2023 年 6 月 9 日発行の新聞『被団協』476 号の内容をご紹介します。

長崎被災協 第7回理事会開催

5月15日(月)13:30~15:00 被災協講堂で開催

理事15名中12名出席、監事2名出席

・理事会での議題の論議に先立ち、被災協の研究資料について、木永勝也先生(長崎総合科学大)と山口響先生(長崎大)より、2025年(被爆80周年)に向けての被災協の資料整理の進め方等について提案がありました。
地下会議室を作業場所、資料保管場所として使用し、古い記録媒体などをデジタル化するなど整理作業を行っていきます。

〔話し合われた内容〕
・被災協の4月・5月の活動報告、被爆者相談所からと被爆二世の会・諫早の活動について報告がありました。
・2022年度の事業報告・決算報告、2023年度事業計画・予算案について提案、提案通り承認されました。
次期役員体制及び日本被団協の役員人選についての話し合いを行いました。

次回、第75回評議員会・2023年度第1回理事会は、6月28日(水)13:30~15:30の開催となります。


被爆者の歩みを学ぼう 第5回学習会

国家補償を求めて~原爆医療法から援護に関する法律まで~


5月20日(土)13:30~15:00 被災協2階会議室 約40名参加

被災協の横山副会長と共に被爆者運動を振り返る第2回目の学習会が行われ、被爆者の最大の願いでもある「国家補償による被爆者援護」を目指し、かつて日本政府・厚生省と日本被団協や全国の被爆者が組織をあげての歴史的なその闘いについて、その意義と活動を話しました。横山さんは国家補償と核廃絶は一体であり、何としても国家補償による援護法が必要とし、まだ実現していないこの運動への理解と支持を訴えました。

次回学習会は6月17日(土)14時より被災協講堂で松谷英子さんを招き、行います。


核兵器禁止条約採択6周年記念

斉藤とも子さん講演会

“被爆者と出会って”

7月7日(金)14時~15時半

長崎原爆被災者協議会 地下講堂(平和公園横)

主催:⻑崎原爆⻘年⼄⼥の会(⻑崎原爆被災者協議会内)

俳優の斉藤とも子さんは広島で被爆した親子を描いた演劇「父と暮せば」の役作りで訪れた広島で被爆者との出会いをきっかけに被爆者との交流を重ね、被爆者の心を自分のものとして伝える表現活動を通して継承に取り組んでいます。
今回、斉藤さんを長崎に招き、講演会を行うことと
なりました。(整理券が必要~長崎被災協事務所まで)


長崎原爆青年乙女の会 記念碑前のつどい

1956年に結成された「長崎原爆青年乙女の会」は、結成された5月3日に原爆資料館前にある記念碑の前でつどいを行いました。亡くなった被爆者の方々への哀悼と次世代に平和と核廃絶の想いを託したいとの思いで行われ、被爆者や二世、市民約80名が参加しました。小峰会長は、「来年もこの場所で開催したい。その時には核廃絶が一歩でも進み、ウクライナでの戦争が終結し平和が訪れていることを願っている。」とあいさつしました。当日は鈴木長崎市長からメッセージが寄せられました。


園部中学校の生徒さんがひまわり植付

5月12日(金)に修学旅行で長崎を訪れた京都府南丹市園部町の園部中学校の3年生が、小桜学級(特別支援学級)に通う生徒が育てた
ヒマワリの種を植えました。
生徒たちは今年、ロシアの侵攻を受けるウクライナの国花ヒマワリを平和への願いを込めながら栽培。原爆の惨禍を被った長崎で大輪の花を咲かせてほしいとの願いが込められています。ヒマワリは1階店舗の隣の滑り台横の花壇で、順調に育っています。


