2024 年 4 月 9 日発行の新聞『被団協』486 号の内容をご紹介します。

福田須磨子没後50年の集い

◆4月2日(火) 13:30 ~17:00
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館ラウンジ
献花:福田須磨子詩碑前

4月2日、詩「ひとりごと」など被爆者の思いを込めた多くの作品を発表した福田須磨子さんが1974年に亡くなられてから50年目の命日を迎えました。長崎被災協の会員・評議員としても活躍された須磨子さんの没後50年の集いとして、講演などでその生涯と作品を振り返りました。
会場には被爆者や二世など市民約70名が参加。須磨子さんの思いが現在の私たちに問いかけているものを改めて考えました。
長崎被災協の田中会長は、開会のあいさつで、須磨子さんの姉、豊後レイコさんの言葉を引用し、須磨子さんの人と活動を紹介いたしました。

長崎女性史研究会 国武雅子さん講演

女性史的視点で須磨子さんの人生を振り返り、活発な面と影のある面の両方を持ち、女性が生き辛い時代に原爆の苦難を生き抜き、生活の中でほとばしる、人生と繋がる言葉の強さを感じること、「原爆を作る人々」では目標を定め訴えていると分析されました。
講演の後、長崎放送作成のドキュメンタリー「われなお生きてあり」を上映。当時制作に関わった浜辺成弘さんは撮影を通じて接した須磨子さんとのエピソードなどを話されました。

長崎大学友澤悠季准教授 講演


福田須磨子さんは1957年頃から土産品の「ぎんなん人形」や「壁掛け」(上画像)などを作り生活費の足しにしていました。
これらの手仕事のためにみんなで集まり、そのことが生きがいとなり、被爆者運動にもつながっていったということ、原水爆反対という旗を付けた河童人形もあったということなどを「福田須磨子の手仕事の意味」として「ぎんなん人形」の画像などを交え話されました。
講演の後、活水高校生徒による詩の朗読、合唱を披露。合唱では須磨子さんの思いが込められた詩を手話で表現しながらの歌声が素敵なハーモニーとなり、会場に響きわたりました。
その後、桜が満開となった爆心地公園の福田須磨子詩碑前に移動、献花を行い、つどいを終えました。


長崎被災協
第6回理事会が行われました

◆3月29日(金) 13:00~15:05 被災協 講堂

定刻となり黙祷を行った後、柿田事務局長が開会を宣言、田中会長より挨拶を行いました。
柿田事務局長より理事会の成立を報告しました。
被爆者相談所より県のテレサポ事業で独居被爆者の訪問実施、二世の会・長崎と二世の会・諫早、大村支部からそれぞれ報告がありました。

〔話し合われた内容〕

2023年度活動、事業報告及び2023年度決算案、2024年度事業計画及び2024年度予算案について討議を行いました。財政状況の改善のため、賛助会員増加の他、収入を得るための活動を検討してみたらどうかとの意見等が出されました。
2024年度の理事、評議員について推薦などを考えていくことになりました。
「被爆80年の取り組み」改め「記念事業プロジェクトチーム」より報告があり、溝浦副会長より記念誌の編集委員会立ち上げと九条の碑、世界に向けての広報プロジェクトについて、横山副会長から報告があり、撮影や編集への人的援助が必要なこと等が報告されました。


嘉代子桜を百日紅公園に植樹

長崎被災協・被爆二世の会・諫早

◆2024年3月3日(日) 8:00~11:30 諫早市百日紅公園

この嘉代子桜は、日本自治体協議会から諫早市緑化公園課へ贈られた2本の苗木です。
諫早市が植樹場所を検討した結果、原爆慰霊碑がある百日紅公園に植樹することが望ましいとなり、緑化公園課の担当の方から被爆二世の会・諫早の髙屋会長に声をかけていただき、会の賛同を経て植樹を実施する事となりました。当日は雪の舞う寒い中でしたが、無事苗木を植えることが出来ました。
4月中には植樹式を行う予定です。


ながさき9条フェスタ
5月3日(金・祝)
集会13:00~15:00
長崎市民会館文化ホール
入場
無料

古賀茂明さん講演

「絶対戦争しない国から戦争で生きる国へー
台湾有事を起こすも止めるも日本次第だ」

元経済産業省官僚で政治経済アナリストの古賀さんと憲法をめぐる現状を考え、戦争をしないためにどうしたら良いかをみんなで考えましょう。

会場→眼鏡橋電停→アーケード→鐵橋

ピース9ウォーク 13:00~15:00

メッセージや横断幕などをもち行進しましょう

ピース9アクションin鐵橋

横断幕やプラカードなどをもちスタンディング


被爆者のメッセージ動画公開

大村支部より

大村支部の皆さんと諫早市在住の氏原さんのメッセージ動画が、被爆80年プロジェクト世界に向けての広報活動により、ユーチューブとティックトックにアップされています。
撮影された皆さんは、二度と核兵器が使用されることが無いように、そして、戦争が起こることが無いようにと訴えられておられました。

(被災協のホームページからも見ることが出来ます)
QRコード

URL
https://hisaikyo.jp/2051/


多くのご寄付、ありがとうございます

2023年度も多くのご寄付をいただき、ありがとうございました。

― 2023年3月29日~2024年3月25日までの期間 ―

運動支援募金 98件 1,814,504円
平和基金 50件 73,500円
緊急支援募金 3件 63,000円

皆様のご協力、感謝申し上げます。


3月の事務局

1 日(金) 3.1ビキニデー
3 日(日) 被爆体験を語り継ぐ会 講師打合せ
二世の会・長崎 理事会
4 日(月) 日本被団協定期総会起草委員会(オンライン田中)
紙芝居打合せ
8 日(金) 新聞発送作業
12 日(火) 小峰さん被爆体験紙芝居風動画 試写会
14 日(水) 禁止条約の会「国際パックスクリティ」(カトリック平和団体)との懇談
核兵器禁止条約の会事務局会議
18 日(月) 日本被団協定期総会起草委員会(オンライン田中)
19 日(火) 三役会議(田中、横山、小峰、溝浦、柿田)
21 日(木) 「世界広報プロジェクト会議活動」
26 日(火) 「記念事業」プロジェクト会議
29 日(金) 第6回理事会
「これからの被災協」プロジェクト会議
30 日(土) 健友会評議員会(柿田)

 

4 月の予定

1 日(月) 被団協定期総会起草委員会(オンライン 田中)
青年乙女の会世話人会議
2 日(火) 福田須磨子没後50年の集い
5 日(金) 被団協定期総会起草委員会(オンライン 田中)
7 日(日) 被爆体験語り継ぐ会 講師意見交流会
8 日(月) 被団協定期総会起草委員会(オンライン 田中)
9 日(火) 新聞発送作業
12 日(金) 被爆二世の会・諫早 総会
16 日(火) 禁止条約の会事務局会議
17 日(水) 長崎市 平和の誓い選考委員会(田中)
「記念事業」プロジェクト会議
18 日(木) 日本被団協代表理事会(田中、横山)
19 日(金) 日本被団協代表理事会(田中、横山)
23 日(火) 世界広報プロジェクト会議