2024 年 7 月 9 日発行の新聞『被団協』489 号の内容をご紹介します。

第76回定例評議員会を開催しました

■ 6月30日(日) 13:30~15:40 被災協講堂

評議員15名中11名出席、理事15名中11名出席、監事1名出席

戦争・原爆の犠牲者へ黙とうを行い、第76回となる定例評議員会を開催しました。
議長には評議員の大石八重子氏が選出され、2023年度事業報告と決算報告、2024年度の事業計画案と予算案が審議されました。
役員改選となり、評議員は現15名に加え新たに陸門良輔、杉本浩太郎、辻正子、松田充嘉の4名を推薦することの提案があり、満場一致で採択されました。また理事では佐藤直子氏退任により監事の城臺美彌子氏が理事に、石場弘之氏が監事との推薦提案があり、同じく満場一致で採択されました。


左より新理事の城臺さん、新監事石場さん、新評議員松田さん、辻さん、陸門さん


日本被団協第69回定期総会に参加して

◆ 6月19日(水)~20日(木) TKPガーデンシティお茶の水

田中会長,横山副会長,溝浦副会長,大宮理事参加

2024年度方針の「 原爆被害への国家補償と核兵器廃絶を実現する運動」「被団協運動を持続し、知らせ、受け継ぎ、発展させる運動」「援護施策の抜本的改善充実と被爆二世施策を求める運動」「介護等高齢化した被爆者への相談活動」等を論議、また北海道被爆者協会から来年春で解散との報告もありました。

(感想として) 初めて出席させていただきました事を、関係者の皆様に御礼申し上げます。まず、最初に思った事は、会議場へオブザーバーの方が出席できるんだと思いました。長崎の方でも、評議員会等で取り入れられないかなと思いました。討論の場で、オブザーバーの方からも発言があり、驚きでしたが、一つの議題を多角的に議論できるのではないかと思い、是非、長崎でも取り入れた方がいいのではないかと強く思いました。初めて出席された方が、討論の場で発言され、熱を帯びた時などありましたので、被爆者運動の日本の中枢での会議の場を体験できたことは、今後の私自身の活動にも大きな影響を与る事につながり、充実した2日間となりました。最後に会議の自己紹介でも述べましたが、今後もできる限りではありますが、頑張っていきます。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
(理事 大宮美喜夫)


被災協・被爆二世の会・長崎と韓国人被爆二世の交流会

◆ 6月5日(水)17時~19時半・被災協地下講堂

韓国人被爆二世8名、三世1名と「被災協・二世の会・長崎」5名が交流会を行いました。
長崎のうたごえ協議会、長崎県原水協、長崎被爆地域拡大協議会、長崎の証言の会の代表も参加しました。
大越富子・二世の会副会長は1910年以降の日本政府、日本軍の行為に対し謝罪し、今後、同じ被爆二世の立場として核兵器の廃絶と戦争のない世界を求めていきたいと開会あいさつを行いました。
韓国在住だけでなく、米国、オーストラリア、中国に住む団体の人も参加し、核兵器廃絶、また政府の軍備に反対する活動、人権を守る活動など幅広い活動を行っているという報告がありました。
長崎の被爆二世たちも核兵器禁止条約第2回締約国会議に参加した、親の被爆体験を語る活動をしている、病気に罹患している二世も多く、国の医療保障は切実な問題になっているなど発言しました。
在外被爆者として原爆裁判を闘い抜いた故イ・カンニョンさんの息子さんから「父親が日本語で書いた原稿」を贈呈され、被災協の被爆80年記念誌に載せる承諾をもらいました。
参加者たちは今後も交流していきたいと話し、有意義な交流会となりました。
(柿田冨美枝)


被災協・被爆二世の会・諫早

諫早市立長田小学校4年生への平和学習

◆ 6月10日(月)13:30~15:00

子どもたちに地元諫早市長田町と原爆の歴史を学ぶ平和学習会が行われ、長田小学校の4年生の児童が参加しました。原爆が投下された後、救援列車で長田駅には約200~300名の負傷者が降ろされ、現在の長田公民館のところにあった長田国民学校の体育館に運ばれました。うち80名近くの方が亡くなられ、火葬されたということを高屋会長が説明。現地まで歩き、見学しました。
長田公民館では治療に携わった台湾人の医師の話や山下さん・酒井さんが紙芝居「母 八千代の記憶」を上演、子どもたちから多くの質問が寄せられました。昨年始めた取り組みですが、重要性を改めて実感し、何も意識せずに通っていたこの道で、過去、このような出来事があったのかと、考えながら歩いてみる事で、先人の人たちを思い出す事につながり、それが供養にもつながるように感じました。NO MORE WARの言の葉も共に。
(理事 大宮美喜夫)


