2019年04月9日発行の新聞『被団協』426号の内容をご紹介します。

被災協 第6回理事会

3月 29 日(金)被災協 2 階会議室で第 6 回理事会が理事 10 名、監事 1 名の出席で開催されま
した。
議題は 2018 年度事業報告、決算、2019 年度の事業計画、予算それぞれの案について事務局長より報告を受け、論議しました。
2020 年は被爆 75 周年の年です。また春にはNPT(核不拡散条約)再検討会議が国連で行われ、秋の国連総会が開催されます。国際署名の活動はいよいよ最終盤となります。核兵器禁止条約の発効に向けて最大限の力を出さねばなりません。
被災協として被爆 75 周年、2020 年に向けての活動を作り出していきます。二世やサポーターの力を借り、被爆の実相、核兵器廃絶を訴えていきます。
理事会で話し合ったことは 6 月の評議員会に提案し、論議の上、承認されると本格的に動き出します。


長崎原爆青年乙女の会と長崎被災協によるお花見会

4 月 1 日(月)、長与町中尾城公園で「長崎原爆青年乙女の会」と被災協の主催によるお花見会を
行い、41 名がつどいました。
最初に中尾城公園にある平和の広場のモニュメント前で黙祷をし、全員で記念撮影をしました。
そのあと満開の桜を見ながらお弁当を食べ、楽しくおしゃべりをし、「長崎うたごえ協議会」の皆さんの演奏と歌に合わせて懐かしい「青い山脈」「手のひらを太陽に」などを歌いました。
久しぶりのお花見に被爆者の皆さんは「また来年も来たい」と話し喜んでいらっしゃいました。
二世の会や原水協、支援者の方も参加し、被爆者の方々を車で送迎したり、車椅子を押したり、買出しなどのお手伝いをしてもらいました。
(理事・佐藤直子)


被爆体験を語り継ぐ会の活動

被災協では被爆体験を若い人たちに語り伝える活動を長年続けています。15 名ほどの語り継ぐ会会員で年間 300 件を超える修学旅行生への講話を行っています。被爆体験を話す活動に参加しようと思われる方はお電話ください。


長崎県委託事業 独居被爆者訪問で長与町へ

3 月 18 日(月)長与町の一人暮らしの被爆者2名のお宅に横山照子副会長と川口重美相談員が訪問し、生活の状況や健康面などで困っていることなど話を聞きました。
90 代という高齢になった今も自分で買い物に行き料理をされています。公民館の脳トレ、体操教室など積極的に出かけて、多くの趣味を楽しんでおられる様子にはこちらが励まされ、学ばされました。
もう一人の方はよく眠れないと言われ、心配になりましたが、ただ、ご兄弟とはときどき会って食事をし、定期的に通院し診察を受け、薬の内容もよく把握しておられました。
(相談員 横山照子、川口重美)


ノーモアヒバクシャ訴訟

●4 月 8 日(月)午前 11 時より長崎地裁で 1名の口頭弁論が開かれます。爆心地より 4 キロ被爆で多重ガンの男性です。
●4 月 16 日(火)午前 11 時より福岡高裁で「ノーモアヒバクシャ訴訟(原爆症認定訴訟)」の判決が言い渡されます。爆心地より 0.8 キロ被爆の女性で、病名は白内障です。

何年も訴訟で争うのではなく、一日も早い解決に向け、日本被団協では「被爆者の実態に即した公正平等な被爆者行政を行ってほしい」とし、「当面の要求」を提言しています。
狭心症、甲状腺亢進症、脳梗塞などを認め、総合的な判断で認定するなど「現行法の改正を必要とせず、大臣の決断で実行できる要求」として厚労大臣との定期協議でも要請しています。


須磨子忌

4月2日は原爆詩人 福田須磨子さんの命日でした。福田さんは被災協の会員であり、被爆者運動に熱心に参加されました。毎年爆心地公園横の碑の前で行われている須磨子忌(今回で44回目)に被災協から2名、二世の会から3名が参加しました。
黙祷や献花の後、活水高校の生徒さんなどによる須磨子さんの詩の朗読や歌、須磨子さんにゆかりのある方々からのお話があり、被災協の田中会長も挨拶を行いました。  (理事 佐藤直子)


ながさき9条フェスタ

5月3日午後1時半から長崎市の長崎県勤労福祉会館2階講堂で開催されます。
長崎のうたごえ協議会によるオープニング、長崎大学教授の井田洋子さんの基調講演。
「アイラブ日本国憲法リレートーク」がさまざまな団体、個人から行われます。3時10分から「ピース9ウオーク」です。ぜひご参加ください。

主催=実行委員会


子どもさんへ二世の会入会を

被災協には長崎と諫早に二世の会があります。
長崎では月1回、諫早では2ヶ月に1回会員が集まって話し合いや行事など活動をおこなっています。
被爆体験を被爆者から聞く、原爆詩を朗読する、自分たちが親の被爆体験を語るなど、学び合いながら継承に取り組んでいます。原爆写真パネル展や平和コンサートなども行っています。
また、長崎ではたくさんの被爆者の遺体で川の水が見えなくなったという浦上川で、緑地帯に花を植える慰霊の活動を被爆者と地域の学校や市民と一緒に行っています。
諫早では6月と11月の年2回、被爆二世、学生、市民が集い、天満町の「百日紅公園」(被爆し亡くなられた方々が荼毘に付された場所)の清掃活動に取り組んでいます。亡くなられた被爆者の方々の御霊を癒すためにも、この先も続けていきます。
二世は現職で働いている人が多く子育てや介護などそれぞれ忙しいので、できるときに参加する、ゆるやかな会です。ぜひ子どもさん、甥ごさん、姪ごさんなどへ入会のお声掛けをお願いします。


 

二世健診の受付

申し込みは2019年4月1日~2020年2月14日、受診は4月8日~2月29日。県内居住の市町役場窓口で用紙に記入、または県内の二世は長崎市へ郵送、FAX、ホームページで申し込むことができます。(長崎市役所から転送してくれます。)一般検査に加え、本人の希望により多発性骨髄腫検査が受けることができます。
ガン検診などを含む充実した内容の健診にするため、多くの二世で受診しましょう。
(昨年受けた人には受診票が届きますので、申し込み不要です。)

二世健診のお問い合わせ
長崎市原爆被爆者対策部援護課
 095-829-1149


3月の事務局日誌

2日(日)「二世の会・長崎」会議
5日(火)平和推進協運営委員会(田中)
10日(日)安田純平講演会
11日(月)新聞発送
13日(水)手帳申請相談・諫早(横山)
14日(木)県民の会事務局会議
18日(月)被爆体験を語り継ぐ会
26日(火)街宣
27日(水)日本被団協二世委員会(柿田)
29日(金)第6回理事会

4月の予定

1日(月)花見会
2日(火)須磨子忌
7日(日)県9条の会会議
8日(月)ヒバクシャ訴訟・長崎地裁口頭弁論
9日(火)~10日(水)日本被団協代表理事会
9日(火)新聞発送
11日(木)県民の会事務局会議
12日(金)「二世の会・諫早」総会
13日(土)「二世の会・長崎」会議
16日(火)ヒバクシャ訴訟・福岡高裁判決
19日(金)九ブロ代表者会議
26日(金)街宣