声 明 文

2025年6月24日

 

今年は被爆80年。被爆者の平均年齢は86歳を超えました。
被爆者はこの80年の間、「核兵器の廃絶」そして「長崎を最後の被爆地に」と言う思いを世界中に訴えてきました。
核保有国のみなさん、世界の指導者のみなさんにあらためて問います。
知っていますか、原爆、核兵器の被害が一生涯続き、その子や孫の世代までが放射線の影響におびえていることを。

2025年6月13日、イスラエルはイランの軍事施設を攻撃し、その後イスラエルとイランによる攻撃の応酬が続いています。イスラエルがイランの核関連施設を爆撃し、さらにアメリカがイランの核関連施設を攻撃しました。被害の状況はまだわかりません。

テレビからはイスラエルやイランのミサイルの映像がたくさん流れてきます。
その下には、殺された人びと一人一人の営みがありました。
たくさんのこどもたちの未来がありました。破壊は全てを奪い尽くします。

武力で平和は守れない。被爆者は声を上げ続けます。

日本政府は憲法9条を遵守し世界平和の構築に指導的役割を担うべきです。
紛争を、暴力ではなく国際法を守り、対話で解決するようアメリカ政府にも強く求めます。
被爆者だけの問題ではありません。
新しい戦前とならないように、地球市民として平和を願う世界中の人びとと連帯して一刻も早い戦争終結を切に願います。

 

長崎原爆遺族会会長 本田       魂

長崎県被爆者手帳友の会会長 朝長万左男

長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会議長 川野   浩一

一般財団法人長崎原爆被災者協議会会長 田中   重光

 


この被爆者4団体の声明文は、2025年6月24日、アメリカ大使館、日本の総理官邸に送付いたしました。