第16回百日紅 さるすべり公園(旧火葬場)清掃活動

◆ 6月2日(日)8:00~11:00 諫早市天満町

諫早被災協と被爆二世の会・諫早・諫早が取り組んで清掃活動も16回目を迎え、今回は諫早子ども劇場、鎮西大学、V・ファーレン長崎と個人参加の方も加え30名余りの方が参加されました。
この公園は、原爆で犠牲となった多くの方を火葬した場所であり、2020年8月に諫早での救護被爆の史実を伝える慰霊の碑が建立されました。今まで10回も参加された鎮西大学の平田先生が長崎を去ることとなり、ごあいさつで母が広島の被爆者であり、長崎大学・鎮西大学で勤務ということで広島と長崎をつなぐ想いを強く持っていたこと、体験を継承し、この活動を続けてほしいとの思いを語られました。
8月11日には慰霊祭が行われます。


被爆体験者署名ご協力のお願い

長崎で被爆者として被爆者健康手帳を交付されるのは、被爆当時の長崎市行政区と西彼杵郡の一部に限られています。国が定めたこの地域外にいた人でも、(入市や救護での被爆を除く)黒い雨が降った、灰や紙などの飛散物が降ったという証言は多くあります。広島では、2021年「黒い雨訴訟」の広島高裁判決を受け、黒い雨の降雨地域の住民に対し、被爆者健康手帳の交付が始まりました。
長崎県保険医協会では、すべての被爆体験者に速やかに被爆者健康手帳の交付を求める署名を呼び掛けておられます。長崎被災協でも、共に取り組んでいきたいと考え、今回署名を同封しております。
急で申し訳ございませんが、周りの方にもお声がけいただき、7月25日(木)までに被災協まで署名を届けていただきますよう、お願い申し上げます。(直接お持ちいただくか、郵送にてお願いいたします。)


6月の事務局

2 日(日) 被爆二世の会・長崎理事会
被爆二世の会・諫早 百日紅公園清掃活動
5 日(水) 80年記念誌編集委員会
二世の会・長崎と韓国の被爆者団体交流会
7 日(金) 新聞発送
8 日(土) 長崎市平和宣言文起草委員会(田中)
10 日(月) 被爆二世の会・諫早 長田小学校平和学習
13 日(木) 長崎被災協 会計監査
14 日(金) 「被爆二世の会・諫早」の集い
18 日(火) 日本被団協代表理事会(田中、横山)
19 日(水) 日本被団協定期総会(~20日/田中、横山、溝浦,大宮)
21 日(金) 日本被団協 中央行動(田中、横山、溝浦)
24 日(月) 原対協評議員会(田中)
25 日(火) 世界広報プロジェクト会議
28 日(金) 三役会議
29 日(土) 健友会 評議員会(柿田)
国民平和大行進(田中)
30 日(日) 第76回評議員会
被爆二世の会・長崎 理事会

 

7月の予定

1 日(月) 団体要望打ち合わせ(田中、中元)
3 日(水) 80年記念誌編集委員会
5 日(金) 記念事業プロジェクト会議
6 日(土) 平和の誓い 起草委員会(田中)
7 日(日) 核兵器禁止条約採択7周年記念 平和の七夕
9 日(火) 新聞発送
10 日(水) 松山陸上競技場現在地存続要望、長崎市土木課へ要請(溝浦)
13 日(水) 国際青年交流審査会(田中)
15 日(月) 長崎平和大集会(横山・城臺)
17 日(水)~
18 日(木)
被団協代表理事会(田中、横山)
19 日(金) 長崎被災協理事会
20 日(土) 浦上緑地帯花植え、二世の会・長崎総会
23 日(火) 世界広報プロジェクト会議