2025 年 8 月 9 日発行の新聞『被団協』502 号の内容をご紹介します。

ノーベル委員会

フリードネス委員長 長崎の被爆者四団体と交流

7月23日(水)17時~18時 長崎被災協地下講堂

 

ノーベル委員会フリードネス委員長は7月27日に東京都内で講演するため来日し、7月21日から4日間の日程で広島と長崎を訪問しました。
長崎には22日夜に入り、23日に長崎市長へ表敬訪問、原爆資料館見学と「高校生平和大使」「ナガサキ・ユース代表団」の大学生との交流を行い、23日17時から長崎被災協の地下講堂で長崎の被爆者4団体の被爆者5名・被爆二世3名との意見交流を行いました。
田中会長と1対1での懇談で、委員長が授賞式で撮影した画像を見せるなどして懐かしい再会を喜び合いました。長崎の暑さを心配された田中会長に対して、昨年寒いノルウェーに来ていただいたことへのお礼を述べ、終始和やかな雰囲気で懇談。
フリードネス委員長は「長崎で被爆者の方々に直接お会いし原爆投下が非人道的だったかを理解できた。世界中の人が一度は広島・長崎に来て学ぶべきだ」と話し、田中会長は「核兵器廃絶を訴えてきたのは間違いなかった。核が使われたらどのようなことになるのか、被爆者の話を聴いて考えてみてほしい」と述べました。


後列左から2人目がフリードネス委員長


長崎被災協・被爆二世の会・長崎

『明日へ』 被爆体験継承漫才 希望の鐘

◆8月3日(日)13時開演 長崎市チトセピアホール

 

被爆二世の会・長崎と長崎被災協共催による原爆体験伝承漫才(希望の鐘),漫才師「アップダウン」他3団体の音楽、ダンスチームの出演と長崎北高校学芸部員による朗読劇が演じられました。
被爆二世の会・長崎 山崎会長の開会の挨拶に始まり、各出演者の演奏、演劇が続き、出演者の最後は被爆者で語り部(講話)の活動をしている田中安次郎さんによる原爆体験講話で締めて頂きました。
そして、最後に長崎被災協、田中重光会長より昨年の日本被団協ノーベル賞の概略報告と今後の二世の会長崎による継承活動への協力のお願いで全スケジュールを締めくくることができました。


インスハートの二人


田中安次郎さん


里地帰(さとちき)さん


アップダウンの二人

最大500名収容の会場で、ほぼ満席に近い来場者で賑わい、会場始まって以来の集客で開催できたことは、今後の継承活動に大きな弾みを感じることができました。
被爆二世の会・長崎が主催した「アップダウン・原爆2人劇」は今回で3回目の開催。入場者からのアンケートをたくさん頂きましたが、今回も観劇後の感想は皆さん異口同音に感動と称賛のメッセージで、今後の継承活動を強く期待するものでした。
核兵器廃絶と、世界平和実現を目指した活動を強く意識したところです。

長崎被災協・被爆二世の会・長崎 会長 山崎和幸


原爆パネル展

 

被爆二世の会・長崎では7月26日(土)、27日(日)の二日間、長崎被災協二階会議室で原爆パネル展を行いました。国内外の観光客や研修に来られた学校の教職員など多くの来場者でにぎわいました。


被爆80年記念誌
「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ウォー、ノーモア・ヒバクシャ」 完成

 


長崎市役所で 鈴木市長へ贈呈

80年記念誌編集委員会(9名)が昨年秋より19回もの話し合いを重ね、編集を行ってきた被爆80年記念誌が完成し、8月4日(月)10時30分より長崎市長に贈呈いたしました。今回は被爆二世でもある鈴木史朗市長のメッセージも寄稿いただいております。
諫早の救護被爆や引揚体験、戦争体験など、故人も含め39名もの被爆者の寄稿、様々な分野での平和活動や若者の思い、国内外での活動も紹介し、のべ96名の寄稿となりました。サイズはA4サイズ・320ページです

ノーベル平和賞関連や今年の長崎平和宣言でも引用された1982年の山口仙二さんの国連演説原稿なども掲載しております。一部には80人の被爆者メッセージ動画へアクセスできる二次元コードも入れました。別紙でもご案内しております。 

