2019年03月9日発行の新聞『被団協』425号の内容をご紹介します。

被災協 第 5 回理事会

2 月 13 日(水)被災協 2 階会議室で第 5 回理事会が理事 11 名、監事 1 名の出席で開催されました。

開会挨拶で田中重光会長は米国、ロシアの中距離核戦力(INF)条約破棄などの国際情勢やヒバクシャ国際署名の活動に触れながら、被災協として核兵器廃絶へ向け、さらに頑張っていこうと
話しました。
議題の話し合いでは理事それぞれからヒバクシャ国際署名を地域、趣味サークル、証言活動などで広めている実践を出し合い、より多くの市民に知ってもらい協力してもらおうという意見が出さ
れました。

昨年12月、九州ブロック相談事業講習会を160名の参加で長崎にて開催しました。良かった点や課題など話し合い、これからますます二世の会に運営を担ってもらわねばという期待の意見も出さ
れました。
サポーター制度については組織、運動の強化、財政面の強化から話し合われ、具体化していくことが確認されました。


長崎県委託事業
「独居被爆者訪問」活動

2 月 28 日(木)~3 月 1 日(金)五島市の一人暮らしの被爆者 4 名のお宅に横山照子副会長と柿田富美枝事務局長が訪問し、生活の状況や健康面などで困っていることなど話を聞きまし
た。
子どもや親戚が近所にいて安心して暮らしている方もおられますが、頼る人もなく不安な環境の被爆者もおられました。
その方は 2,3 年後に老人ホームへ入居を考えておられたので、県原爆対策援護課の担当者とも相談し、今から調べて準
備を進めた方が良いとアドバイスしました。
被爆体験を中学生の孫から聞かれ、きちんと体験を話したところ、「おばあちゃんはそんな大変な思いをしてきたとね。」と言われたと話す人もいました。
また、施設に住んでおられる長崎原爆青
年乙女の会設立当初からの会員さんに会いに行き、懐かしい写真を見ながらお話しました。


被爆体験を語り継ぐ会の活動

被災協では被爆体験を若い人たちに語り伝える活動を長年続けています。15 名ほどの語り継ぐ会会員で年間 300 件の講話を行っています。
東京の正則高校は長崎へ修学旅行で訪れ、毎年被爆者の体験講話を聞いています。この学校はクラスを 2 つに分けて 18 名前後のグループで話を聞くため、被災協ではのべ 14 名の講師を派遣し
ています。
昨年より二世も参加し、今年は3月3日(日)~5 日(火)まで、被爆者 10 名、二世 4 名が証言活動を行いました。熱心な高校生たちからたくさんの質問を受け、被爆者たちは元気をもらって
います。真剣なまなざしの高校生たちに、二世も精一杯伝えようと頑張っているところです。


4 月 16 日福岡高裁判決

4 月 16 日(火)午前 11 時より福岡高裁で 「ノーモアヒバクシャ訴訟(原爆症認定訴訟)」 の判決が言い渡されます。
爆心地より 0.8 キロ被爆の女性で、病名は白 内障です。傍聴支援を行いますので、参加でき る方は被災協へご連絡ください。
(被災協 電話095-844-0958)

●長崎駅前バスセンター7:55 発→天神 10:20 着

●帰りは天神バスセンター 14:05 発→長崎駅前バスセ ンター16:12 着


ヒバクシャ国際署名長崎県民の会
神﨑氏と朝長共同代表対談のつどい

2月16日(土)午前10時半より正午まで「神﨑長崎県宗教者懇話会会長と朝長共同代表の対話のつどい」を被災協地下講堂で100名の参加で開催されました。
「核兵器のない世界の実現にむけて市民社会の力を結集しよう」と今年11月にはローマ法王二度目の来崎を前に「ヒバクシャ国際署名」の共同を求め、宗教者との対話になりました。

長崎市緑町真宗大谷派法生寺前住職である神﨑正弘さん。中学の先生に「浦上でお寺をやるならキリスト教の勉強をした方がいい」と勧められ、カトリック高の長崎南山に進学し、 神父を目指す神学生と並んで勉強された異色の方です。法衣を着て教会にも行けば讃美歌も歌われます。
宗教者懇話会は1974年に発足、仏教、神道、キリスト教の伝統宗教だけでなく、金光教、天理教、念法眞教、立正佼成会、PL教の 諸宗教も参加している団体です。
被爆地長崎から平和を祈ろうと今年47回目を迎える8月8日の原爆殉難者慰霊祭も続けられています。
「いかに平穏に、国が豊かに、民が安らかな世界をつくる」「兵戈無用」宗教家として平和の共同を広げてこられた努力を聞かせていただきました。(評議員 佐藤澄人)


被災協花見会

被災協花見会
桜の花の下で被爆者、二世、市民の方々と楽しくお話し、お弁当をいただきます。

と き 4月1日(月)11時~13時

ところ 長与町中尾城公園

弁当代 1,000円
要予約

参加される方はお電話を。
095-844-0958


2月の事務局日誌

1日(金)最高裁要請行動(田中、柿田)

2日(土)九州二世交流会・武雄(佐藤な、柿田)

5日(火)INF条約破棄抗議で記者会見・被爆者5団体(田中)

7日(木)つどい案内記者会見・県民の会(田中)
放射線影響研究所運営委員会(田中)ヒバクシャ国際署名事務局会議、ピースボート川崎哲氏懇談会

8日(金)新聞発送
13日(水)第5回理事会

14日(木)「二世の会・諫早」のつどい

16日(土)「松﨑氏と朝長氏対談のつどい」

28日(木)~3月1日(金)テレサポ事業・五島市、奈留町(横山、柿田)

3月の予定

3月2日(日)「二世の会・長崎」会議

5日(火)平和推進協運営委員会(田中)

10日(日)安田純平講演会

11日(月)新聞発送

13日(水)手帳申請相談・諫早(横山)

14日(木)県民の会事務局会議

18日(月)被爆体験を語り継ぐ会

26日(火)街宣

27日(水)二世委員会(柿田)

29日(金)第6回理事会