2024 年 6 月 9 日発行の新聞『被団協』488 号の内容をご紹介します。

第6回長崎被災協理事会

5月17日(金)第6回被災協理事会を理事10名、監事2名の出席で開催しました。3つのプロジェクトの進捗状況をそれぞれ報告し、話し合いました。
被爆者の証言ビデオは日本語字幕、英語字幕でのネット配信が順調であり、9条の碑建立に向けた準備が進んでいること、被爆80年記念誌の構想が固まってきたことなどが伝えられました。
これから、より多くの被爆者、二世、市民に協力をお願いし、広めることが重要となっています。
4月20日の(公財)放射線影響研究所主催「市民公開講座in長崎~親の被爆と子どもの健康~」参加報告では、ゲノム解析の研究は20年、30年かかる。ゲノムには多様性があり、本人の生活習慣によって経年で大きく変わるとの説明があり、被災協から参加した人たちは被爆二世への被爆の影響についてゲノム解析には期待できないと感じました。
ゲノム解析よりも被爆者の声を聞き、被爆二世、三世の実態を国に正しく見てほしいと話しました。


2024年 長崎原爆乙女の会

「記念碑のつどい」を開催

◆5月19日(日)10:30~11:30
「平和の願いを後世へ」記念碑前


1956年5月に誕生した長崎原爆青年乙女の会が結成40年となる1996年に建立した「平和の願いを後世へ」記念碑。活動を次の世代に伝えようと一昨年より記念碑の前でつどいを行っています。
今年は被爆者や被爆二世~四世、市民や中高生など約100名が集まりました。

会長の小峰秀孝さんは、「昨年のつどいで、ウクライナでの戦争が終結していることを願うと発言したのに、ガザで新たな戦争がはじまり、お年寄りや女性や子どもたちが悲惨な状態にいる。核の威嚇は私たち被爆者には身の毛もよだつ思い」と述べました。


被爆四世となる長崎南山高校の原田晋之介さん(写真※)が、会の結成時の一人でもある山口仙二さんが1982年にニューヨークの国連本部で開かれた第2回国連軍縮特別総会で行った演説の原稿を読み上げました。
改めて山口仙二さんが魂をこめて訴えた被爆の実相と核兵器廃絶への決意が次の世代に継承されていくことを願いました。

※原田さんは広島‣長崎二重被爆者山口彊(つとむ)さんのひ孫となります。


「核実験に抗議する長崎市民の会」

アメリカ臨界前核実験反対

抗議の座り込み

◆6月2日(日)11:00より 平和祈念像前

アメリカが5月14日に行った臨界前核実験に抗議し、「核実験に抗議する長崎市民の会」が呼びかけ、平和祈念像の前で被爆者や高校生、市民など約100名が座り込みを行いました。
抗議の座り込みは通算407回目となります。
会の代表で被災協の被爆体験講話の講師でもある山川剛さんは、「核廃絶を願う私たちは正気で、核保有国は狂気。正気が狂気に負けてはいけない」と訴えました。
長崎市民の会では、核廃絶を訴え、核実験に抗議する声明を在日アメリカ大使館に送付しました。

原水爆禁止日本協議会より
広島‣長崎・ビキニ被災展示パネルをいただきました

講話や学習下でも活用できるパネルを寄贈いただきました(23枚組2セット)


韓国の被爆者支援団体と交流

◆5月17日(金)16:30~18:30長崎被災協地下講堂

韓国からチョン・キホ牧師をはじめ被爆者支援団体の方が4名長崎に来られ、長崎被災協の理事・監事の参加者と交流を行いました。
長与町の木村英人さんが通訳をしてくださり、有意義な交流になったと思います。遠く日本へ連れてこられて、故郷を偲ぶ韓国語の歌を牧師さんが、切々と歌われました。韓国の方からは、長崎の被爆者の体験談を聞きたいというので、それぞれに短く話しました。「被爆前の長崎と被爆後はどういう変化がありましたか」との質問もありました。

監事 長野靖男


嘉代子桜植樹式~百日紅公園(諫早市天満町)

◆5月11日(土)9:30~10:00

被爆二世の会・諫早では、嘉代子桜の苗木を百日紅公園に植樹しました。植樹式では、二世の会の辻正子さんより、この苗木は、日本非核兵器自治体協議会から諫早市へ寄贈された桜で、1945年8月9日、学徒報国隊員として城山小学校で働いていた時に15歳で原爆の犠牲となった林嘉代子さんを偲び母親の津恵さんが戦後に植えたソメイヨシノの2世の中の2本の苗木であること。今では、日本全国で平和の象徴として植樹されていることが紹介されました。
髙屋会長と諫早市議会議員・森多久男さん、諫早市建設部長・川路敬一郎さんの3名で植樹を行いました。

理事 大宮美喜夫


長崎被災協・被爆二世の会・長崎


↑2023年の画像です

浦上川花壇・花植えを行います
原爆死没者の慰霊の為、浦上川花壇に草取りの後、花
の苗を植えます。花壇を色とりどりの花で彩り、
8月9日を迎えましょう。

7月20日(土)午前9~11時(雨天時翌日に順延)

総会を開催します
7月20日(土) 13時から総会 14時から交流会
長崎被災協 講堂にて


核兵器禁止条約の会・長崎
核兵器禁止条約採択7周年記念 平和の七夕

7月7日(日)11:00~12:00  平和祈念像前(雨天時被災協地下講堂)

参加者に平和のメッセージを短冊に記入していただきます。
子どもさんから大人まで、ご参加お願いいたします。


5月の事務局

3 日(金) ながさき9条フェスタ
長崎市平和宣言文起草委員会(田中)
8 日(水) 長崎原爆青年乙女の会「記念碑のつどい」世話人会議
記念誌編集委員会
9 日(木) 団体要望打合せ(田中)
10 日(金) 長崎原爆青年乙女の会 記念碑つどい記者会見
11 日(土) 安保法制報告会(横山)
12 日(日) 原爆放射線被害シンポ(陸門,柿田,大越,石田)
被爆二世の会・長崎 理事会
被爆二世の会・諫早 嘉代子桜植樹式
17 日(金) 三役会・理事会
韓国訪問団交流会
「これからの被災協」プロジェクト会議
19 日(日) 長崎原爆青年乙女の会 記念碑つどい
20 日(月) 「記念事業」プロジェクト会議
21 日(火) 「世界広報」プロジェクト会議
22 日(水) 被団協九州ブロック代表者会議(横山、柿田)
24 日(金) 禁止条約の会事務局会議
28 日(火) 平和推進協理事会(田中)
29 日(水) 原爆資料館運営審議会(田中)
30 日(木) 「平和への誓い」代表者選定審査会(田中)

 

6月の予定

2 日(日) 被爆二世の会・長崎理事会
被爆二世の会・諫早 百日紅公園清掃活動
5 日(水) 80年記念誌編集委員会
二世の会‣長崎と韓国の被爆者支援団体交流
7 日(金) 新聞発送
8 日(土) 長崎市平和宣言文起草委員会(田中)
13 日(木) 長崎被災協 会計監査
14 日(金) 「被爆二世の会・諫早」の集い
18 日(火) 日本被団協代表理事会(田中、横山)
19 日(水) 日本被団協定期総会(~20日/田中、横山、大宮)
手帳友の会総会(柿田)
21 日(金) 日本被団協 中央行動(田中、横山)
24 日(月) 原対協評議員会(田中)
25 日(火) 世界広報プロジェクト会議
26 日(水) 記念事業プロジェクト会議
28 日(金) 三役会議・第76回評議員会・理事会
29 日(土) 健友会 評議員会(柿田)