2020年7月9日発行の新聞『被団協』442号の内容をご紹介します。

1945年8月6日、9日から75年目の夏を迎えました

1945年8月、広島と長崎に原爆が投下され、人々はこの世の地獄を体験し、「からだ、くらし、こころ」にわたる苦しみがもたらされてから75年の節目の 年を迎えました。
米ソの東西冷戦時には核兵器は7万発を超えてい ました。現在、数は減ったとは言え1万3千発余が存在し、トランプ大統領の核態勢の見直し、INF(中 距離核全廃)条約の破棄、小型化により「使い易い核兵器」となり、終末時計は2 分から100 秒に短縮されました。
日本被団協は結成以来、「ふたたび被爆者をつくるな。核戦争起こすな。核兵器なくせ。」と、国内外に向けて休むことなく運動してきました。長崎では2016 年、「ヒバクシャ国際署名」の呼びかけに応え、「ヒバクシャ国際署名をすすめる長崎県民の会」を結成しました。50万署名の目標を掲げて活動し、あと残すところ1万5千筆を切りました。県民、市民の皆さん、50万筆をやり遂げようではありませんか。人類は核兵器と共存できません。被爆者は一刻も早い核兵器の廃絶を願います。人類と地球を守るため、ともに頑張りましょう。

(会長 田中重光)


被爆75周年記念誌

被災協の記念誌「平和を被爆者75年を生きぬいて」は、長崎市被爆75周年補助事業を受けて8月9日発刊の運びとなりました。
田上富久市長に8月3 日、田中会長、横山副会長、小峰副会長ら8名で報告に伺いました。「明るい表紙で良いですね。被爆者だけでなく、二世、三世も寄稿していることは希望です。」「良い仕事をされましたね。」とねぎらっていただきました。
長崎市内の小中学校、県内の高校、大学、図書館に1冊ずつ寄贈します。
寄稿者60名、301ページ、1冊1,500円、送料は84円です。希望される方は電話、またはFAX、メールで申し込みください。
電話095-844-0958
FAX095-847-9135
代金後納郵便振替用紙を本に入れてお送りします。


被爆75周年記念事業「声紋・源場」

被爆75周年記念事業で被災協の3事業の1つ、アーティストの竹田信平さんによる企画は、被爆体験を話す被爆者の声紋を爆心地公園の地面に描き、スマホを声紋にかざすと被爆者の語る声が聞こえるというものです。
8月9日夜7時半から大学生と被爆者、市民で爆心地公園に集まり、原爆、平和を考えようと県民の会と若者の共催でつどいを行います。


核兵器禁止条約に40ヵ国批准

2017年7月7日に国連で核兵禁止条約は大多数の賛成により採択されました。50ヵ国の批准で発効となります。現在40カ国が批准しています。あと 10カ国になりました。


ヒバクシャ国際署名あと少しで目標の50万筆 よろしくお願いします!

すでに多くの被災協会員の方々から署名を送っていただいていますが、長崎県民の会では50万目標で、あと1万5千筆を切りました。今月最後の署名用紙をお送りしています。ぜひ、ご家族やお知り合いに署名を広げて被災協へ郵送ください。

9月15日締切
送り先:〒852-8115長崎市岡町8-20

被災協あて

核兵器禁止条約採択3周年 ピースウエーブ2020inナガサキ

7 月9日(木)11時半~正午、爆心地公園で30人の参加で「ピースウエーブ2020inナガサキ」のつどいを行いました。激しい雨の中、中心碑に田中共同代表が献花し、挨拶に立った朝長共同代表は「署名を広げること、核兵器禁止条約の実現を」と訴えました。原爆資料館の篠崎桂子館長が田上富久市長の「被爆75年の節目の年、長崎市は核兵器のない世界へ全力で取り組んでいく」とのメッセージを読み上げました。


アップダウン(吉本興業)と被爆者、二世の交流会

7月19日(日)13時半~15時まで被災協2階会議室で、吉本興業の芸人アップダウンのお二人と被爆者、二世、市民の交流会を開催しました。初めてお会いするアップダウンさん(写真左 の二人)でしたが、「知覧の特攻隊のことをなんとか若い人たちにも知ってほしい、歴史を知ることは自分の生き方が変わるのだ」と話しました。被爆者たちも、兄弟を原爆で亡くした悲惨な体験を語り、このようなことは決して繰り返してはいけないと話しました。二世たちは「アップダウンの二人からこれからの希望が感じられ、感銘を受けた」「アップダウンの思いは二世にも通じるもの。これからも交流してい きたい」「いい雰囲気の中でつながりができたことは今後の私たちの活動拡大に新たな道筋が見いだせるのでは」などの意見が寄せられました。


ヒバクシャ国際署名街頭宣伝

7月26日(日)16時より1時間、浜クロス前で街頭宣伝を行いました。署名をしてくれる人にコロナ対策の手指用の消毒液を準備しました。署名を呼び掛ける大きな声は出せず、平和の歌声もなく静かな署名活動でしたが、25名の参加で258 筆の署名が市民から寄せられました。大村市の被爆二世も参加しました。男子高校生が「僕のおばあちゃんは被爆者。」と言って署名してくれました。


7月の事務局日誌

2日(木) 被災協資料保存研究会作業
4日(土) 長崎市平和宣言起草委員会(田中、下平、佐藤)
6日(月) 安保法違憲訴訟口頭弁論(森内)
8日(水) 第51回国際署名事務局団体会議
9日(木) 「核兵器禁止条約採択3周年」県民の会新聞発送
16日(木) 被災協資料保存研究会作業
17日(金) ララコープ署名寄託
19日(日) 浦上川緑地帯整備活動、「二世の会・長崎」・「アップダウン」交流会
26日(日) 街頭宣伝
27日(月) 三役会議
29日(水) 第52回国際署名事務局団体会議
30日(木) 被爆体験を語り継ぐ会
31日(金) 県民の会「8/9夕べ」打合せ

 

8月の活動予定

1日(土) 国際平和シンポジウム(オンライン)
2日(日) 原水禁世界大会国際大会( 〃 )
3日(月) 田上市長に記念誌完成報告、「声紋の源場」お披露目会(田中)
5日(水) 被災協資料保存研究会作業
6日(木) 広島平和記念式典(溝浦)
7日(金) 新聞発送
8日(土) 諫早・慰霊碑建立式虹のひろば(オンライン・田中)
9日(日) 長崎市祈念式典、「二世の会長崎」献花式、被爆者5団体政府要請、国際赤十字・県・市主催シンポジウム(オンライン・田中)、「被爆75年長崎・祈りと誓いの夕べ」
12日(水) 国際署名全国交流会(オンライン)
20日(木) 第53回国際署名事務局団体会議
23日(日) 三役会議
26日(日) 街頭宣伝