2025 年 10 月 9日発行の新聞『被団協』504 号の内容をご紹介します。

日本原水協「非核平和の東アジアへ日韓連帯代表団」へ田中会長が同行

核兵器なき世界へ連帯

◆9月9日(火)~11日(木) 韓国ソウルへ

 

朝鮮半島の非核化や非核平和の東アジアの実現に向け、日本原水協、日本被団協、平和委員会、全労連などの代表団16名は、韓国のソウルを訪問し、全国民主労働組合総連盟(民主労総)、韓国被爆者協会、二世の会などと共に「被爆80年、解放80年『記憶を継承して戦争と核兵器のない世界へ』韓国―日本被爆者証言会」を開催しました。

 韓国被爆者協会のイ・ギョル前副会長は、広島の己斐(こい)町(ちょう)で生まれ、生後5ヶ月で被爆して以来、さまざまな病気を発症しています。米国と日本の真摯な謝罪と補償を求め、核のない世界を子孫に贈ろうと呼びかました。
 私は、北東アジアで非核地帯をつくるために、日本と韓国それぞれの国で核兵器禁止条約に参加する政府の実現に向け、日韓の被爆者の証言を拡げていく機会にしたいと呼びかけました。
今後も日韓の被爆者の往来を強め、交流を深めることを確認しあいました。


原爆80年/解放80年「記憶を継承して戦争と核兵器のない未来へ!」韓国-日本被爆者証言大会で証言を行う田中会長(9月10日 ソウルYMCA大講堂(明洞))


9/11韓国原爆被害者協会陜川支部、韓国原爆被害者子孫会、陜川平和の家と原水協&被団協との懇談


(ここまでの画像提供:日本原水協)

 

スケジュール

9月9日(火) 
長崎→福岡✈ソウル着

9月10日(水) 
民主労組統一委員会-全労連/原水協/被団協懇談会原爆80年・解放80年:記憶を継承し、戦争と核兵器のない未来へ!日韓被爆者証言大会
・民主労総再統一委員会との懇談
・民主労総の歴史的正義、平和の活動に関する報告
・日本の平和運動の活動に関する報告(全労連・原水協・被団協)
・質疑・意見交換

9月11日(木)
韓国原爆被害者協会陜川支部、韓国原爆被害者子孫会、陜川平和の家と原水協&被団協との懇談ソウル発✈福岡→長崎


故清水多喜男氏の肖像画を贈呈

 

日本被団協では平和美術展を開催している美術家の方々に肖像画を描いていただき、遺族の方に贈る取り組みを49年間続けています。

今年は諫早支部の会長をされていた故清水多喜男氏の肖像画を描いていただきました。

8月に東京美術館で展示されたあと、9月26日の被災協の理事会で贈呈式を行いました。
田中会長から遺族代理の二世の会・諫早の高屋忠義氏に手渡しました。

清水多喜男氏は救護活動の悲惨な被爆体験を二世たちに伝え、今年、二世の会は紙芝居を作成しました。

また諫早の百日紅公園に慰霊碑を建てるという清水さんの遺志を引き継ぎ、諫早支部、二世の会が慰霊碑を建立しました。


一般財団法人 長崎原爆被災者協議会 第3回理事会

◆9月26日(金)13:30~15:30 被災協講堂

 

開催に先立ち、故清水多喜男氏肖像画贈呈式を行いました。
横山副会長は日本被団協代表理事会の報告、高屋理事は被爆二世の会・諫早の活動、山崎理事は被爆二世の会・長崎の活動報告を行いました。
また中川原理事から「被爆者のしおり」を田中会長らとともに、県市に全被爆者への送付依頼を行った報告がありました。
被爆80年取り組みについての報告
 ①記念誌(溝浦)8月4日に長崎市長へ贈呈。長崎市内の小中学校、県内の高校、大学、図書館等へ贈呈。
 ②世界広報(横山)80人の証言をYouTubeにアップ。今後も継続していく
 ③80年集会(山崎)約500名の集客で若い世代等とのつながりできた。
 ④9条の碑(長野)市土木総務課との話合い、穏やかに共に建てる雰囲気にしていきたい
 ⑤これからの被災協 賛助会員拡大、団体訪問実施していく


被爆体験講話 語り部養成講座

 

被災協独自のカリキュラムを作成し、準備を進めています。
被爆体験を語り継ぐ二世や三世、市民を募ります。
福岡県は広島、長崎に次ぐ被爆者の多い県ですが、福岡県被団協では先日、語り部の養成講座を開き、25名の応募者だったそうです。
平和を願い、自分も語り部をやってみようという方々がおられます。
講話養成講座に参加を希望される方は、長崎被災協にお声かけください。


被爆証言 被爆者募集

 

「被爆の証言を世界へ送るプロジェクト」で語ってくれる被爆者を募集しています。ビデオで撮影します。
80人を超える被爆者に語ってもらいましたが、まだ語ったことのない方がおられましたら、被災協にお電話ください。
英訳ボランティア、ビデオ撮影・編集ボランティア募集
被爆証言で英訳や、ビデオなどのお手伝いいただける方、よろしくお願いいたします。


長崎原爆をめぐる「記録」と「記憶」の統合―被爆者運動・平和運動を中心に

研究グループ中間報告会

 

核兵器廃絶や被爆者援護を訴えてきた被爆者運動に関する膨大な資料の調査を2020年3月より長崎総合科学大学の木永勝也さんを代表としたグループで行っています。9月16日(火)、長崎被災協講堂で調査結果の中間報告を行いました。
調査は、長崎被災協や県被爆者手帳友の会等の被爆者団体が保存する証言記録や資料を整理、調査。関係者への聞き取り調査も行い、資料のデータ化も進めています。今回の中間報告では、各団体の設立経緯などを報告しました。


9月の事務局

1日(月) 消防点検
2日(火) 長崎市土木総務課へ9条の碑建立要請
3日(水) 日本被団協・政府・国会対策委員会(田中)
7日 (日) 被爆二世の会・長崎理事会 
九州うたごえ祭典(田中)
9日 (火)~
11日 (木)
韓国代表派遣(田中)
11日 (木)~
12日 (金)
日本被団協代表理事会(横山)
12日 (金) 天皇陛下来崎(田中) 中央相談所委員会(横山)
13日 (土) 福岡俘虜収容所慰霊祭(溝浦)
14日 (日) イタリア創価学会との対談(田中)
16日(火) ララコープ打ち合わせ 木永先生報告会
17日(水) 80年記念誌編集委員会
21日(日) 長崎平和茶会(山崎)
23日 (火) 長崎県平和文化祭シンポジウム(田中)
24日 (水) 九州ブロック代表者会議(横山、柿田)
25日 (木) 県庁・市役所訪問(田中、横山、中川原、柿田)
26日 (金) 三役会議、理事会
30日 (火) IPPNW国際会議若手参加者来訪(田中、横山、長野)

 

10月の予定

5日 (日) 被爆二世の会・長崎理事会
8(水)~
9日 (木)
日本被団協全国代表者会議(田中、溝浦、佐藤)
10日 (金) 日本被団協・中央行動(溝浦、佐藤)
11日 (土) ララコープ平和のつどい(田中)
12日 (日) 被爆二世・三世学習会
母親大会(田中)
13日(月) 熊本・植木での講演会(田中)
14日(火) これからの被災協PJ
25日(土) 長崎市民平和大行進
高教組青年部交流会(田中)
26(日)~
11/2 (水)
アメリカ・テキサス訪問、講演(城臺、柿田)