2017年1月9日発行の新聞『被団協』399号の内容をご紹介します。

賀春 長崎原爆被災者協議会は昨年、結成60年を迎え、役員の半数が交代し、被爆二世3名が初めて理事に加わり、新体制でスタートしました。
2017年は国連で核兵器禁止条約に向けて具体的な交渉が始まる喜期的な年になります。
本年もご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
会長 谷口稜嘩


「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」、長崎市の田上市長を訪問

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12月8日、長崎の田上富久市長に「県民の会」の谷口稜嘩、朝長万左男・共同代表ら6名が懇談しました。
長崎市から非核宣言・自治体協議会会員の自治体へ署名協力の呼びかけをおこなってくれたことに対し感謝を述べ、さらなる支援、協力を訴えました。

田上市長は核兵器廃絶に向け。市民社会が力を発揮しなければならない、この署名の意義は大きいと述べ、12月26日の街頭宣伝に参加することを約束しました。

12月26日16時~17時、長崎市浜の町浜クロス前で「ヒバクシャ国際署名」の5回目の街頭宣伝をおこないました。オープニングは園田 鉄美さんが署名のために作ってくれた歌を、うたごえ協議会のメンバ-が披露し、谷口稜嘩、輯長万左男共同代表が挨拶しました。長崎市の田上富久市長が初めて参加し、核兵器廃絶を訴えました。

街頭宣伝には被爆者、被爆二世、団体、個人の支援者で70名以上が参加しました。長崎市の中心街で平和の歌声と笑顔があふれました。1時間で署名402筆、寄せられました。

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国連軍縮会議・長崎

12月12日、ホテルニュー長崎で核軍縮をテーマに各国の政府関係者や専門家が議論する第26回国連軍縮会議が国連と外務省の共催でおこなわれました。開会式で国連のキム・ウォンス軍縮担当上級代表が「核兵器のない世界のため、ただちにすべての国が行動しなければならない」と述べました。挨拶に立った谷口稜嘩会長は自らの被爆体験、そして被爆者が今も苦しんでいることを話し、核兵器禁止条約に向けた実効性のある議論に期待することを訴えました。

原爆症認定、厚生労働大臣と定期協議

12月12日、厚労省内で塩崎恭久厚労大臣と日本被団協、原爆症認定集団訴訟全国原告団、弁護団で2年ぶりの協議がおこなわれました。
長崎から参加した森内寛副会長は原告団代表として発言、「いまだに121人が訴訟を起こしている、国の対応は被爆者軽視で憤りを感じる。『確認書』に基づき解決を」と訴えました。
同じく長崎の横山照子副会長は原爆症認定申請を却下された事例を5件あげて述べ、これらを解決するには「日本被団協の提言」を受け入れる以外にないと訴えました。また、発言者の最後だったこともあり、統一要求書に対する現状維持態度の大臣の答弁に厳しく迫りました。


恵の丘原爆ホーム訪問

毎年年末に訪ねている恵の丘原爆ホームに12月16日訪問し、堤房代施設長や職員・入所の被爆者達と交流・懇談しました。
ホームの被爆者の方は「再びあの日を繰り返さないように、語り継ぐ活動を行っている」と話されていました。
「ヒバクシヤ国際署名」は玄関ロビーに署名コーナーを置いて来館者へも取り組んでいました。
ボディーソープを谷口会長から皆さんにプレゼントしました。横山副会長と佐藤評議員が同行しました。
(横山照子)


今年もありがとうございました!

長崎市従業員組合より、長崎市内の1人暮らしや高齢の被爆者50名に「いわさきちひろカレンダー」が届けられました。
また、原水爆禁止長崎県協議会より同じく1人暮らしや高齢の被爆者130人に年末見舞金が贈られました。
支部の役員が届けるのは、だんだん難しくなっているところがあります。今年も仁田支部では10名の方々へ、被爆二世の赤水ますみさんが訪問して届け、たいへん喜
ばれています。

12月 1日 署名県民の会時津町訪問(森内、佐藤す)

2日 署名県民の会長与町訪問(森内、佐藤す)

3日 被災協と二世の会望年会

7日 ノーモアヒバクシヤ訴訟・長崎地裁

8日 署名県民の会・長崎市長訪問(谷口、柿田、佐藤す)
不戦の集い

9日 三役会、署名県民の会事務局団体会議

12日 厚労大臣との定期協議(森内、横山)
国連軍縮会議・長崎で挨拶(谷口)

13日 新聞発送作業

14日 市と5団体会議(森内、柿田)弁護団会議

16日 恵の丘ホーム慰問(谷口、横山、佐藤す)

18日 映写会「サクラ花桜花最期の特攻」

19日 平和首長会議総会実行委員会(谷口)

26日「ヒバクシヤ国際署名」街頭宣伝

28日 仕事納め

1月  6日 仕事始め

10日 被爆者5団体会議(横山、柿田)

11日 九州ブロック代表者会議(横山、柿田)
署名県民の会」西海市訪問(森内、佐藤す)

13日 新聞発送作業、三役会


被災協ヘポランテイア活動
佐々木泰三さん

学童クラブの指導員をしている青年です。
被爆70年記念集会の取り組みの中で、小学生達と一緒に被爆体験を聞いたり、被爆者と二世と話し合いを重ねてきました。

そんな中で、週1回、午前中に事務所へ来て、パソコンで事務を手伝っています。
「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」のフェイスブック作成を頼んだら、すぐ立ち上げてくれました。
佐々木さんは被爆体験をたくさん聞かせてほしいと話しています。よろしくお願いします。


これからの日程

1月14日(土) 13時半~地下講堂
二世の会・長崎学習会「下平作江さんに被爆体験を聞く」

17日(火)   「署名県民の会」島原、雲仙、南島原市訪問(森内)

19日(木~20日(金)  ヒュンメル(スポーツ用品ブランド)主催
大阪で講演(谷口、柿田)

25日(水)  理事会14時~ニレ被災協2階会議室

2月 4日(土) 「これからの核兵器廃絶市民運動の課題」
13時半~16時半原爆資料館ホール 無料