2020年1月9日発行の新聞『被団協』435号の内容をご紹介します。

新年あけましておめでとうございます

昨年11 月24 日、ローマ教皇フランシスコは爆心地公園で世界に向けて「核廃絶は可能であり、その実現のため、すべての人々の参加を」と力強く呼びかけました。被爆者たちを始め、平和を願う多くの人々はたいへん励まされました。
今年は被爆75 周年、核兵器不拡散(NPT)条約発効50 年の節目の年です。
「ヒバクシャ国際署名」は長崎県内で現在、34万余筆が寄せられています。今年の秋までに目標の50 万筆に向けて力を尽くしましょう。国の内外から寄せられた署名はこの秋、国連に届けられます。署名の力で世論を広げ、核兵器禁止条約を発効させましょう。条約は50 ヵ国の批准で発効します。現在34 カ国です。
ノーモアヒバクシャ訴訟では最高裁、高裁の勝利判決を勝ち取り、被爆の実相に沿った原爆症認定制度に変えましょう。
今年も皆様の温かいご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

会長 田中重光


NPT 代表派遣カンパと昇降リフト設置のための
カンパのお願い

●長崎被災協では田中重光会長と田中安次郎評議員を4月末、核不拡散(NPT)条約再検討会議が開催されるニューヨークの国連本部へ派遣します。日本被団協代表団52 名の一員として各国代表に核兵器廃絶を訴え、国連ロビーでの原爆写真展や学校や教会などで被爆体験を語ります。
この活動のために2人で100万円の費用がかかります。
なにとぞご協力をお願いします。

●被災協の表玄関である、2 階に上がる階段は被爆者の方々の中には高齢のため、足が思うように動かず、のぼれなくなってきています。
また修学旅行で被爆体験を聞く学生、生徒さんたちにも足の不自由な方もおられ、バリアフリー化は切実な課題となっています。
費用は100 万円です。
郵便振替用紙を同封しておりますので、よろしくお願いいたします。


「世界大会ニューヨークを成功させる長崎連絡会」結成のつどい
1月18日(土)13 時半より15 時半、被災協地下講堂で開催されます。
昨年9月、「核兵器廃絶、気候の危機の阻止と反転、社会的経済的正義のために」日本被団協や世界の平和運動の19人の個人と団体が、今年4月のNPT 再検討会議の直前4月24日~26日、ニューヨークで世界大会を行うことを呼びかけました。呼びかけに応えて、長崎では連絡会結成のつどいをおこないます。
これからさまざまな学習会も計画しています。
ぜひご参加ください。


諫早百日紅公園に被爆者慰霊の碑
被爆直後、多くの負傷者が諫早市内に運ばれ、諫早市営火葬場で400~500人の被爆者が火葬されました。今は公園になっていますが、生い茂った草に覆われていたため、「二世の会・諫早」では2016年秋から年2回、草を刈り、清掃作業を行ってきました。
また諫早被災協とともに2年前から諫早市に「慰霊碑」建立を陳情し、昨年12月、諫早市は百日紅公園の敷地内の一部使用を許可しました。
諫早被災協では8月9日に石碑を建立し、駐車場8台分を整備します。石碑には亡くなった被爆者への慰霊、救護活動の実相、平和を願う碑文を記します。そのための費用150万円には広く募金を呼び掛けています。なお募金協力者の名前は碑の裏面に刻まれます。

問い合わせ:0957-24-1155   森 多久男


厚労大臣定期協議

12月18日、原爆症認定集団訴訟の第8回厚労大臣定期協議が開催されました。全国から被爆者、原告、弁護団、二世、支援者ら、94名が参加しました 。
田中重光・日本被団協代表委員(被災協会長が誠意ある協議になるよう求めて挨拶し、続いて2名が被爆体験を語り、実相を訴えました。
木戸季市・日本被団協事務局長が定期協議の在り方など意見を述べ、弁護団は「当面の要求」についての考えを大臣にただしました。
そのあと被爆者が被爆者としての諸要求を訴え、被爆二世の柿田 富美枝・全国理事(被災協 事務局長)が二世の問題を訴えました。
加藤厚労大臣は二世手帳については意義付けを検討したいと答えました。
田中熙巳・ 日本被団協代表委員が最後に「司法と行政の乖離が続き、残念な思いだ。加藤大臣にぜひ定期協議で前進させてほしい。」と述べました。画期的な回答はありませんでしたが、今後、定期協議の時期や内容について、さらに詰めていくことが確認されました。


最高裁へ公正な判決を要請署名
最高裁へ公正な判決を求める団体署名を関係諸団体にお願いしていましたが、56団体から賛同いただきました。ありがとうございました。さっそく日本被団協へ送りました。
1月21日、最高裁弁論が開かれます。長崎より田中 重光・被災協会長、原章夫・長崎弁護団長も参加します。


「長崎の郵便配達」映画試写会
12月9日、長崎ユナイテッドシネマで「長崎の郵便配達」の映画が上映されました。
35年余前、ピーター・タウンゼント氏が谷口稜曄さんから被爆体験を聞き、本を書きました。そして娘のイザベルさんが長崎を旅し、父のメッセージを紐解いていくという映画です。「まだ編集途中ですが、ここまでできたという報告です。」と川瀬監督は話されています。田上市長は挨拶で「継承、そして希望の映画です。」と感想を述べられました。


恵の丘原爆ホームへ慰問

被災協では毎年クリスマスの時期に恵の丘原爆ホームを訪問し、入所者の皆さんがお元気で過ごされることを願い、手洗い用液体石鹸などを届けています。
12月23日、田中会長と佐藤評議員が、入所している被爆者の方々と交流しました。


事務局日誌 12月

2日(日)ノーモア訴訟全国会議(柿田)

6日(金)編集会議

8日(日)不戦のつどい(田中、田中や 、 佐藤な 他)

9日(月)新聞発送、「長崎の郵便配達」映画試写会

10日(火)福岡高裁(森内、柿田、佐藤す、橋本)

15日(日)長崎の証言の会 50周年祝賀会(田中)

18日(水)厚労大臣定期協議(田中、横山、柿田)、市民行進部会(小峰)

21日(土)望年会(被災協、二世の会共催)

23日(月)恵の丘原爆ホーム慰問(田中、佐藤す)

26日(木)国際署名中央連絡会・長崎市、県へ要請(木戸、林田、田中)

27日(金)うたごえ協議会、市長へ要請(田中)、最高裁へ 要請団体署名 〆切

1月の予定

6日(月)仕事始め

9日(木)新聞発送

12日(日)成人式署名活動 12:45  ブリックホール

14日(火)三役会議、署名会議

15日(水)~ 16日(木)代表理事会(田中)

16日(木)被災協資料保存研究会

18日(土)世界大会 NY を成功させる会結成のつどい、二世の会・広島研修へ

21日(火)最高裁弁論(田中)、編集会議(横山、小峰、 萩谷、佐藤な、佐藤す、柿田)

22日(水)九ブロ代表者会議(横山、柿田)

23日(木)医福懇(柿田)

26日(日)署名街宣 16時 浜クロス前