2018年6月9日発行の新聞『被団協』416号の内容をご紹介します。

被災協2018年度第1回理事会

6 月 8 日(金)午後 2 時から理事 8 名、監事 1 名が出席 し、2018 年度第 1 回理事会が開催されました。 今年度の事業計画のヒバクシャ国際署名、組織強化、 サポーター制度、九州ブロック講習会などについて話し合 いました。諫早支部や大村支部、二世の会・長崎、二世の 会・諫早などの活動の報告を聞き、学び合いました。
また高齢となった被爆者の支部活動では二世や支援の 人々の支えで、被爆者が核兵器廃絶を訴えていくことの大 切さを確認しました。


長崎市北部被爆者のつどい

6月5日(火)13時半から北公民館会議室で「被爆者のつどい」を開催しました。激しい雨の中、参加者が少ないのではという主催者側の心配にもかかわらず、被爆者13名、二世4名、市民1名が参加し、それぞれの被爆体験や平和への思いを語り合いました。
初めての市内北部でのつどいで、最初は緊張した面持ちでしたが、被爆当時の話になると「浦上川は遺体がいっぱいで川の水が見えなかった」「市内いたるところで遺体を焼いていた」「機銃掃射では米兵の顔が見えるほど低く敵機が飛んできて怖かった」などの話に皆うなずき、それぞれの体験を話しました。
また今の援護施策についても山口仙二さんや谷口稜曄さんたちをはじめとする先輩方の大きな運動があって勝ち取られたものであり、援護制度を支える国民に対し、被爆者は核兵器廃絶のため努力しなければならないという思いが語られました。参加した二世は「被爆者の方々の『今だから話しておきたい』という強い気持ちが感じられた。」と話していました。この出会いを聞き書きなどにつなげていきたいと話していました。
またつどいを開いて集まることを約束し閉会しました。


原爆症認定訴訟長崎地裁判決

 

ノーモアヒバクシャ訴訟の原告のひとり、長崎の爆心地から0、7キロで被爆した佐賀県在住の80代女性1名が国に原爆症認定申請の却下処分取り消しを求めた訴訟では5月15日、長崎地裁が原告の請求を棄却する判決を言い渡しました。傍聴支援で参加した被爆者や市民たちはあまりにも冷たい判決言い渡しに驚き、怒りを感じました。
判決の後、支援者らに説明に立った原章夫弁護団長は「白内障について原爆による起因性では争わないと裁判所が明言したので、要医療性のみを争った。『点眼薬だけでは認められない』とするのは要医療性を狭くとらえる考え方であり、『経過観察でも要医療性の認定要件に該当する』との判断を広島高裁や名古屋高裁が示しており、この流れにも逆行するもの。」と述べました。これから控訴し、引き続き福岡高裁でたたかわれます。


大村支部 会員訪問

5月19日(土)寺坂イネ子副支部長と二世の大宮美喜夫氏は大村支部総会に欠席された5名の会員の自宅を訪問し、総会資料と報告書を手渡し説明、それぞれの近況を聞きました。体調のすぐれない会員を励まし、何か相談などあればと声かけをおこなっています。


ヒバクシャ国際署名

スタート2周年のつどい
5月26日(土)午前10時半より正午まで被災協地下講堂で「署名スタート2周年のつどい」が開催されました。被爆者や賛同団体、市民が70名参加しました。
基調講演では朝長万左男共同代表が核拡散防止条約(NPT)再検討会議準備会の審議内容や最近の核情勢について講演しました。同じく準備会に参加したナガサキユースの酒井環さん、全国被爆二世協議会会長の崎山昇さんが現地での活動の取り組みの様子を報告。また国際署名の各地での取り組みについて、島原の宮田隆さん、ララコープの金田副会長からそれぞれ報告がありました。署名の目標は2020年秋までに50万人、いよいよこれからが正念場です。募金などの財政支援、賛同人を増やすなどの協力が呼びかけられました。

長崎国立原爆犠牲者追悼平和祈念館では
被爆者の遺影、証言を募集しています。
亡くなられた被爆者の思いをぜひ国立祈念館に残しましょう。
国立祈念館での遺影、証言の保存、展示には、遺族が写真その他書類を提出しなければなりません。
お問い合わせ等、被災協へお電話ください。
被災協 電話 095-844-0958

 


「二世の会・長崎」2018年度総会

5月19日(土)午前10時~正午、被災協地下講堂にて「長崎被災協・被爆二世の会・長崎」2018年度総会を開催しました。二世会員13名、賛助会員4名、被爆者4名、市民2名が出席し、オープニングで二世の会理事の岡本宏幸さんがオリジナルソング2曲を歌いました。
記念講演では「私の原爆と被団協の歩んだ核兵器禁止の歴史」と題し、被災協の田中重光会長が話しました。
2018年度の活動では今年も被爆体験の継承、被災協の運動を支えること、国際署名、慰霊のための浦上川緑地帯の花植え活動など行っていくことを決めました。


ピースウエーブ2018ナガサキ

 昨年の7月7日、国連で核兵器禁止条約が122カ国の賛成多数で採択されました。歴史的な日である7月7日(土)に全国で一斉に行動し、条約の批准を世界へ求めるアピールをおこないます。
14時~15時、平和公園から爆心地公園まで行進し、集会をおこないます。
核兵器廃絶をともに訴えましょう。
ぜひご参加ください。

 

 

 


5月の活動報告

1日(火)メーデー
3日(木)憲法集会
4日(金)憲法さるく
6日(日)石木ダム1000人集会
9日(水)署名事務局会議、政府要請打合せ、新聞発送
12日(土)起草委員会(田中、下平、佐藤)
15日(火)ノーモアヒバクシャ訴訟判決
18日(金)グロリア・サーラー北米被爆者協会理事来訪
19日(土)二世の会・長崎総会
二世の会・反納氏聞き書き
21日(月)弁護団会議、三役会・被団協議案検討会
22日(火)矢の平役員会
26日(土)県民の会・署名スタート2周年のつどい.
街宣、
ノーモアヒバクシャ訴訟全国支援会議
30日(水)イタリアテレビ局取材


6月の予定

1日(金)政府要請打合せ
4日(月)第26回署名事務局会議
5日(火)北部地区被爆者のつどい
8日(金)第1回理事会
9日(土)起草委員会
12日(火)日本被団協代表理事会、新聞発送
13日(水)~14日(木)日本被団協総会
15日(金)中央行動
17日(日)浦上川緑地帯花植え活動
憲法9条の会講演会 13時半アマランス研修室1.2
22日(金)第70回評議員会
23日(土)RECNA市民講座13時半 島原森岳公民館
24日(日)ノーモアヒバクシャ訴訟全国支援会議
26日(火)ヒバクシャ国際署名街宣16時・浜クロス前

7月
1日(日)ながさき平和大集会13時半、原爆資料館
ホール 無料
7日(土)「ピースウエーブナガサキ」14時平和公園