樹木医の海老沼正幸さん講演会
6月10 日(土)日、11日(日)10時より長崎被災協地下講堂において講演会を行い、被爆柿の 木 植樹支援活動家の海老沼正幸氏にお話しいただきました。私たち二世の会ではあらゆる視点から被爆の実相を学ぼうと毎回さまざまな講師の方をお招きしていますが、今回は原爆が植物にどのような影響を与えたのか、被爆柿の木の蘇生にたずさわっておられる 海老沼さんから学びました。
「世界各国を回って気がついたことは原爆が広島に落とされたことはまだ知られているが、長崎のことはほとんど知られていない。もっと世界に発信していくべきだ。」との海老沼さんのことばが印象的でした。
(会長・佐藤直子)
Peace Wave 原爆写真パネル展
6月17日(土)~18 日(日)JR 長与駅のコミュニティホールで”peace wave2017″の原爆写真パネル展 を開催しました。パネル展に来られた女性がパネル 30 枚目の藤平典さん(元日本被団協代表委員)の「17 歳のあなたへ」という詩に感動し、詩を書き写して帰られました。ラジオや新聞記事で写真パネル展を知ったと訪ねてきてくれた方もあり、被爆体験を書いて自費出版したという小冊子を 5 冊届けられた方もありました。
「今の世の中、不安です。」「戦争は絶対に 反対!」「核兵器は廃絶すべき。」など、見に来られた方々が話されました。小学生が丁寧に 自分の名前を署名する姿もありました。2 日間 で 127 筆の署名が寄せられました。
(理事・堀洋美)
歓迎核兵器禁止条約つどい
7 月 8 日(土)10 時から「核兵器禁止条約歓迎のつどい」を被災協地下講堂で 150 名が 参加して開催されました。被爆者 5 団体の会長たちのことばや NY 国連派遣の代表メンバー 報告などのあと「おりづるパレード」を行ない爆心地公園へ移動し、「おりづるのつどい」が開催されました。原爆犠牲者へ報告、中心碑へ 折り鶴を奉納し、皆で人間の鎖を作って「原爆をゆるすまじ」を歌いました。二世の会も参加し、観光客や外国人も飛び入り参加し、皆で核兵器廃絶
を誓い合いました。 (事務局長・柿田富美枝)
内田保信さんから被爆体験を聞く
7月 26日(水)13時~被災協地下講堂において、元被災協理事 内田 保信さんの被爆講話を二世の会のメンバーと 平和運動に携わっている方々と一緒に聴きました。
最近は体調が思わしくなく語り部活動ができなくなっておられますが、二世の前でお話しできるのを楽しみにされていたそうです。
とてもしっかりとした口調でわかりやすく、質疑応答で見せた満面の笑みがとても印象的でした。また、横で心配そうに見守る奥様の姿にも心打たれました。
内田さんの思いをしっかりと後世へと伝えていきたいと思います。
(会長・佐藤直子)
長崎原爆の日、献花式、平和祈念式典
72年目の長崎原爆の日、8 月 9 日、爆心地公園の原爆中心碑の前で「被災協・被 爆二世の会」の「長崎」と「諫早」合同で小雨降る中、献花式を行いました。原爆犠 牲者の方々への慰霊と、そして平和への思いを新たにしました。
献花式の後、平和公園に移動し、平和祈念 式典に参列しました。7 月 8 日に国連で核兵器禁止条約が採択されたことを市長が宣言されました。今年の平和の誓いは深堀 好敏さんでした。私たちの会の「2016 年度総会」でも講演していただきました。とても平和への思いが伝わる素晴らしい誓いで した。
(会長・佐藤直子)
谷口稜曄(たにぐちすみてる)さん逝去
8月30 日、私達被爆二世の会の親達の会である「長崎被災協」の会長、谷口稜曄さんがお亡くなりになりました。
88歳でした。 お通夜には、たくさんの弔問客が訪れ、谷口さんを偲びました。私達二世の会は 受付や案内などのお手伝いをさせて頂きました。
谷口会長には被爆二世の会の発足以来、事あるごとに顔出しして頂き、あの細い体で一緒に最後の片付けま で手伝って下さるなど、いつも私達を見守り、応援して下さっていました。
受付で弔問客の皆さんに折り紙をお渡しし、谷口さんの棺に入れる折り鶴
を折っていただきました。
(会長・佐藤直子)
日本被団協 全国二世交流会
