ヒバクシャ国際署名街頭宣伝
2 月 26 日(火)16 時から 17 時まで長崎市浜の町浜クロス前で「ヒバクシャ国際署名をすすめる長崎県民の会」の街頭宣伝が行われ、二世の会から 5 名参加しました。
署名活動の参加は 35 名で、署名は422 筆寄せられました。
「ICAN」のノーベル平和賞受賞をアピールし、核兵器のない世界をと訴えました。
若い人たちも飛び入りで歌に参加し、楽しい街頭宣伝でした。
被災協大掃除のお手伝い
12月27日(水)、長崎は朝から冷えていましたが、だんだん良いお天気になり、大掃除日和になりました。二世の会が呼びかけて被災協事務所の大掃除のお手伝いを行いました。
また、原水協から 贈られる年末見舞金をここ数年、被災協のお手伝いとして被爆者のお宅に届けている二世の会会員がいます。被爆者からたいへん喜ばれています。
成人式会場で署名のお願い
1 月 8 日(月)成人の日 13 時~15 時、式典会場の長崎市ブリックホールで県民の会の署名活動が行なわれ、二世の会会員3名も参加しました。
年末、長崎市に「会場前で署名活動をさせてほしい」とお願いしたところ快諾でした。ただ混雑するので安全第一にということで、参加者はいつもより少なめの 20 名でしたが、新成人 300 名の署名が寄せられました。県民の会の朝長共同代表、田中共同代表も参加し、新成人に「核兵器禁止条約を」と訴えました。自分から署名に来る新成人の姿もありました。
学習会・佐藤直子会長の家族証言
1 月 21日(日)10 時~正午、被災協地下講堂で「長崎被災協・被爆二世の会・長崎」の学習会をおこないました。
11 月の平田周さんに続き、今回は佐藤直子会長の家族証言を聞きました。
いつも一緒に活動している二世の会会員から実際にどのように講話をしているのか聞いて勉強したいとの声に応えたものです。
被災協の森内副会長や語り部の方々も参加し「工夫され、わかりやすい構成だった」「心に響いた」「二世に頑張って継承してほしい」など意見が出されました。マスコミの方々からも二世の継承を励ます声が寄せられました。
初めて話を聞いた会員の田中一成さんは、「佐藤直子さんの講話も何か伝えたい、と言う意欲が伝わってきて、大変刺激になり、かつ、役に立ちました。私の母の兄弟 5 人、祖父、祖母も、被爆しているので、ただ、生き残っているのは、私の母一人だけになりました。母の生家も、取り壊されて残っていません。風化、と言うのでしょうか。私の出来る事は、限られて来ていると言えるでしょう。
その中で、被爆者の方々も第一線で発言を続けている事は、大変心強い事と思います。」と話していました。
歓迎核兵器禁止条約つどい
2 月 17 日(土)13 時半~15 時半、被災協地下講堂で高見大司教と朝長共同代表の対話のつどい「『核兵器なき世界』の実現と市民社会の役割を語る」がヒバクシャ国際署名をすすめる長崎県民の会で開催されました。核兵器禁止条約の採択、署名開始、ICANのノーベル平和賞受賞という大きな流れの中で、市民社会の役割について、私たちにできることは何なのか。ともに平和のために力を尽くしておられ、被爆者でもあるお二人にお話を聞きました。
たいへん心に響く内容でした。
私たちの会でも「街頭宣伝には毎月行こうと思う」と決意を述べる人や、学校や地域など、さまざまなつながりで署名を集める人達がいます。
自分たちにできることを考え、行動していきたいと思います。
2020年秋までに長崎県内50万筆が県民の会の目標です。現在28万筆を超えました。
(会長・佐藤直子)
九州ブロック被爆者運動継承の学習交流会
九州ブロック被爆二世の連絡会による被爆者運動継承の学習交流会が 2 月 3 日(土)13 時半~17 時、福岡市の教育会館で行われました。40 名近くの参加で、今回、長崎から 2 名、諫早から 1 名が参加しました。
日本被団協・顧問の岩佐幹三氏(89 歳)が「原爆は二度と使ってはいけない、二度と同じ思いを人にさせてはならない」という被爆者の思いを語り、「皆で力を合わせ、つながっていこう。核兵器を必ず廃絶しよう。」と訴えました。
