2023 年 12 月 9 日発行の新聞『被団協』482 号の内容をご紹介します。

長崎被災協
第4回理事会が行われました

◆11月28日(火) 被災協 講堂 理事15名中9名出席、監事2名出席◆

黙祷、田中会長の挨拶の後、被災協での9~11月の経過報告、被団協全国代表者会議、二世の会・諫早、対馬市への核廃棄物処分場導入撤回要請と導入取り止めのお礼などの報告を行いました。

〔話し合われた内容〕

今後の被災協について、「①これからの被災協の組織・在り方」「②世界に向けての広報活動」「③被爆80年の取り組み」の3つのプロジェクトチームを立ち上げ、チーム毎に話し合われた内容について論議を行いました。

被爆体験の動画配信、紙芝居風の動画や聞き書きの記念誌発行、九条の碑の建立などの案について話し合われており、一番大事な問題として財政と人材を集めることになります。

また市民の声をどう盛り上げていくか、行政との折衝など、課題は多いですが、力を合わせて実現にむけて進んでいこうと決意を新たにしました。
12月7日に行われる九州ブロック相談事業講習会について確認いたしました。
(参加者は13名)
その他として、講堂のイスを購入、入れ替えを行ったこと、音響と地下、二階のトイレの改修を行う予定であることを確認しました。


第9回「被爆者の歩みを学ぼう」学習会

抵抗と創造の平和教育
 ~長崎における平和教育・運動の歩み~

◆11月25日(土)14時~15時半・被災協二階会議室 60名参加◆
…講師:元小学校教師 山川 剛氏…

9回目を迎えた学習会、今回は山川剛氏を講師に迎え、長崎の平和教育について振り返りました。
山川先生は今の長崎の平和教育の過程として、組織的平和教育の始まり、行政による官製平和教育、管理あって教育なしの時代、平和教育のこれからという4つのポイントでお話をされ、さまざまな闘いを経ての歩みであった上に今があるということを改めて感じました。
最後に、課題として子どもからの古典的疑問「大人はなぜ戦争をするのか?」きちんと向き合って議論していくことが大事だというご提案をいただきました。

(学習会参加者からの感想)
  • 山川先生の歩みを時系列にお聞きすることが出来ました。貴重な資料とともに詳しいお話でした。長く学校現場で闘ってこられた中に今を生きる私たちや若い人へのヒントがたくさんあります。
    またの機会をお願いします。
  • 先生の歩みを順に丁寧な講演をお聴きしたのは初めてでした。詳細の事柄の明確なご説明をいただいて理解を深めました。今ここがあるのは絶えず継続された運動に基づくことと思います。

浦上川河川敷 花壇の花植え

◆11月25日(土) 9時より11時 被災協二世の会・長崎、長崎被災協◆


小春日和の中、約20名が集まり、浦上川の河川敷でチューリップの球根450球を植えました。
浦上川には原爆で負傷した多くの人たちが水を求め亡くなりました。犠牲者の慰霊のために被爆者の故池田早苗さんが2014年から川沿いに花を植える活動を始め、思いを引継ぎ毎年続けています。
昨年に引き続き、富山県の二世からも球根を贈呈していただきました。県社協からのボランティア3名の参加もあり、また輪がつながったようです。
来年の春に咲き、原爆で亡くなられた方々の慰霊になればと思います。


核兵器禁止条約第2回締約国会議

参加見送りの日本政府へ抗議


「核兵器禁止条約の会・長崎」では、日本政府に抗議し、会議へのオブザーバー参加と条約への署名・批准を求めるとして、11月27日に記者会見を行いました。11月27日よりニューヨークの国連本部で開催されている核兵器禁止条約第2回締約国会議には、第1回会議と同様に「核保有国が参加しておらず条約の実効性がない」として今回も日本政府はオブザーバーとしても参加を見送っています。
共同代表でもある被災協の田中会長は、「日本政府は『唯一の戦争被爆国』という言葉をよく使うが、この言葉を使う資格はありません」と述べ、抗議文は首相官邸にその日に送付されました。


被爆二世の会・長崎、諫早 交流会

◆11月5日(日)10時~12時 被災協地下 16名参加◆


2012年に発足した被爆二世の会・長崎と諫早でしたが、コロナ禍もあり、交流の場を設けることが出来ずにいました。お互いの会の活動を通しての反省点、課題をそれぞれが出し合い、共有し、課題を乗り越えるための機会となること、両会の将来のあり方について多角的に考えていく場にしていくことを目的とし、開催することとなりました。


諫早天満町・百日紅(さるすべり)公園を清掃

11月19日(日) 長崎被災協・被爆二世の会・諫早

被爆二世の会・諫早は、2020年8月8日に建立した長崎原爆犠牲者の「慰霊の碑」のある百日紅公園内の樹木の剪定や草刈りなどの清掃を行いました。

この「慰霊の碑」を諫早市及び県央地域にお住いの方々に広くお伝えし、諫早で起こった史実、原爆被害の実相に想いを寄せていただき、核兵器による被害を見聞きされた方々が考えるきっかけとなるようにと続けている活動です。
清掃活動は今回で15回目となる継続的な活動です。(前回は今年の5月21日)

今回は鎮西学院大学の皆さん、諫早こども劇場の皆さんと共に行い、38名が参加しました。

(参加者の感想より)

諫早市のように被爆者の救護にあたるなどして、二次的に被爆してしまった現実が在ったということを知り、如何に原爆が非人道的兵器なのかと気づく機会を持つ方が増えていく事にもつながり、未来の人たちには必要のないものという意識感覚の醸成につながっていくのではないかと思いました。


12月の事務局

6 日(水) 新聞発送
7 日(木) 九州ブロック相談事業講習会
8 日(金) 不戦の集い
12 日(火) 被爆80年プロジェクト会議
14 日(木) 世界広報プロジェクト会議
15 日(金) 被爆体験語り継ぐ会 講師打合せ会議
28 日(木) 大掃除・仕事納め

 

1 月の予定

5 日(金) 仕事始め
9 日(火) 新聞発送
22 日(月) 核兵器禁止条約発効3周年つどい
23 日(火) 第2回長崎原爆資料館運営審議会(田中)
24 日(水) 長崎被災協 第5回理事会
※新年の事務所は1月5日(金)からとなります