新年2024年も
よろしくお願い申し上げます
核兵器使用の威嚇を続けるロシアとウクライナの戦争は3年目となり、またハマスのテロ攻撃を機にイスラエルはガザ地区へのジェノサイド、厳しい国際情勢となり、国内では金権腐敗とおごりの政治が横行する中で2024年を迎えました。
新年2024年も能登の大地震、日航機と海保機の衝突事故など災害、事故が相次ぎ、地震被害では救出作業も難航しており、心を痛めています。
今年は、昨年開かれた核兵器禁止条約第2回締約国会議で核廃絶が本流であることを確認し、世界の核被害者への援助、核実験場の環境修復等の決定事項を具体化する年になります。
長崎被災協は結成から68年を迎えます。
これからの被災協運動を継承・発展させる3つのプロジェクトチーム(①組織・体制について ②被爆80年企画の取り組み ③世界に向けての広報)を立ち上げ、討議していきます。
会員、支援者の皆様、平和大好きの国民と共に協力、協働の輪を拡げ、核も戦争もない世界、憲法を護り生かす運動を前進させましょう。
一般財団法人長崎原爆被災者協議会
会 長 田中 重光
被災協「被爆者会館」地下講堂の椅子、机が新しくなりました!
▲新しいイス(講堂)
長崎被爆で東京在住のI氏が亡くなられ、故人の遺志を引き継いでほしいと多額のご寄付をご遺族よりいただきました。
I氏は地元の被爆者の会の役員として核兵器廃絶のための活動を続けられ、ピースボートに5回乗船、そのうち2回は「おりづる特使」として世界各都市で原爆の悲惨さを訴えられました。
理事会では、I氏からいただいたご寄付を有意義な活動に活かすため、地下講堂の椅子、机、音響設備などの新調を決めました。
被災協では長崎を訪れる修学旅行生たちに被爆体験講話を2023年度が452校、行っています。これからも被爆者の願い、核兵器廃絶を若い世代に伝え続けていきます。
恵の丘長崎原爆ホームへ慰問
今年も、サンタの贈り物をお届けしました。
12月23日、毎年恒例となっている恵の丘長崎原爆ホームを慰問しました。
当初は20日の予定でしたが、久しぶりの雪で23日に延期しお伺いしました。
当日は、施設長様はじめ入所者の代表の皆様にお出迎え頂き親しく懇談し、プレゼントをお贈りしました。
なお、つい最近まで、語り部で活躍されていた下平作江さんも入所されており、元気なご様子を拝見し一同安堵して帰ってきました。
いつまでもお元気でお過ごし頂き、来年もまた訪れたいと思います。
今回の訪問は田中会長、横山副会長、中川原理事3名でお邪魔しました。
ニューヨークの国連本部で開催された核兵器禁止条約第二回締約国会議に参加して
11月27日より12月1日で開催された会議の傍聴や関連行事に参加しました。
とにかく初めての経験で、たくさんの感動や学び、新たな思いも湧いてきました。
一番の感激は12月1日の会議の最終日、議長が閉会を告げると出席者も傍聴者も総立ちで長い拍手です。
会議の成功と同時に「核兵器禁止条約は本流だ 希望だ」と実感しました。また、毎日報じられる悲惨な戦争に対して「核兵器を使用するな」「戦争の即時停戦」の意思を強く表明したものだと感じられました。
締約国会議は会議開催のためにとても努力されています。条約参加国が59か国 オブザーバー参加国35か国、122の団体から700名が参加、会議開催前にインドネシアが条約参加するなどです。世界各地から核被害者が参加されていました。韓国、キリバス、マーシャル、フィジー、カザフスタンなどからです。
1941.12.8 太平洋戦争開戦から82年
ナガサキ不戦の集い
12月8日(金) 17:30~18:30
真珠湾攻撃から太平洋戦争がはじまり82年を迎えたこの日、被爆者や高校生、市民など約30名が集まり、戦争のない世界を願いました。
田中会長は「軍事費を増額していく政府に誤った道へ逆戻りするのか」と痛烈に批判、「日本国憲法の精神で平和外交と核廃絶で」と訴えました。
会議では各国代表の発言だけでなく、NGOも発言し、核兵器禁止条約の発展について議論するのです。傍聴だけでなく参加している感じです。日本被団協をはじめ日本原水協や新日本婦人の会などの発言には、大きな拍手が起きる自由な雰囲気もあり、それは禁止条約の実現に大きな影響持った日本の運動への期待ともいえると思いました。それにしても、締約国会議に不参加の被爆国日本政府は世界から信頼を一層失ったようです。締約国会議は「話し合う場だ、出席して自らの立場を表明すれば良い。」という開かれた会議です。日本政府に禁止条約に参加を迫る世論と運動が求められています。
評議員 佐藤澄人
被爆体験を語り継ぐ会 講師打合せ会議
被災協講堂12月15日(金)13:30~15:00
今年の被爆体験講話が終了した12月15日に被爆者講師9名、被爆二世講師2名と事務局1名で今シーズンを振り返り、各自講話で工夫しているところなどの意見を出し合いました。
- ● 講話を時間内に収めるために…
- ・事前学習してきた学校も多く、ここでしか聴けない話を聴けたという感想が多いことから、合わせて話す内容を整理するなど。
- ● 多くを占める小学6年生に聴いてもらうため…
- ・当時の同年代の子どもたちのくらしの状況など、身近にわかることを話す(竹やり訓練、戦車を手榴弾で破壊する訓練など)
人殺しの訓練をしていた、家族で子どもの数が多く8人兄弟だったこと、当時食べていたもの、学徒動員や員や徴兵の話などを話している。 - ● 子どもたちに伝えていること
- ・核兵器が7万発あった状況から、市民の運動で減らし、核兵器禁止条約が出来たこと
- ・長崎に原爆が落とされた経緯など、歴史的なことも話している。
- ・戦争に正義はない。人を殺すことが目的であること
- 【数値】
- ・2023年度は452件の講話を実施(昨年度+73件)
- ・小学校約79%、中学校約15%、高校約2%、一般が約4%
- ・都道府県別で最も多いのは熊本県で163件、遠方では北海道2件。海外13件(一般11グループ(アメリカ)、中学生2件(タイ、シンガポール))
- ・被爆二世講師での講話を8件実施
1月の事務局
5 日(金) | 仕事始め |
9 日(火) | 新聞発送 被爆80年プロジェクト会議 |
11 日(木) | 被災協記者会見 禁止条約の会事務局会議 |
22 日(月) | 核兵器禁止条約発効3周年つどい |
23 日(火) | 第2回長崎原爆資料館運営審議会(田中) |
24 日(水) | 長崎被災協 第5回理事会 理事会のあと、「これからの被災協PJ」 |
25 日(木) | 世界に向けて広報PJ |
29 日(月) | 厚労大臣との定期協議(田中) |
2 月の予定
6 日(火) | 中央相談所委員会(横山) |
7 日(水) | 日本被団協代表理事会(田中、横山) |
9 日(金) | 新聞発送(予定) |