2018年1月10日発行の新聞『被団協』411号の内容をご紹介します。

初春のお慶びを申し上げます

年は谷口会長、土山先生、そして「被爆体験を語り継ぐ会」の語り部の深堀悟さん、吉田勲さんを相次いで失いました。
そうした中、被爆者を励ます歴史的なできことがありました。1つは 7 月 7 日に核兵器禁止条約が国連の第 1 委員会で 122 カ国の賛成によって採択されたことです。しかし残念ながら日本政府は会議に参加しない、
安倍首相は今後も調印も批准もしないと言い、被爆者を裏切っています。絶対に許すことはできません。
2 つ目は「ICAN」(核兵器廃絶国際キャンペーン)がノーベル平和賞を受賞したことです。被爆者を支えるICAN が受賞したことはたいへん嬉しいことです。
憲法 9 条には、第 2 次世界大戦を経て、広島長崎の悲惨な歴史を二度と繰り返さないために核兵器廃絶の願いと不戦の誓いが込められています。
安倍政権が核兵器禁止条約に反対し、9 条改憲を狙っていることは表裏一体のものではないでしょうか。
私たちは「ヒバクシャ国際署名」と「憲法 9 条守れ」の願いを大きな署名の力に託し、日本政府の姿勢を変えなければなりません。
これからも被爆者と二、三世と平和を願う市民の方々とともに頑張る決意です。2018 年もよろしくお願いいたします。   (会長・田中 重光)


被爆者4団体代表、田上市長と面談

1月5日(金)17持より長崎市役所で田上富久・長崎市長に被爆者4団体代表が面談し、核兵器禁止条約の早期批准に向けた行動要請をおこないました。
要請書を川野・被爆連議長が手渡し、それぞれ会長は、田上市長が国連やICANのノーベル平和賞授賞式等に出席されたことなど平和への取り組みに謝意を表し、核兵器禁止条約を日本政府が批准するよう広島、長崎の市長で力を合わせ、さらなる行動をと要請しました。田上市長はともに市民社会と力を合わせ大きな力にしていこう、若い人たちに広げていこうと述べました。


成人式の日、ヒバクシャ国際署名活動

1 月 8 日(月)長崎市茂里町のブリックホールで開催された成人式式典会場ホール前で、「ヒバクシャ国際署名をすすめる長崎県民の会」は署名行動をおこないました。
20名の参加で被災協からは田中会長ほか被爆者1名、二世3名が参加しました。呼びかけに応じ、300筆の署名が寄せられ、自分から署名に来る新成人もいました。


12 月18 日、恵の丘ホーム慰問

毎年、恵の丘長崎原爆ホームにクリスマスの時期に慰問しています。
今回は田中会長、横山副会長、佐藤澄人評議員の 3 名が訪問しました。田中会長は核兵器禁止条約が国連で採
択、ICAN のノーベル平和賞受賞に触れ、入所者の皆さんは元気で長生きをしてくださいと挨拶しました。
お見舞いのシャンプー、ボディソープを贈呈し、入所者の方々のお礼の歌と挨拶を受け、懇談しました。


ヒバクシャ署名県民の会・記者会見
「谷口さん最後のメッセージ」6 カ国版

1月 9日(火)10 時より被災協地下講堂で「ヒバクシャ国際署名をすすめる長崎県民の会」は谷口稜曄・被災協前会長(県民の会・前共同代表)の最後のメッセージをボランティアの方々による翻訳で、英語、フランス語、ロシア語、中国語、スペイン語、韓国朝鮮語の 6 ヶ国語の字幕版をインターネットで随時公開しています。6 カ国版完成の報告をおこない、さらにアラビア語のできる方を募集のお知らせです。

核兵器禁止を求める世論を国際的に喚起するため、このビデオは長崎から発信する大きな意味があるメッセージです。
インターネットのユーチューブで「長崎原爆被災者協議会」と検索してください。若い人たちにもぜひ見てもらいたいと思いますので、子どもさんやお孫さんと一緒にご覧ください。まわりに広めましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=Rl5-pUR_5Aw


高見三明・カトリック長崎大司教と
朝長万左男・共同代表 平和対談

2 月 17 日(土)13 時半~15 時
被災協地下講堂
「ヒバクシャ国際署名をすすめる長崎
県民の会」主催で、お二人に核兵器廃
絶への思い、そして国際情勢の大きな
変化の中で核兵器禁止条約へ向けて、
私たちにできることを語ってもらいます。お誘いあわ
せの上ご参加ください。(参加費無料)


事務局日誌

11/30~12/01 日本被団協中央相談所委員会(横山)
12/02 土山先生偲ぶ会(森内、柿田)
「二世の会・長崎」で森内副会長講話
被爆者と二世、マスコミ望年会
12/03 ノーモアヒバクシャ訴訟全国会議(森内、柿田)
12/04 厚労大臣定期協議(森内、柿田)
12/06 厚労省前座り込み(田中や、堀) 被爆体験者・放影研要請(田中)
12/08 ベテランズ・フォーピース来訪、不戦の集い
12/11 新聞発送
12/14 署名事務局会議
12/16 核兵器廃絶研究センターRECNA 講座
12/18 恵の丘原爆ホーム慰問(田中、横山、佐藤す)
12/19 平和行進部会(森内)
12/20 被爆者 5団体、長崎市懇親会(田中、柿田)
12/21 被爆者 5団体記者会見・安倍総理へ核兵器禁止条約に参加を要請    (田中)
12/26 ノーモアヒバクシャ訴訟、国際署名街頭宣伝
12/28 仕事納め


これからの活動

1/05 (金) 被爆者 4 団体、市長へ要請
1/08 (月) 成人の日署名活動
1/09 (火) 仕事始め 県民の会・記者会見
1/11 (金) 新聞発送 三役会議
1/13 (土) ICAN フィン事務局長講演会、レセプション
1/18 (木) 署名事務局会議 13 時半
1/20 (土) 核兵器廃絶研究センターRECNA 講座
1/21 (日) 「二世の会・長崎」10 時 被災協地下講堂
(佐藤直子会長による家族証言)
1/22 (月) 第 4 回理事会 14 時 被災協 2 階
1/26 (火) 街頭宣伝 浜クロス前 16 時~17 時