2023年1月22日(日)、核兵器禁止条約が発効し2周年を迎えました。

核兵器禁止条約の会・長崎が主催し、ときおり小雨のぱらつく中

平和祈念像前で10時30分より11時20分まで

「核兵器禁止条約発効2周年のつどい~2023年をステップアップの年に~」が

開催され、市民約180名が参加しました。

つどいの模様を動画でご覧いただけます。

ダイジェスト→ こちら です

核兵器禁止条約発効2周年のつどい動画→ こちら です

 

  

    

アピール「核兵器禁止条約をステップアップの年に」

ロシアのウクライナ侵攻が続いています。核兵器が使われるのではないかという恐怖は消えません。    核兵器は存在する限り、使われる恐れがあります。核兵器の恐怖をなくすには、核兵器禁止条約を広めて、核兵器を廃絶するしかありません。
 アメリカのバイデン大統領が今年5月、 G7 サミット・主要7か国の首脳会談の前後に、長崎市を訪問することを検討していると報道されました。
78年前、アメリカが広島市と長崎市に原爆を投下したこと,つまり歴史上唯一の核攻撃を行ったことを、大統領が誤りだったと認める必要があると私たちは考えています。アメリカが過去の核攻撃を正当化する限り、いま9か国に増えている核保有国に将来の核攻撃を正当化する余地を与えるからです。核兵器は、一瞬にして戦闘員、非戦闘員の区別なく殺戮し、生き残った人々をも放射線による病気で苦しめる悪魔の兵器です。バイデン大統領はこの世の地獄の証人である被爆者に会って話を聞き、いかなる理由があっても核攻撃は正当化できないことを知るべきです。
「核なき世界を目指す」と言うだけではなく、実現のために行動するよう求めます。 G7サミットに先立って長崎市で開かれる保健大臣の会合でも、被爆者と市民の声を聞く機会を作るべきです。


 去年、核兵器禁止条約に加盟した国々が、ウィーンで1回目の締約国会議を開きました。しかし、日本政府は出席しませんでした。岸田総理大臣は平和祈念式典で、核兵器のない世界の実現に向けて力を尽くすとあいさつしました。しかし、私たちには、力を尽くしている日本政府の姿が見えません。
 今年11月から12月にかけて、2回目の締約国会議がニューヨークで開かれます。日本政府が今度こそ会議に参加することを求めます。 日本政府がいま進めようとしている軍備拡張は、周辺の国々との緊張を高め、核廃絶を遠ざけます。敵国の基地を攻撃するミサイルを持つことは、憲法9条に基づいて防衛に徹してきた原則を破ることになります。アメリカ軍基地の真珠湾を日本軍が攻撃したことから太平洋戦争が始まり、最後には原爆投下に至ったことを、私たちは思い出さずにはいられません。この戦争の反省の上に立った平和国家の道を踏み外してはなりません。私たちは、軍備拡張ではなく、外交努力をこそ求めます。
 みなさん、今年を、核兵器禁止条約を核廃絶に結びつけるステップアップの年にするため、一緒に声をあげていきましょう。
                        
                                      2023年1月22日

核兵器禁止条約の会・長崎