2022 年 10 月 9 日発行の新聞『被団協』468 号の内容をご紹介します。

高橋眞司先生講演学習会

「被爆者のあゆみを学ぼう」

これまでの長崎被災協の運動、歴史はどのようなものだったのか。「原爆の被害」とは何なのか。
『長崎にあって哲学する』をもとに高橋先生の講演・学習会を下記日時・場所で開催します。
10月29日(土)14時~16時・被災協地下講堂


福岡俘虜(ふりょ)収容所第2分所 犠牲者追悼・平和祈念式

第二次大戦中、外国人捕虜が収容されていた「福岡俘虜(ふりょ)収容所第2分所」の犠牲者追悼・平和祈念式が9月10日(土)に長崎市香焼町・香焼中学校隣の犠牲者追悼記念碑の前で行われました。
この収容所には、旧日本軍捕虜のオランダやイギリス、アメリカ、オーストラリアなど旧連合軍の兵士らが収容、過酷な労働と劣悪な環境の中で73人もの方が命を落としました。その歴史を忘れまいと、市民有志により2015年9月現地に追悼碑が建立されました。


ペーター ファン・デル・フリート特命全権大使

祈念式には、オランダやオーストラリア大使館、アメ
リカ領事館からの参列もあり、オランダのペーター・
ファン・デル・フリート大使は「平和は当たり前にあるものではない。この記念碑は過去を忘れないだけでなく、現在と未来へのメッセージだ」と述べました。長崎被災協より事務局次長の中元英貴が出席しました。


ドイツ外務大臣よりのお手紙

7月10日(日)に長崎を訪問され、田中会長の被爆体験を聴かれたアナレーナ・ベアボック ドイツ連邦共和国外務大臣より、お礼のお手紙が田中会長あてに届きました。

お手紙の内容となります

ドイツに帰国した今もなお、長崎を訪れた際に見聞きしたことや長崎原爆資料館で田中様とお話したことが脳裏から離れません。館内の展示に衝撃を受けただけでなく、原爆が投下されたあの日を経験された被爆者の方から直接お話を伺い、私自身とても心を揺さぶられました。

ロシアによるウクライナへの侵略戦争が行われている中、田中様の平和への訴えはかつてないほどに重要性を増しています。
揺るぎない信念、そして平和と軍縮への絶え間ない取り組み、また被爆の実態を伝え、警鐘を鳴らし続けている田中様に心から敬意を表し、感謝申し上げます。

私たちは皆、このような貴重な証言を聞けることの意味を噛みしめなければなりません。
長崎を「最後の被爆地」とする、そのためにもとりわけ今を生きる若者や将来世代が田中様をはじめとする被爆者の皆様の思いを受け止め、継承することを願ってやみません。

田中様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

        


被爆者援護による介護手当をぜひ申請、利用しませんか

家族介護手当は、同居の家族が介護している場合、
あなたも、申請して家族介護手当を受け取ることができます。その他、友人、別居されているご家族に費用を払って介護を受けている場合も、介護のために支出した費用として、賃金、日当、謝金、交通費などの実費の介護手当の申請ができます。
主治医の先生に日常の状況を説明して介護手当の診断書を作成していただき申請するだけです。
介護する人に少しでもお礼ができ、介護される方の心の負担が軽減されます。
あなたも申請してみませんか。
ちなみに、介護手当は月額7万円から10万円程度、
家族介護手当は月額2.2万円程度となります。
申請される場合は、
長崎被災協・被爆者相談所 まで
ご一報ください。

<電話095-844-0958、中川原まで>


国葬に反対 座り込みで抗議

長崎被災協をはじめとする被爆者団体、市民団体などでつくる「安倍元首相の国葬に反対する長崎市民集会実行委員会」は3週連続行動として、9月13日・飯島滋明さん講演会、9月20日・集会・デモ行進。そして9月27日(火)には抗議の座り込みを長崎市中心部の鉄橋で行い、約200人が参加しました。田中重光会長は「安倍元首相は民主主義、立憲主義を破壊した。そういう人が国葬に値しないと私は思う。被爆国の元首相でありながら『核共有論』までも言い出し、私たち被爆者にとって絶対許せない発言」と述べました。


核兵器禁止条約の会・長崎

大村市長・諫早市長を訪問

核兵器禁止条約の会・長崎の共同代表と事務局で9月30日に大村市長、10月5日に諫早市長と面談を行い、賛同人になっていただきました。
禁止条約の会では、多くの首長に賛同人になっていただくようお願いし、これまでに長崎県知事、長崎市長、雲仙市長に賛同人になっていただきました。今後も各自治体へお願いしていく予定です。


大村市長と(9/30)


諫早市長と(10/5)


被災協 第3回理事会開催

9月20日(火)13:30~15:30 被災協地下会議室
理事13名、監事2名、事務局1名参加

9月7日の日本被団協代表理事会の報告では10月4日、5日に全国代表者会議、6日に厚生労働省要請など中央行動を行うことを決めました。
9月13日の日本被団協二世委員会では、日本被団協が1966年発行の「つるパンフ」、そしてその後何度も「被爆者等援護法」として二、三世を被爆者と同様に援護法の対象として補償を求めてきた運動の歴史を再確認しました。
今年度中に全国二世交流会を開催し、その翌日、日本被団協と二世で、二世の要求のみの厚生労働省要請を行います。


核兵器禁止条約の会・長崎

11月13日(日) フォーラム開催

核兵器禁止条約を広めていくために、核兵器禁止条約締約国会議とNPT・核拡散防止条約再検討会議に出席した人からの発表を中心に、フォーラムを開きます。核兵器廃絶地球市民集会との共催予定です。

日時:11月13日(日)14:00~16:30
場所:長崎原爆資料館ホール


アップダウン原爆劇 今年も開催

「被災協・二世の会・長崎」では昨年8月に実施したアップダウンの原爆劇を開催します。

2022年11月20日(日) 14時~16時
とぎつカナリーホール 前売:大人1500円中高生500円


9 月の事務局日誌

7 日(水) 日本被団協代表理事会(田中、柿田)
9 日(金) 新聞発送
13 日(火) 被団協二世委員会(オンライン 柿田)
15 日(木) 禁止条約の会事務局会議(田中、横山、柿田、中元)
20 日(火) 三役会議・第二回理事会
26 日(月) 核兵器禁止条約の会記者会見(田中、柿田)
28 日(水) 医福懇世話人会議(オンライン 柿田)
29 日(木) 高橋先生学習会実行委員会
30 日(金) 核兵器禁止条約の会 大村市長訪問(田中、柿田、中元)

 

10 月の予定

4 日(火)~
5 日(水) 日本被団協全国都道府県代表者会議(田中、溝浦、柿田)
5 日(水) 禁止条約の会 諫早市長訪問
6 日(木) 日本被団協 中央行動(田中、溝浦、柿田)
7 日(金) 禁止条約の会事務局会議(田中、横山、柿田、中元) 新聞発送
11 日(火) 被爆建物審査会(田中)
19 日(水) 高橋先生学習会実行委員会
29 日(土) 市民平和大行進 第1回高橋眞司先生学習会「被爆者の歩みを学ぼう」