2018年8月18日発行の新聞『被団協』418号の内容をご紹介します。

73年目の夏

7 月 22 日(日)、11時から正午まで「被爆者の対談」を被災協2階会議室で開催しました。
これは被災協・被爆二 世の会・長崎の原爆写真パネル展の企画で、被災協理事の池田早苗さん(被災協理事)と 70 年ぶりに再会した2歳年下の辻本正義さんによる対談をおこないました。
被爆体験に加え、戦時中の空襲の怖さ、子どもたちの日常生活なども語られ、たいへんわかりやすく具体的な話をきくことができました。
またこのような対談を続けていきます。

浦上川緑地帯花壇整備と
原爆写真パネル展

7 月 22 日(日)午前 9 時~10 時、浦上川緑地帯の花壇で草取り作業をおこないました。
今回は純心高校のシスタ ー、高校生、活水高校の先生、ピースボランティア(市職 員、日大高校生)、山里中学生の親子、
瓊浦高校生の参加協力があり、被爆者、二世とともに汗を流しながら、草取り作業をおこないました。

 

原爆写真パネル展は10時~16時、被災協2階会議室で開催しました。愛知や埼玉、福岡などから親子連れ、カップルなどの観光客が熱心に写真パネルや平和の本に見入っていました。

諫早市で原爆写真パネル展、
平和コンサート、紙芝居

7 月 22 日(日)午前11時~16時まで諫早市本町アーケードにて二世の会・諫早が「原爆・継承コンサート」を開催しました。
多くの地元ミュージシャンが参加し、二世たちが紙芝居や被爆者の手記の朗読をおこないました。
朝から快晴で気温もどんどん上昇していき、私たちのこの 原爆・継承コンサートにかける思いのような幕開けとなりました。

原爆被害で亡くなられた方々への黙祷、そして今回初となる紙芝居、朗読と進行していき、訪れられた方々には、かき氷をふるまい、それを食べながら音楽を聴かれていました。原爆パネルを見てくださった皆さんに原爆について考えていただける時をつくることが出来たのではないかと思いました。

また、この原爆・継承コンサートを毎年、続けていくことが重要なことであると思いました。
(二世の会・諫早・大宮美喜夫)


国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館
亡くなられた被爆者の写真、証言を募集!

国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館は恒久平和 を祈念し、原爆の惨禍の理解を深め、被爆体験を後 世に継承することを目的につくられた施設です。 日本被団協では国の被爆 60 年事業 に国立の施設をつくってほしいと運動し、 建設に関わってきました。 被爆者のご遺族の方々、ぜひ写真、証言の登録に ご協力ください。書類は被災協にもあります。


7 月 17 日(火)14 時~16 時、長崎地裁で口頭弁論がおこなわれ、国側の証人として田村功一・横浜市立大学医学部循環器・腎臓・高血圧内科学、主任教授によるパワー ポイントを使っての意見陳述があり、それに対し、原告側の弁護団からの尋問もおこなわれました。

田村医師は自分の患者に被爆者手帳を持っている人がいたかも知れないが、特に被爆者であることは意識していないとし、心筋梗塞は生活習慣病で十分説明がつくとしました。

魚住弁護士、原弁護団長から「国は原爆症の認定基準として心筋梗塞に原爆放射線の起因性を認めていることはご存知ですね?」「放射線影響研究所の論文にこのようなものがありますが」などの問いにも答えられず、厚生労働省の定めた原爆症の認定基準の積極認定の内容についても知らず、心筋梗塞などの病気については権威の医師でしょうが、被爆者の身体、放射線の影響、援護施策を知らない人がいったい何を証言しにきたのだろうかと傍聴支援の被爆者や市民の怒りを買いました。

次回の口頭弁論は 9 月 19 日(水)13 時集合です。
白内障の原告の裁判は 10 月 23 日(火)14 時半より 福岡高裁で第 1 回口頭弁論が開かれます。
傍聴参加できる方はぜひお願いします!!


被爆者5団体、
立憲民主党枝野幸男代表と面談

枝野代表は来崎中の 7 月 22 日(日)午後 4 時半から面 談しました。核兵器禁止条約、被爆体験者の被爆地域是 正、原爆症認定、原発問題など、それぞれから要望が出さ れました。枝野代表は「核兵器禁止条約は唯一の被爆国 として当然賛同しなければならない。」「被爆者の裁判は、 早く解決させなければ」「政治の場で頑張る」と述べられま した。
(副会長・横山照子)


「ヒバクシャ国際署名」 街頭宣伝

「ヒバクシャ国際署名」をすすめる長崎県民の会では毎 月 26 日定例の街頭宣伝を浜クロス前で 16 時から 17 時 までおこないました。30 名が参加し、署名は 292 筆、寄せ られました。テレビ局や新聞社からの取材もあり、にぎやかな署名活動となりました。

長崎県創価学会より署名寄託

7 月 30 日長崎県創価学会より署名

創価学会の三浦・長崎総県総県長、古場・女性平和員 会委員長、土居・女性平和文化会議九州議長らが被災協 を訪問し、2,880 筆の署名を寄託されました。(昨年 7 月に は 72,635 筆寄託)核兵器禁止条約発効まで精いっぱい頑 張ることを誓い合いました。 7 月 30 日現在、長崎県民の会の集計は 286,826 筆にな りました。


7月の活動報告

1 日(日)ながさき平和大集会

3 日(火)ノーモアヒバクシャ訴訟

4 日(水)三役会議、署名事務局会議

7 日(土)「ピースウエーブインナガサキ」

11 日(水)三役会議、弁護団会議

17 日(火)ノーモアヒバクシャ訴訟 13 時 45 分集合

18 日(水)新聞発送、日本被団協中央相談所委員会(横山)

19 日(木)~20 日(金)代表理事会(田中、横山)

20 日(金)世界平和祈念事業実行委員会(森内)
長崎青年協会講話(森内)

22 日(日)「二世の会・長崎」浦上川緑地帯草取り作業、
原爆パネル展
「二世の会・諫早」平和コンサート原爆パネル展
枝野氏・被爆者 5 団体と懇談(横山)

23 日(月)谷口氏遺族来訪、精霊船打ち合わせ

25 日(水)三役会議、長崎市原爆対策部来訪

26 日(木)街頭宣伝

28 日(土)朝日新聞社シンポジウム

30 日(月)創価学会来訪(署名寄託)


8月の予定

4 日(土)アートプロジェクト 2018

5 日(日)新英語教育研究会大会シンポジウム(横山)

6 日(月)全国原爆症弁護団・支援会議(柿田)

8 日(水)日生協・虹のひろば(田中、柿田)
連合平和ナガサキ集会(道下)
全マスコミフォーラム(横山)

9 日(木)献花式(二世の会・長崎、諫早)
東友会、葛友会慰霊式(田中)
原爆犠牲者追悼平和祈念式典、政府要請(田中、柿田)
原水爆禁止世界大会(大塚、森内)

10 日(金)新聞発送

13 日(月)~16 日(金)事務所盆休み

15 日(木)不戦のつどい、谷口稜曄さん精霊船流し

20 日(月)三役会議

22 日(水)署名事務局会議

26 日(日)街頭宣伝