百日紅公園(旧火葬場)清掃活動

長崎被災協・被爆二世の会・諫早

諫早市天満町にある百日紅公園。原爆被害で亡くなった被爆者を荼毘に付した場所です。5月21日(日)に14回目となる公園内の清掃活動を行い、長崎被災協・被爆二世の会・諫早、子ども劇場や鎮西大学の大学生、ヴィファーレン長崎から暑い中、今まで最多の約50名が参加。あいさつした被爆二世の会・諫早の髙屋会長は「最も強く感じたのは、この地に慰霊碑建立を成した事の意味。二次被爆者という言葉。運び込まれた被爆者を看護した方々が被爆、被爆者が被爆者を生む現実が在ったという事実を伝える事、新型コロナ感染症の治療の防護服では近寄る事さえ出来ないような患者をどのように救うのか?少し考えるだけでも如何に恐ろしい兵器なのか?一刻も早く、悪魔の兵器をなくさなければならないと改めて深く考えさせられました。と述べました。


アメリカ人観光客への講話実施


5月7日より22日まで、東京の旅行会社からの申込みのアメリカ人ツアー客へ被爆体験講話を行いました。計11グループ・60名あまりの方が通訳を介しての被爆・戦争体験に耳を傾け、自分のご家族も戦争体験があることや「米国内でも大きな考え方の違いがあるが、私は今日聞いたことを子や孫に伝えたい」などとの多くの意見・感想が出され、お互いを理解し合う、素晴らしい取り組みとなりました。


「長崎被災協・被爆二世の会・長崎」総会

「長崎被災協・被爆二世の会・長崎」は5月21日(日)長崎市民会館研修室にて総会を開催しました。13:30より「総会」14:30より15:30で「意見交換会」の予定で開催、参加者は会員11名と賛助会員1名でした。「総会」では22年度の活動や決算報告、23年度の活動計画や運営や予算ついて審議決定しました。22年度活動は長崎被災協の行事や学習会や行事に協力参加したこと、独自のこととして毎月理事会を開催し計画を実施したこと、大変感動を呼んだ時津カナリーホールでの「アップダウンの原爆劇」(280名の入場)の取り組みや和歌山の高校生とのオンラインなどでの交流、二世の会のポストカードやステッカーの作成など新たな取り組みが報告されました。今すぐ改善が求められる課題としてニュースの発行やFBの更新などが止まっていること。「二世の会」の活動が会員だけでなく、広く知らされなかったなど指摘がありました。
賛助会員からは長崎原爆青年乙女の会の碑の集いや7月7日の「禁止条約」6周年記念の斎藤とも子講演会にもっと協力参加してほしい、とりわけG7の報道を見ていると強く思うと発言がありました。その他決算や計画に多くの意見がだされ、新役員を選出して会長の新年度の決意を表明し総会を終わりました。
長崎被災協・被爆二世の会・長崎事務局長・佐藤澄人


5 月の事務局日誌

3 日(水) 長崎原爆青年乙女の会記念碑前つどい
10 日(水) 「被爆者の歩みを学ぼう」学習会実行委員会
11 日(木) 団体要望打合せ(田中、柿田)
12 日(金) 新聞発送作業 園部中学校花植え
15 日(月) 三役会議・第7回理事会
20 日(土) 「被爆者の歩みを学ぼう」第5回学習会
21 日(日) 被爆二世の会・長崎 総会
26 日(金) 平和推進協理事会(田中)
27 日(土) 平和宣言文起草委員会(田中、佐藤直)
29 日(月) 被団協総会議案書検討会(田中、横山、小峰、溝浦、柿田)
31 日(水) 平和への誓い代表者選定審査会(田中)

 

6 月の予定

8 日(木) 新聞発送
9 日(金) 日本被団協二世委員会ZOOM会議(柿田)
13 日(火) 「被爆者の歩みを学ぼう」学習会実行委員会
14 日(水) 団体要望打合せ(田中、中元)
15 日(木) 核兵器禁止条約の会・長崎 事務局会議
17 日(土) 平和宣言文起草委員会(田中、佐藤直)
「被爆者の歩みを学ぼう」第6回学習会
19 日(月) 日本被団協代表理事会(田中、横山)
20 日(火)~
21 日(水)
日本被団協定期総会(田中、横山、溝浦、柿田)
22 日(木) 日本被団協中央行動(田中、横山、溝浦、柿田)
28 日(水) 第75回評議員会、理事会