10月12日(木)、東京・お茶の水のホテルで行われた全国二世交流会に佐藤会長と柿田事務局長が参加しました。全国から22名の二世、三世が集ま り、それぞれの活動を報告しました。4 年 ぶりに行われた交流会でしたが、その間に二世の会が増え、活発に意見が交わされま した。夜には懇親会が行われ、楽しい一時 を過ごしました。
翌 13 日(金)には被爆者と共に参議院 議員会館へ行き、厚生労働省と外務省へ要請を行いました。
(会長・佐藤直子)
平田周さん講演会
11月11日(土)10 時~正午、長崎原爆資料館平和学習室にて、二世の会学習会として平田周氏の講演会を行いました。お母様 の平田みち子さん(元被災協理事)の被爆体験とメッセージ、そして平田氏の平和への思いが心に響きました。そのあと、お互い顔が 見える形に机を移動し、意見を出し合い交流
しました。
被爆者の方々からは次世代へ被爆の実相を伝えたい、平和を考えてほしいと いう熱い思いが出されました。平和活動に参加している人たちからも二世への期待が出されました。時間が足りず、また次回、このような機会を持とうということで閉会しました。
(事務局長 柿田富美枝)
谷口稜曄さんを偲ぶ会
11月 18日(土)11 時より 「谷口さんを偲ぶ会」が長崎被災協主催でホテルニュータンダにて行なわれました。 私たち二世の会は会の準備や、当日の受付などのお手伝いをし、朗読を行いました。ご遺族と生前、谷口さんと一緒に活動をしていた方々116 名が 集まり、谷口さんを偲んで多くの方が思い出を語りました。
また原爆当時の長崎の写真や在りし日の谷口さんの映像と共に二世の会の石見康子さん、佐 藤澄人さんが谷口さんの証言の中から朗読を行いました。
*谷口稜曄さんのメッセージ*
「長崎を最後の被爆地とするため
私を最後の被爆者とするため
核兵器廃絶の声を全世界に。」
日本被団協九州ブロック相談事業講習会
11月26日(日)27日(月)宮崎にて「第40回九州ブロック講習相談事 業講習会」が行われました。
九州各県から約 120 名、長崎からは被爆者7名、二世6名、30 代の支援者1名が参加しました。 初日は主催者、来賓者挨拶のあと、巴寛氏、原玲子氏を講師に迎えて二つの講義がありました。どちらも介護に関する演題で介護保険のことや高齢化した
被爆者の問題について、わかりやすく話されました。
2日目は日本被団協の木戸季市事務局長の「これからの被団協運動について」の演題で、これからの被団協運動の4つの課題の中の「財政の課題」で は「維持募金」についての説明もあり、今後の活動のために募金への協力を呼びかけられました。また、初日には講義のあと懇親会、二世交流会も行われました。 交流会では「二世健診」についての話題になり、各県での健診の期間や方法などで不満や問題点が出されました。被爆者の高齢化に伴い、二世のサポートは不可欠になっています。この「九ブロ講習会」は、被爆者運動につい ての知識はもちろんのこと、親の介護の問題など勉強になることばかりです。学習参加費は個人負担ですが(一部補助あり)、相談などもできますの で、来年は多くの二世で参加しましょう。
(理事・堀洋美)
森内實さんの被爆体験を聞く
12 月 2 日(土)16 時から、二世の会定例の学習会を行いました。今回は、一緒に活 動している長崎被災協の森内實副会長の被爆体験講話を聴きました。8 歳の時、長与村の自宅近くで被爆。その後、長崎で被爆 した家族や親戚が森内さんの自宅になんとか生きて逃げてきたものの、次々と亡くなっていった様子や、母親と一緒に入市した時の様子などわかりやすく話され ました。
勉強会のあと 18 時から、二世の会と長崎被災協合同の望年会を行いました。 いつもお世話になっている報道関係の方々も参加し、総勢 26 名での賑やかで楽しい交流の会となりました。
(会長・佐藤直子)
厚生労働大臣協議で二世の問題を発言
12 月 4 日(月)午後 5 時半、厚労省で全国から集まった被爆者や二世など 80名が見守る中、加藤勝信厚労大臣と日本被団協代表団、原爆症認定 集団訴訟原告団、弁護団が協議を行いました。
これは原爆症認定をめぐる集団訴訟の全面解決に向け、基本方針を示した確認書が 2009 年 8 月6日、日本被団協・集団訴訟原告団・弁護団と政府と の間で合意され、5つの項目の中に厚生労働大臣と被団協・原告・弁護団は定期協議の場を設けることが盛り込まれていることによるものです。
しかしいまだ認定基準が厳しく、ノーモアヒバクシャ訴訟は122 名提訴
