2017年9月9日発行の新聞『被団協』407号の内容をご紹介します。

核兵器禁止条約の署名始まる!

署名式が9月20日国連でおこなわれ、田上市長、野口市議会議長が谷口会長、土山先生の遺影を手に出席、日本被団協の田中煕巳代表委員、「ヒバクシャ署名」長崎県民の会の朝長万左男代表も出席しました。
すべての国の政府に条約への参加を求めて国の内外で連帯する「平和の波」行動として、長崎では平和祈念像前で120人の参加でつどいが開かれました。
「この行動は、被爆国・日本を起点に地球の自転にあわせて世界を回る市民の平和行動の連鎖です」と開会宣言をおこない、被爆者5団体の代表が日本政府や核保有国に条約への参加を働きかけよう、核兵器廃絶をと訴えました。被災協の田中重光副会長は「核兵器は絶対悪。人類とは共存できない」と話しました。
「ヒバクシャの苦しみ」「ヒバクシャの努力」などの言葉が取り入れられた核兵器禁止条約前文の抜粋を被災協・被爆二世の会・長崎の佐藤直子会長、堀洋美理事が朗読しました。
朝長代表や、高校生・大下田さんのメッセージが披露され、リレートークではララコープの井手こずえ会長、平和運動センター青年女性協議会の下山慶太さん、民医連の柿本奈々さんなど若い世代がそれぞれの活動を報告し、核兵器廃絶のため力いっぱい奮闘することを誓いました。

フィナーレで核兵器廃絶への願いを込め、200個の風船を飛ばしました。風船には、先月亡くなった被爆者の谷口稜曄さんの核兵器禁止条約への最後のメッセージの言葉も添えられ、参加者は核兵器のない世界に向けて活動を続けていくことを誓いました。


大村市でも街頭宣伝
園田裕史大村市長が参加

この日、大村市では16時から大村駅近くのコレモ大村前で「ヒバクシャ国際署名」行動が大村市9条の会呼びかけでおこなわれ、50人を超える人が参加しました。
これに園田裕史大村市長が参加し「ヒバクシャ国際署名」行動を激励しました。首長の参加は長崎県知事、長崎市長に続くものです。県民の会から3名参加し、リレートークでは被災協の森内實副会長や橋貞夫大村支部長が核兵器廃絶を訴えました。
(佐藤澄人・評議員)


地球市民集会シンポジウム

9月30日13時半~16時半、長崎原爆資料館ホールで核兵器廃絶地球市民ナガサキ集会シンポジウム「核兵器禁止条約が切りひらく地平」が開催されました。山田寿則・国際反核法律家協会理事が「核兵器禁止条約の特徴と課題」について講演し、参加者140名が条約の意義や課題について聞きました。
そのあとパネルディスカッションがおこなわれ、地球市民集会実行委員長の朝長万左男氏がコーディネーターで、パネリストには講師の山田寿則氏、中村桂子・長崎大学核兵器廃絶研究センター准教授と横山照子・被災協副会長でした。
横山副会長はヒバクシャ国際署名の役割の重要性を訴えました。

 


長崎市民平和大行進


10月28日(土)長崎市
の主催で平和行進がおこな
われます。
10時に平和祈念
像前に集まり、爆心地公園
まで行進します。
署名活動もしますので、
ぜひご参加ください。


チャイム設備の更改、贈呈式

NTT労組の方々から「原爆をゆるすまじ」のチャイム設備を寄贈いただいて以来、平和祈念像前にある被災協事務所から11時2分に流してきました。機材の老朽化のため新しい機器になり、9月29日の贈呈式では横山副会長が受け取りました。ありがとうございました。


深堀悟さん逝去
昨年秋まで修学旅行の子どもたちに被爆体験を語っていた深堀さんは体調を崩し、9月15日に逝去されました。
18日に西町教会で葬儀がおこなわれ森内實副会長が弔辞、横山照子副会長が濱谷正晴・一橋大学名誉教授のメッセージを代読しました。ご冥福をお祈りします。

吉田勲さん逝去
被災協の語り部の中でも元気な若手の吉田さんでしたが、突然の病気で10月5日亡くなられました。
語り部活動や相談活動、ほかにも平和のためのさまざまな活動に精力に取り組んでおられました。ご冥福をお祈りいたします。


被爆体験を語り継ぐ会

8月23日(水) 被災協2階会議室にて 「被爆体験を語り継ぐ会」の会議が行われました。「語り継ぐ会」は被災協の会員で組織された 修学旅行生などに被爆体験などを伝える会です。今回の参加者は11名でした。
田中副会長の挨拶、黙祷のあと、秋の修学旅行の申し込みがあった学校について、それぞれの分担を決めました。
その後、講話をおこなう上での要望や気づきなどの意見を出し合いました。現在 被災協が取り組んでいる「ヒバクシャ国際署名」を、各学校にお願いしても断りを受けることがあるという意見が出され、他の語りべの方も苦戦している様子が伺えました。
ある語りべの方が「署名は断られても 講話の中で核兵器廃絶の署名の取り組みのことは訴えましょう。」と言われ、核兵器廃絶の活動を伝えていくことを確認しました。活発な意見が出され、語りべの方の熱意が伝わってくる会議になりました。
「語り継ぐ会」では、語りべになってくださる方を募集しています。ご自身の被爆体験や核兵器廃絶の思いを語ってくださる方なら どなたでも結構です。被災協へお電話ください。お待ちしています。
(事務局・堀洋美)


九ブロ講習会へ参加を!

毎年、九州各県の被爆者と二世合わせて150名が集まり楽しく学びます。今年は宮崎市の青島で開催されます。日本被団協の木戸事務局長から被爆者運動について、また中央相談所の原相談員から被爆者への援護施策、介護保険などについて、地元で被爆者医療に取り組む医師の講演を聞きます。ぜひご参加ください。
と き 11月26日(日)、27日(月)
ところ 宮崎ANAホリディインリゾートホテル
費 用 15,000円(1泊朝食、懇親会、講習会費)
11,310円(高速バス往復)
合計 26,310円
集 合 11月26日午前7時15分 長崎駅前バスセンターに集合、
その他の方は
昭和町7:40
諫早IC 8:00
大村木場8:07
大村IC 8:14
で乗車ください。
参加される方は被災協へ11月10日までに参加費とともに申し込みとなります。お電話ください。


9月事務局日誌

5日(火)三役会議 ノーモア裁判
9日(土)違憲訴訟を支える会総会
10日(日)北朝鮮・核実験抗議座り込み
11日(月)新聞発送、九ブロ代表者会議
12日(火)署名事務局会議
16日(日)二世の会会議 9条の会
18日(月)深堀悟氏葬儀
19日(火)~20日(水)被団協代表理事会
20日(水)核兵器禁止条約署名開放の集い
21日(木)被団協二世委員会
22日(金)中国領事館68周年祝賀会
25日(月)三役会議 違憲訴訟
26日(火)街頭宣伝
28日(木)安倍政権抗議街宣
29日(金)九ブロ講習会第一次締切、署名締切
NTT労組、チャイム贈呈式
30日(土)核兵器廃絶地球市民集会シンポジウム

 


これからの活動

10月2日(月)三役会議
5日(木)署名事務局会議
6日(金)第3回理事会、ノーベル平和賞発表
10日(火)新聞発送作業
11日(水)~13日(金)被団協代表者会議・中央行動
14日(土)医福懇総会
26日(火)街頭宣伝16時 浜クロス前
28日(土)市民平和大行進
11月4日(土)長崎県民の会1周年集い10時半~地下講堂