広島の二世による二世の活動についての提案、福岡エフコープの被爆体験の聞き書きの報告、長崎から長崎市の家族交流証言の説明などおこないました。各県からの報告があり思いを共有しました。
高校生へ親の被爆体験を語る
東京の正則高校は毎年、15名ずつという少人数のグループで被爆者と膝を交えて、被爆体験を聞いてきた学校です。
被災協からのべ15名ほどの被爆者が講師として参加してきましたが、今年は二世からも講話をということで、3月6日、7日、正則高校の2年生に二世3名が親の被爆体験をもとに1時間、話をしました。
佐藤 直子
生徒の皆さんが、とても熱心に話を聴いていて感心しました。
また事前学習もしっかりされていて、講話後にたくさんの質問が出ました。
「自分の身にも同じようなことが起きたらと考えるとすごく怖い。」「実際に体験していないことを二世という立場で伝えるのは難しいと思うが、とてもわかりやすかった。」など「今の私たちにできることはなんだろうとお話を聞いて考えました。」「自分の後の世代に必ず今日の体験などを伝えていきたいと思いました。」との感想を頂きました。
これからも機会があれば、お話しさせてもらいたいと思います。
柿田 富美枝
初めて高校生に話をする機会を得て緊張しましたが、「今のアメリカが核兵器禁止条約に参加すると思うか」「私たちは今、平和な世の中にするため、何をしたら良いのだろうか」などの質問も出ました。真剣に聞いてくれ、とても嬉しく思いました。
国連では核兵器をなくすべきだと大多数の国が声を上げ、実を結ぼうとしている。市民社会、民主主義が大きな力となっていることを話しました。明るい未来を若い人たちに伝えたい。若い人たちが自ら平和をつくっていってほしいと思います。
佐藤 澄人
被爆者ではなく 2 世から「被爆の証言」を聞くのかと戸惑いを感じながら、高校生がまじめに聞いてくれ、しっかりと感想を書いてくれたことを嬉しく思った。
その中で被爆者とは違い、同じ目線で話をしてくれたことが、原爆や戦争にしっかり向き合う姿勢を強くしたとの感想は、2 世の役割を教えられたように思った。同じ立場で学ぶことかなと思った。
原爆を使うことを前提にした抑止力とは狂っているとか、原爆は戦争を早く終わらせるためでなく「実験」が本質ではないか。感想にあったが、今までそのイメージはなかったという。話してよかったと思った。
また、「原爆とは戦争とか不幸なことがないと、平和を考え努力しないのは良くないのではないか。」との質問がたいへん印象に残った。それには人類の英知として実現した「禁止条約」は、それに答えていると思う。それは世界が前に向かって進んでいることだと思うと答えたがどうだったろうか。
3月の二世の会会議
3 月 10 日(土)午前 10 時~正午、被災協地下講堂で二世の会会議を行いました。
9 名の参加者で 2017 年度の活動を振り返り、2018 年度はどんな活動をしたいのか話し合いました。
二世がなぜ継承活動をするのか、どうして二世の会に入ったのか、二世として自分はこのようなことをしたい、これからもこんな活動したいなど、じっくり話し合うことができました。
新しい会員を迎え、夢を語り、笑いにあふれた会議でした。
引き続き4月の会議でも、総会に向けて、2018年度の活動を話し合うことにしました。
日本被団協・二世委員会
3 月 30 日(金)10 時~16 時半、今年度2度目の二世委員会・会議が東京で開催され、長崎から二世委員の柿田が参加しました。
日本被団協による「被爆二世全国実態調査」の進捗状況が報告されました。関東圏の二世委員を中心に約10名で入力作業を担ってくれていますが、記述式の部分が多くあるため時間がかかります。
大学の研究者たちの協力によって分析され、報告書となるのは2019年3月末の予定です。
昨年 10 月 12 日に開催された「二世交流会」について論議しました。この集いでは二世としての継承活動、各地での二世の会の活動や悩み、二世の要求について意見が出されました。引き続き、今年も10 月の日本被団協全国代表者会議で「二世交流会」の開催を代表理事会に提案することになりました。
