2018年3月9日発行の新聞『被団協』413号の内容をご紹介します。

ノーモアヒバクシャ訴訟

2月26日(月)10 時~長崎地裁 本田孝也医師が証言 「ノーモアヒバクシャ訴訟」は原爆症の認定を求める裁判です。
裁判の中で、被爆の実相を明らかにし、厚労省の認定基準を被爆者の実態に合ったものにするため、たたかっています。
今回、長崎県保険医協会・会長の本田孝也氏が原告側の証人として法廷に立ちました。
本田医師は原告5名の詳細な準備書面を作成し、事前に提出、それに基づいて法廷で証言されました。
また国側 からの尋問にも丁寧に答えられました。被爆者に寄り添っ た本田医師の証言は傍聴者たちの心を打ちました。
次回は国側の医師が証言します。ノーモアヒバクシャ訴訟を支援するため、傍聴にぜひご参加ください。
これからのノーモアヒバクシャ訴訟 3月13日(火)13時15分3月27日(火)13時15分 どちらも長崎地裁1階ロビーに集合です。


原爆症訴訟原爆症と認める判決 名古屋高裁

乳がんや慢性甲状腺炎になった長崎被爆の80代の姉妹2人に、名古屋高等裁判所は「認定の 要件である医療の必要性が認められる」として、原爆症と認める判決を出しました。
原告は「一日でも生きながらえて、核廃絶に向かって歩きたい」と話しています。


高見大司教と朝長万左男共同代表の対談のつどい


2月17日(土)13 時半から2時間、被災協地下講堂で 県民の会主催で対談のつどいを開催しました。
世界を舞台に活躍中のお二人に、核兵器禁止廃絶の思い、「核兵器なき世界」の実現にむけていま、私たちにできることについて語っていただきました。
髙見大司教は、世界で唯一の被爆国として核廃絶の使命を持って世界をリ-ドする立場にある日本の政府の姿 勢について述べられ、また「核兵器という危険なものをなぜ抱え込んでいるのか残念でならない。現実を作るのも人間、だからこそ現実は変えられる。」と発言されました。
朝長代表は、「被爆者はその経験から核は絶対悪で使用してはならないと確信している。このことが反映して 『核禁止条約』が生まれたといえる。しかし、アメリカや核 保有国は核抑止の幻想から未だ離れられない。」と発言さ れました。
また、会場から多くの質問が寄せられ、これからの世界 を担う若い人たちには、世界中の若者と交流し、対話と信頼の絆を深めて世界を動かす取り組みを進めてほしいと 述べられ、有意義な学習会となりました。


壱岐市訪問


2月21日(水)、壱岐市副市長の中原康壽氏、総務係長の村田孝文氏に、地元被爆二世の米倉清氏、横山照子副会長、柿田富美枝事務局長がお会いし、ヒバクシャ 国際署名への協力を要請しました。中原副市長は「地道な署名活動に敬意を表します。昨年 8 月、長崎市での平和首長会議に参加し、たいへん感動 しました。被爆県の市として協力したいと思います。市長に伝えます。」と述べられました。


長崎県委託事業・独居被爆者訪問


2月21、22日に一人暮らしの被爆者2名のお宅を訪問し、健康面や生活面での不安、相談などあればと、横山副会長と柿田事務局長がお話を聞きました。どちらも原爆によって大変な苦労をされながら、戦後をたくましく生き抜いてこられた方たちでした。今、まわりの方々に支えられ、心穏やかに暮らされていました。3月中旬には長与町、時津町 の一人暮らしの被爆者を訪問する予定です。

 


被災協・被爆二世の会・諫早


2月15日(木)19時半~21時半、長田みのり会館会議 室にて12名の参加で会議がおこなわれました。
はじめに森多久男会長が挨拶し、「2月3日、福岡で開 催された九州ブロック二世の被爆者運動継承学習交流会に参加してきたが、参加者と話をするなかで被爆二世の会・諫早の活動の大きな意義を感じた。今後も会員同士協力し合い活動していこう。」と述べました。また長崎被災協理事会の報告のあと、諫早市議会で森会長が核兵器禁止条約への参加について総理大臣等へ意見書を提出したことを報告しました。 今後の活動として、ヒバクシャ国際署名について原爆・ 継承コンサートや諫早市で開催されるイベント会場(サッカ ー、祭りなど)で署名活動を行ってはどうだろうかという意 見が出され、来年度の事業計画に盛り込むことになりました。被災協・被爆二世の会・諫早の平成30年度総会は4月12日(木)19時半~21時半、長田みのり会館です。


2月 事務局日誌

2 日(金)ノーモアヒバクシャ訴訟 13 時半~
3 日(土)九州ブロック二世学習交流会 in 福岡
6 日(火)被爆者 5 団体記者会見・トランプ大統領へ抗議
7 日(水)署名県民の会事務局団体会議
7 日(水)~8 日(木)日本被団協代表理事会(横山)
9 日(金)新聞発送 11 日(日)井原東洋一氏叙勲祝賀会(田中)
16 日(金)県民の会資料準備作業
17 日(土)県民の会髙見大司教・朝長共同代表対談つどい
19 日(月)「被爆体験者」長崎市へ要請(田中)
21 日(水)~22 日(木)県委託事業独居被爆者訪問・壱岐市
壱岐市役所訪問(横山・柿田)
25 日(日)写真家・大石芳野氏講演会
26 日(月)ノーモアヒバクシャ訴訟 10 時~
「ヒバクシャ国際署名」街頭宣伝 16 時浜クロス前
28 日(水)第 15 回三役会議


3 月の活動

7 日(水)署名県民の会事務局団体会議
9 日(金)新聞発送
11 日(日)県 9 条の会
13 日(火)ノーモアヒバクシャ訴訟 13 時 15 分集合地裁 1 階
17 日(日))県 9 条の会講演会 19 日(月)三役会議
27 日(火)ノーモアヒバクシャ訴訟 13 時 15 分集合地裁 1 階
平和首長会議実行委員会
29 日(木)被爆体験を語り継ぐ会 10 時~ 第 5 回理事会 14 時~
30 日(金)被団協二世委員会