2020年5月9日発行の新聞『被団協』439号の内容をご紹介します。

75 周年記念誌 編集会議

5 月 7 日(木)13 時半より被災協2階事務所にて第 8 回編集会議を7名の参加で開催しました。
印刷会社へ入稿する5月 13 日に合わせ、編集委員は60名の原稿をそれぞれ分担し、校正や入力作業を行ってきました。

原稿を分野別に分け、テーマが決まりました。

1 忘れえぬあの夏の日
2 戦中戦後を生きる
3 被爆者運動
4 戦争放棄・核兵器なくせ!
5 被爆者・家族の思いをつなぐ
6 戦争、被爆体験・記憶を語りつなごう
7 長崎被災協のあゆみ

なお、この記念誌は長崎市被爆 75 周年事業の補助を受け8月9日に発刊、長崎市内の小中高校、長崎県内の大学や図書館に寄贈します。


改憲反対をアピール 無言街頭行動

時折、激しい雨が降りつける、憲法記念日の 5月 3 日、浜町鉄橋で横断幕、コロナ危機時事川柳を掲げ「無言街頭宣伝(サイレント・スタンディング)を市民団体で行いました。被爆者や市民の代表 14 名が参加しました。
例年は「憲法 9 条フェスタ」が開催されていましたが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため中止となりました。
自民党は 3 月 17 日、新型コロナウイルスの感染が広がる中、党大会にかわる両院議員総会で「改憲案の国会発議の環境を整える」とした本年度運動方針を採択、コロナ禍を利用して安倍首相は 4月 7 日の衆議院運営委員会で憲法へ緊急事態条項の導入について憲法審査会での議論を促しました。
憲法の緊急事態条項はいまだされている緊急事態宣言とは全く異なるもので、行政府に権限を集中させて、三権分立と人権保障を「一時的」停止させる、危険極まりないものです。
また憲法 9 条について安倍首相は「戦争放棄の1 項と戦力不保持の2項は変えず、自衛隊の存在を明記するだけで何も変えない」としていますが、決してそうではありません。
自衛隊に憲法上の地位を与えることにより1項と2項は死文化し、自衛隊は「国軍」化して戦力をさらに拡大、先制防衛の枠を外して米国の求めに応じて、どこへでも出ていけるようになります。日本は「戦争のできる国」となってしまいます。
今、憲法を変えなければ ならない理由はありません。むしろ、今、政府がしなければいけないことは国民の生命と生活を守り、医療崩壊を防 止することに全力を注ぐことです。
街頭宣伝はSNSで実況中継されました。

(会長 田中重光)


長崎被災協・被爆二世の会・諫早 2020 年度 総会
4月11 日(土)19 時より 1 時間、みのり会館にて総会を開催しました。新型コロナウイルス感染予防のため、開催時間を短縮し、参加者限定で、事業報告、事業計画、決算、予算を審議し、意見を出し合いました。
百日紅公園(旧火葬場)の慰霊碑建立については 3 月 15 日(日)、碑の建立のための整地、及び剪定などの作業を被爆二世の会・諫早で実施し、その後、建設会社による工事の方も順調に進み、5 月 2 日(土)、百日紅公園(旧火葬場)に集合し、打ち合わせを行います。
諫早被災協の清水会長が 「あの場所に慰霊碑を建てたい」という強い願いからのスタートでしたが、もう少しで、諫早被災協、被爆二世の会・諫早の念願が叶うというところまできています。
また、今後の被爆二世の会・諫早の活動日程ですが、5 月 31 日に予定していた第 8 回百日紅公園(旧火葬場)清掃活動は、今後の新型コロナウイルスの影響次第ですが、現時点では、地域の学校や市民団体などには呼びかけず、被爆二世の会・諫早単独で開催する事となりました。
また、毎年 7 月に開催している原爆・継承コンサートについても、開催判断は保留という事になりました。

(被爆二世の会・諫早事務局長 大宮美喜夫)


長崎被災協へ励ましのお手紙を多くの方々からいただきました。ありがとうございます。皆様もお身体大切に︕
『簡易昇降機購入断念は誠に残念でした。また機会があったら声をおかけください。募金は皆様の活動にお役立てください。核兵器禁止条約を発効させる皆様の運動、心から応援しています。』

『いつも被爆者の為にご尽力いただき、誠にありがとうございます。これからもお身体をご自愛くださいませ。 』

『コロナウイルスに負けず、平和活動を続けていきましょう︕』

『被爆 75 周年事業など直面する運動に活用ください。新型コロナで世界中が大混乱し、 NY 行動も先送りとなりました。会員の皆様のご安全と健康をお祈りいたします。』

『被爆者の方々の為に、色々とご心配ありがとうございます。 』

『日ごろ何かにつけての皆様のご活躍を拝聴致しております。ご苦労を心より感謝申し上げております。』

『いつもお世話になっております。感謝しております。コロナに負けないように皆さま頑張ってください。 』


4月の活動報告

2日(木) 福田須磨子忌、県・山崎原爆援護課長来訪
桜を見る会中止
3日(金) JA 長崎署名寄託式 43,670 筆
4日(土) 「みんなで語ろう国際署名」つどい
三役会議
8日(水) 第 48 回国際署名事務局団体会議
9日(木) 新聞発送
13日(月) 75 周年記念誌・第 7 回編集会議
16日(木) 被災協資料保存研究会
(政府によるコロナウイルスの緊急事態宣言を受け
4 月 20 日~5 月 6 日まで木金を自宅勤務とした)
23日(木) 75 周年記念誌・第 8 回編集会議
26日(水) 街頭宣伝中止

5月の予定

11日(月) 新聞発送
市と被爆者5団体会議
(8 月 9 日政府要請のための打ち合わせ )
13日(水) 75 周年記念誌・入稿日
第 49 回国際署名事務局団体会議

 

被災協事務所はコロナ感染防止のため 5 月中は平日10 時~16 時になりますので、ご留意ください。