2018年4月9日発行の新聞『被団協』414号の内容をご紹介します。
被災協第5回理事会
3月29日(木)14時~16時、被災協2階会議室で第 5 回理事会が開催されました。
2017 年度の事業報告、決算、2018 年度の事業計画、 予算について論議し、承認されました。被爆者の願い である核兵器廃絶、ヒバクシャ国際署名の運動、そし て原爆症の認定を求めるノーモアヒバクシャ訴訟につ いて、意見を出し合いました。
また組織作りとともに、「サポーター制度」について 話し合いました。被災協に協力したいという思いのあ る方々にサポーターとして被災協の活動を支援してほしい、運動を広げたいというものです。具体的な支援 の方法、内容については時間をかけて話し合っていこうということになりました。
現在、被災協の支部の中では、大村や諫早支部が二 世の協力を受け、再結成した活動に学び、他地域でも 組織の再結成、活性化を図れるよう知恵を出し合って 進めています。
被爆体験を語り継ぐ会
3月29日(木)10時~正午、被災協 2 階会議室で「被爆体験を語り継ぐ会」が開催されました。講師の皆さんは高齢になりましたが、子どもたちに平和の大切さを語りた いという強い思いを持って活動されてい ます。今、依頼が来ている春の修学旅行の 85 校を、講師 12 名で日程調整し担当を決めました。 被爆体験講話、春に向けていよいよスタートです。
ヒバクシャ国際署名 街頭宣伝
3月26日(月)16時から17時まで長崎市浜の町浜クロス前で定例の街頭宣伝が県民の会の主催でおこなわれました。
30 人の参加で 255 筆の署名が寄せられました。 春休みの期間中なので、子ども連れの方や高校生、旅
行者も多く、浜の町も賑わっていました。
今回は、署名を手伝ってくれている男子高校生のおばあさまも来られ、お孫さんの活動の様子をカメラに収めていました。
外国人に思い切って声をかけた被爆二世の参加者は「アトミックボン(核兵器)」「ピース(平和)」などの単語を駆 使し、無事に署名をいただいていました。
ノーモアヒバクシャ訴訟
3月27日(火)13時半から長崎地裁で原告、国側の医 師の証人尋問がおこなわれました。傍聴支援でさまざまな市民団体、個人の方が参加し、傍聴席がほぼ満席 になりました。
「ノーモアヒバクシャ訴訟」は原爆症の認定申請で却下された被爆者の裁判です。被爆の実相を明らかにし、実態に合った原爆症の認定制度を求めるものです。
4月18日は原爆症認定制度の抜本的改定を目指して、ノーモアヒバクシャ訴訟院内集会が開催されま
す。原告の方々は体調がすぐれず上京できませんが、 森内副会長、横山副会長が参加します。現在、日本被団協、全国原告団、全国弁護団では院内集会に向けて 政党訪問に取り組まれています。
長崎県委託事業 独居被爆者訪問事業
3月16日(金)長与町、時津町の一人暮らしの被爆者3名を川口重美相談員と堀洋美事務局員が訪問しました。被爆体験から現在までの生活で何か困っていることがあればと、お話を聞きました。
こちらからの問いかけにも快く応じてくださり、県外に住む被爆者の弟さんや二世である息子さんの健康状態など心配されていました。また安心して病気の治療ができるのも被災協の活動のおかげと感謝の言葉をいただきました。
独立した子どもさんにできるだけ頼らず、自立した生活をなさっている被爆者の強さを感じました。
また核兵器廃絶を願う思いなども話され、なごやかな時間を過ごしました。
長崎市北部地区にお住まいの方へ
被爆者のつどいご案内
とき : 6月5日(火)13時半~
ところ : 北公民館3階 2,3会議室
(チトセピア南棟) 生活での困りごとや被爆したときの話、核兵器のない世界を願ってなど、いろんな話をしませんか。 お気軽にご参加ください。
ご家族も一緒にどうぞおでかけください。
横山照子・副会長へ
NHK 長崎放送局より感謝状
3月16日(金)NHK長崎放送局で 感謝状の贈呈式が行われ、NHK長崎放送局・渡辺局長より感謝状、トロフィーが 横山副会長に贈呈されました。贈呈の理由として、被爆者についてNHK長崎放送局のドキュメンタリーやニュース番組に出演するとともに情報提供、交渉立会いなどに協力し、NHK長崎放送局の原爆、平和に関する報道に大いに貢献していることが評価されました。
修学旅行生に被爆二世が家族証言
被災協では毎年約300校の修学旅行生などへ「被爆 体験を語り継ぐ会」の講師12名が被爆体験を語っています。
3月5日(月)、6日(火)の2日間、東京・正則高校の2年生への被爆体験講話に、被爆者に交じって被 爆二世である佐藤直子・理事、佐藤澄人・評議員、柿 田富美枝・事務局長の3名が親の被爆体験を中心に話し、交流しました。
この学校は毎年15名ずつの小グループで被爆体験講話を聞くため、被爆者の語り部はのべ 15名ほど参加していました。今回は被爆者だけでなく、二世への 派遣要請があり実現したものです。
高校生から「被爆者と二世に壁はあるか」「米国は核兵器禁止条約に参加するだろうか」「今、私たちは 核兵器廃絶のために何をしたら良いか」など真摯な質問が出され、被爆二世たちもたいへん刺激を受けたと話していました。
3月 事務局日誌
7 日(水)署名県民の会事務局団体会議
9 日(金)新聞発送
10 日(土)被災協・二世の会・長崎会議
11 日(日)県 9 条の会(横山)
13 日(火)ノーモアヒバクシャ訴訟
15 日(木)RECNA 長崎被爆と戦後史研究会(横山、柿田)
17 日(日)県 9 条の会講演会
19 日(月)三役会議
22 日(木)スタンフォード大学・佐藤恭子教授来訪(田中)
23 日(金)団体訪問支援要請(田中、佐藤す)、つどい準備会
25 日(日)長崎のうたごえ協議会総会(田中)
26 日(月)「ヒバクシャ国際署名」街頭宣伝
27 日(火)ノーモアヒバクシャ訴訟、平和首長会議実行委員会
(田中) 28 日(水)三役会議
29 日(木)被爆体験を語り継ぐ会 第 5 回理事会
30 日(金)被団協二世委員会(柿田)
31 日(土)健友会評議員会(道下、柿田)