お申し込みは長崎被災協まで https://hisaikyo.jp/contact/
1冊3,000円(送料込) 学割(大学生以下)2,000円(送料込)


平和行進終結集会

 

8月5日(水)平和行進の終結集会が爆心地公園で開催され、黙とうを行い、鈴木市長のメッセージを原爆資料館館長が代読し、長崎被災協の田中重光会長が挨拶しました。また、県内通し行進者の被災協の理陸門良輔氏が挨拶しました。最後に参加者140名で長崎のうたごえ協議会とともに歌を歌いました。被災協からは二世の会・長崎&諫早からそれぞれ2名ずつ参加しました。被爆二世の尾﨑庸美さんは通し行進として富山県から広島県へのコース(5/28~8/4)に参加しました。

長崎県内通し行進陸門さんより…今年の平和行進は、例年以上の酷暑の中、佐賀県から引き継ぎました。この酷暑も地球温暖化のせいだと思います。人類があまりに欲張りすぎた結果だと思います。行進中、今まで手を振ってもなかなか反応がなかったのですが、今年は多くの人が手を振ってくれました。
特に普段は全く手を振ってくれないダンプカーの人々からの励ましには心が癒されました。
私は戦争で、核兵器使用によって人類が自滅しないよう世界平和を祈りながら酷暑の中、平和行進をしました。


国内外のお客様が相次ぎました

 

8月10日(日)
マレーシア マハティール・ビン・モハマド元首相

8月9日(土) 17:30
イラン・イスラム共和国 ペイマン・セアダット大使

8月4日(月)
被爆80年まつうら平和のつどい
長崎県松浦のみなさんより折り鶴をいただきました。


7月の事務局

1日 (火) 80年記念誌編集委員会
2日(水) 日蓮宗長崎宗務所講話(田中)
3日 (木) グリーンコープ来所(田中、柿田)
4日 (金) チェコメディア取材(八木)
5日 (土) 平和宣言起草委員会(田中)
6日 (日) 禁止条約8周年つどい
8日 (火) 世界広報記者会見
9日 (水) 純心高校感謝状贈呈・新聞発送
記念誌編集委員会
11日 (金) 平和推進協会運営会議(田中)
12日 (土) 県労連講話(田中)
13日 (日) ながさき平和大集会・秋月平和賞授賞式
15日 (火) 三役会・第2回理事会
16(水)~17(木) 被団協代表理事会(田中、横山)
17(木) 北陽台高校平和学習(6名/田中安、中元)
24(木) 被爆80年のメッセージ発表
26(土)~27(日) 被爆二世の会・長崎 パネル展(被災協二階)
30(水) 団体要請打合せ(田中)

 

8月の予定

3日(日) 『明日へ』被爆体験継承漫才 希望の鐘 チトセピアホール(二世の会・長崎)
原爆展 ミライ on 図書館 大村支部、二世の会・諫早
4日(月) 80年記念誌 長崎市長贈呈 完成記者会見
5日(火) 祈りの鐘、希望の音楽コンサート(浦上天主堂)
6日 (水) 広島原爆忌(田中安)
平和行進終結集会
7日 (木) 生協連ピースアクション分科会(八木)
原水爆禁止世界大会長崎(田中、横山)
平和行進終結集会
8日 (金) 平和首長会議(横山)生協労連(長野)
原水爆禁止世界大会(田中、今道、溝浦、大石)
マスコミ共闘会議(横山)生協連「虹のひろば」(田中)
9日 (土) 長崎原爆忌 記念式典 政府要請(田中)
二世の会・長崎献花
イラン大使懇談(田中、横山、溝浦、柿田)
10日 (日) マハディール・マレーシア元首相懇談(田中、横山)
11日 (月) 諫早百日紅公園慰霊祭
富山反核医師の会オンライン講演(田中)
12日(火) 北海道中原健太さん来所(田中、溝浦、編集委員会)
世界広報プロジェクト記者会見 新聞発送
15日(金) 不戦のつどい(田中)
17日(日) 大牟田の空襲を記録する会(田中。山口徹)
20日(水) 9条の碑話合い
26日 (火) 世界広報プロジェクト会議
29日 (金) グリーンコープ ウクライナジャーナリスト対談(田中)