(11 月現在で原告 61 名)が続いています。
大臣との定期協議では広島、 長崎の被爆者がそれぞれの悲惨な被爆体験を証言し、長崎被災協の森内實副会長は全国原告団副団長として「当時の麻生総理との確認書のとおり、裁判 をしなくて良いようにするべきだ。」と強く訴えました。
しかし、大臣は「積極認定の基準で認定される人は増えている、日本被団協提言の原爆症認定制度に変えるつもりはない。」としました。ただし原爆症と認定された被爆者の健康状況届で固定的な病気や末期の悪性腫瘍などの場合は届不要など考慮してほしいという点には理解を示しました。
被爆二世の被団協全国理事の柿田が発言することになりました。
10 月の被団協全国二世交流会、11 月の九ブロ講習会で出された二世の意見 から、被爆二世健診の問題点の改善などを要望しました。厚労大臣は「放射線影響研究所の調査では被爆二世に影響は見られない」とし、「ガン検診は考えていない。」と述べ、大臣自身の言葉として「二世健診で丁寧な問診を行うよう指示する。」「健診期間、医療機関に ついて全国の調査を実施する。」と答えました。
初めて二世の要求を被爆二世の言葉で大臣協議のテーブルに乗せることができました。
次へとつないでいきましょう。
(事務局長・柿田富美枝)
厚生労働省前での座り込み
12 月 6 日(水)午後 2 時より、厚生労働省前で座り込みが約 60 名の参加で行なわれました。長崎被災協から田中安次郎・評議員と堀洋美・事務 局員が参加しました。この座り込みは、11月 28 日に判決が出た広島のノーモアヒバクシャ訴訟で全面敗訴の結果を受けてのものです。
厚労省との交 渉には長崎の 2 名も同席することができました。交渉では要望書の読み上げのあと、原告が納得できない判決内容について訴えました。
「被爆者に敵対するような判決、確認書を 履行しないための理屈作り、もっと血の通った行政を」等、厳しい意見が出されました。田中氏にも発言の機会があり、「司 法が政権に忖度している。今、長崎でも同じような裁判が行われている。私たちは負けません。」と述べました。最後に厚労省側から「事情、趣旨は理解できました。上司に報告します。」との言葉に、「回答はいつになるのか」「大臣 にも話が伝わるのか」と詰め寄る場面もありました。厚労省側は「原告と被 告の関係なので…」と言葉を濁しました。この判決が長崎を始め他の裁判に どのように影響していくのか見守っていくと同時に、裁判の傍聴など多くの 人の支援が必要だと感じました。
(理事・堀洋美)
被爆二世健康診断の申し込みは来年 2 月 9 日までです。受診期間は来年 2 月 28 日までです。本人の希望により、多発性骨髄腫検査を同時に受診できます。
2017年度から長崎市在住の人で前年度受診した人には前年度受 診した月の前月までに受診票が送られてきますので、申込は不要にな りました。しかし、前年度に受診していない人は申込が必要です。 申込書が必要な人は二世の会へご連絡ください。
また、インターネットで二世健診を申しこむことができます。長崎 県内在住者は長崎市のサイトで申し込むと、長崎市が長崎県へ申込書 を転送してくれます。(注意)電話での申し込み受付はありません。 二世健康診断を良い内容に変えていくためにも、時間を作って皆で
二世健診を受診しましょう!!
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九州ブロック二世学習交流会が 2 月 3 日(土)
福岡市で開催されます。被爆体験・継承活動の実践を 長崎から佐藤直子会長、広島からも二世が実践報告し
ます。詳しい時間、場所は後日お知らせします。
ぜひ予定に入れておいてください!!
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被災協事務所では 27 日(水)28 日(木)会議室の大掃除を行います。
二世の会では無料で被災協会議室などを借りています。 師走の忙しい時期で恐縮ですが、ボランティアで 1 時間でもけっこうですので、お手伝いできる方はよろしくお願いします。
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