日本被団協中央相談所委員会の原玲子委員から、東京都の援護条例を作った被爆者たちの運動などの報告、放射線影響研究所における二世健診の結果とは食い違う二世の実態、これらを世代と協力して実態をまとめ、厚労省に伝えていく運動をとの提案を受け、取り組んでいきたいとしました。 (柿田富美枝)
福田須磨子忌
4 月 2 日、第 43 回福田須磨子忌の集いが行われました。今年も活水高校の生徒さんのコーラスや詩の朗読があり、福田さんを偲ました。スピーチでは、それぞれが今の日本政府への不安を語られ、「須磨子さんは、このような状況を空の上からどう思っているのでしょうか…?」と言われ、私たちがこれからいかにすべきかを投げかけられました。
壇上でのスピーチの顔ぶれも年々変わってきました。やはりここでも被爆者の高齢化は否めません。若年被爆者や二世、学生さん、一般の方々、来年の集いにはぜひご参加ください。
(理事・堀洋美)
長崎原爆青年乙女の会総会に参加して
長崎原爆青年乙女の会は故・山口仙二さんたちによって、昭和 31 年の憲法記念日に設立されました。長崎原爆被災者協議会の中で一番若く元気な会でしたが、会長だった葉山利行さん、谷口稜曄さんたちはじめ多くの会員が亡くなられました。会代表の小峰秀孝さんから、歴史のある会を守ろうと二世の会へ支援の要請がありました。
4 月 20 日(金)13 時半~15 時、体調を崩している会員さんのお宅へ会員 10 名が集まり総会が開催され、二世 3 名も参加させてもらい、たいへん喜ばれました。被爆体験を話したことのない会員の方へ二世に話をしてほしいとお願い、再会を約束しました。 たことがない方には、 ぜひ二世に話を聞かせ青年乙女の会の皆さんが、若かった頃の話を楽しそうに話されている様子を後ろから拝見していましたが、皆さんがまるで「青年」と「乙女」のように楽しそうな表情で話されていて、とても微笑ましかったです。皆さんいつまでもお元気で活動を続けていってもらいたいと思いました。
(会長・佐藤直子)
浦上川緑地帯の花植えに参加を
被爆当時、浦上川では原爆で被災された方々の遺体が山のように浮かび、その後、川の周りで遺体が焼かれていったと、生き残った被爆者たちは証言しています。
私たちは浦上川で亡くなられた方々に思いを寄せ、慰霊のため、2014 年から花を植える活動を、親の会である長崎原爆被災者協議会とともに始めました。
またこの活動を通して道行く市民の方々に原爆当時の浦上川について知っていただき、平和の大切さを考えるきっかけになってほしいと思います。
そこで、被爆者、被爆二世だけでなく、地元の高校生、大学生、市民の方々と一緒に花を植え育てていきたいので、ご協力をよろしくお願いします。
と き ① 5 月 13 日(日)午前 10 時~正午
花壇整備(草取りなどが中心)
② 6 月 17 日(日)午前 10 時~正午(花植え)
ところ 浦上川緑地帯(ビッグ N スタジアム前)
2018年度総会のご案内
12 月 4 日(月)午後 5 時半、厚労省で全国から集まった被爆者や二世など 80名が見守る中、加藤勝信厚労大臣と日本被団協代表団、原爆症認定 集団訴訟原告団、弁護団が協議を行いました。
長崎被災協・被爆二世の会・長崎は、2012年5月に長崎被災協の呼びかけにより集まった二世によって結成され、この度7年目を迎えます。被爆者の平均年齢が82歳を超え、被爆者の数が減少する中、私たち被爆二世の活動が注目されています。
この6年間、私たちは常に被爆者に寄り添い、被爆者運動について学び、被爆者の思いをどう後世へと継承していくべきか試行錯誤しながら活動してきました。
これからも、会員の皆さんとともに、活動を続けて参りたいと思います。ぜひ、総会にご出席いただき、貴重なご意見をお聞かせいただきますようお願い致します。
と き 5月19日(土)午前10時~正午
ところ 被災協地下講堂
記念講演 田中重光・(一財)長崎原爆被災者協議会会長
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