜クロス前にて国際署名活動を行いました。
約30名の参加で、289筆の署名が集まりました。
土曜日の夕方で、また国際観光船が入港していたこともあり、アーケードはたくさんの人で賑わっていました。こちらの呼びかけに快く応じてくれる人、そそくさと足早に立ち去る人など、いつもながらの署名活動の光景でした。
「私も被爆者ですが、高齢で何もできませんので…」とカンパをくださった女性、「ぜひとも実現させてください。お願いします。」と声をかけてくださった子供づれの若いご夫婦に力をいただきました。
毎月26日は、署名活動を行っています。被爆者、二世、その他賛同してくださる方、どなたでも多くの方のご協力をよろしくお願いいたします。
(堀洋美・被災協事務局員)


◎時津町、長与町へ訪問◎

12月1日、被爆者5団体の呼びかけ人の川野浩一・長崎県平和センター被爆者連絡協議会議長と森内實・被災協副会長と「長崎県民の会」事務局メンバーと計5名で時津町を署名の要請で訪問しました。
森達也副町長は「非核自治体協議会からの要請もあり、庁舎玄関ロビーに署名コーナーを設置し、町のホームページや広報誌で協力を呼び掛けている。」と時津町の取り組みを紹介してくれました。
署名の広がりに参加者たちは感激しきりでした。
また時津町では「原爆展」や「平和のつどい」などの開催されており、子どもたちや保護者も参加され、大事な被爆の継承の取り組みになっていることを聞き、たいへん励まされた訪問となりました。
12月2日は長与町を同じメンバーで署名の要請に訪れ、8日は長崎市の田上市長を訪問します。
(佐藤澄人・評議員)


◎自治体首長の署名届く

11月24日、諫早市の宮本市長が署名しますという連絡が入り、12月2日には松浦市の友広市長から賛同署名が届きました。「県民の会」では各市と日程を相談し、訪問していく計画です。
これは長崎市原爆被爆対策部平和推進課にある「日本非核宣言自治体協議会」の事務局から、非核協会員自治体(323自治体)へ署名の依頼されたことによるもので、大きな支援となっています。


◎ドイツ大統領と面談

 11月18日、ドイツのガウク大統領が長崎原爆資料館を訪れました。谷口会長は「赤い背中」の写真を示しながら、自身の被爆体験を語り、大統領は熱心に耳を傾けました。
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◎下平作江理事、長崎新聞社文化章受章

11月29日、長崎新聞社文化章が被災協理事、長崎原爆遺族会顧問の下平作江氏に授与されました。長年、若い人達へ被爆体験を語り、日本被団協の代表として欧米各国へ核兵器禁止を訴えてきました。
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◎12月26日、田上市長が訴えます
「ヒバクシャ国際署名」の街頭宣伝!!

12月26日(月)16時~17時
浜の町の鉄橋です。
市長が市民に核兵器廃絶の署名への協力を呼びかけます。時間の都合のつく方は
30分でもけっこうですので、
ご参加ください。


事務局日誌

11月3日
被団協中央相談所委員・伊藤直子氏逝去

7日
弁護団会議(森内)

8日
安保法違憲訴訟第1回口頭弁論

9日
第9回三役会議

11日
被団協新聞発送作業
「ヒバクシャ国際署名」事務局団体会議

12日
「二世の会・長崎」被爆遺構学習会(案内・萩谷監事)

18日
ガウク・ドイツ大統領来崎(谷口)
ヒバクシャ訴訟・緊急中央行動(森内)
祈念式典「被爆者の訴え」、市と5団体会議(田中・柿田)

24日
第10回三役会議

25日
外務省要請、緊急院内集会(谷口、柿田)

26日
「ヒバクシャ国際署名」街頭宣伝

27日
全国ノーモア訴訟会議(柿田)

29日
正林克記・長崎原爆遺下平作江理事、
長崎文化章授賞式族会会長葬儀
(谷口)

29日~30日
被団協代表理事会(横山)

30日~12月1日
被団協二世委員会(柿田)

12月1日
「ヒバクシャ国際署名」県民の会
時津町訪問(森内、佐藤、他)

2日
「ヒバクシャ国際署名」県民の会
長与町訪問(森内、佐藤、他)

3日
「被災協・二世の会・長崎」理事会
被災協と二世の会の望年会

8日
「ヒバクシャ国際署名」県民の会
長崎市長面談(谷口、柿田他)