2018年7月18日発行の新聞『被団協』417号の内容をご紹介します。

ピースウエーブ 2018 イン ナガサキ

核兵器禁止条約が国連で採択されて 1 年を迎える 7 月 7 日(土)、14 時から平和祈念像前で「ヒバクシャ国際署名 をすすめる長崎県民の会」が記念の集会を開催しました。
この取り組みは全国で 80 以上の会場で行われました。 平和公園を訪れた多くの外国人観光客たちも署名や平和の短冊に応じました。被災協の田中重光会長ら被爆者5団体の代表が挨拶に立ち、「核兵器廃絶の日まで頑張ろう」と述べました。

そのあと、七夕飾りや風船を手に 80 名で爆心地公園までパレードしました。爆心地公園では黙とうの後、朝長万 左男共同代表が「日本政府がまず条約に参加すべき」と 述べ、運動を進めていくことを誓い合いました。山里小の学童たちが「原爆の恐ろしさを勉強していきたい。核兵器をなくしたい。」と宣言しました。フィナーレでは全員で平和への願いを込めて風船を空へ放ちました。


被災協 第 70 回定例評議員会

6 月 22 日(金)14 時~15 時半、被災協 2 階会議室で第 70 回定例評議員会を開催しました。評議員会は一般財団 法人の運営をチェックする役割があり、理事の選任、解任 なども行います。今年度の事業計画は次のとおりです。 核兵器廃絶、原爆の被害への国の償い、被爆体験の 継承に力を注ぎます。
「ヒバクシャ国際署名をすすめる長崎県民の会」に結集し、あらゆる人と手をつなぎ、長崎県内で50万人目標の署名に取り組みます。 日本国憲法を守ります。原爆症認定制度の抜本的改善を目指します。原爆被害の実相を伝える活動に積極的に取り組みます。
「被爆体験者」の制度改善を求めます。 被爆者の孤立化を防ぎ、相談に対応し、さまざまな集まりを開き、交流を深めます。 被爆二世との協力・共同を強めます。二世の運動を支 援します。また一般市民によるサポーターの支援を募集します。


「平和宣言文起草委員会」

被災協会長・田中重光 8 月 9 日の平和祈念式典において長崎市長が読み上げ る平和宣言文の起草委員会(15名)が3回にわたり開催されました。長崎被災協からは下平作江理事、佐藤直子理 事、そして私は初めて参加しました。 長崎市が作成した宣言文案について「とてもよくまとめられている」「特に長崎の核兵器廃絶の運動をリードしてきた被爆者、土山秀夫氏の『核兵器を所有し、またこれから保有しようとすることは何の自慢にもならない。それどころ か恥ずべき、人道に対する犯罪の加担者になりかねない ことを知るべきである。』また谷口稜曄氏は『核兵器と人類 は共存できない。人間が人間として生きていくためには地 球上に 1 発たりとも核兵器を残してはなりません。』この二 人の言葉を入れたのは良かった。」 しかし、「全般的に迫力が弱い、政府に対して批判が弱 いからではないか」と指摘されました。安倍政権が進めよ うとしている戦争のできる国、憲法 9 条の改正の策動です。 第 9 条に 3 項目を設けて自衛隊を明記することに全く触れ られていないことです。起草委員会第 1 回 5 人、第 2 回 3 人の委員が憲法について発言し、第 3 回は 7,8 人の委員 が「憲法について触れてほしい」と発言しました。 私は「原爆が投下されたのは戦争があったからだ。今、 日本を戦争ができる国にしようとしているとき、賛否両論 があるにせよ、市長は憲法を守る立場 であるべきだ」と発言しました。 8 月 9 日、市長の憲法観がためされ ることになります。


浦上川緑地帯で花植え作業

 

2014年度から被災協と被爆二世の会・長崎による浦 上川緑地帯の草取り、花植え作業をおこなっています。 6月17日(日)午前10時より正午までの作業では、近隣 の学校などに協力を呼び掛けたところ、南山高校、工業高 校、長崎大学 RECNA,原爆資料館のピースボランティアの 10 代、20 代の 40 名と、被爆者、二世、市民らと合わせて 60 名の大勢の参加となりました。被爆者は若い人たちの 参加をたいへん心強く感じ、喜んでいました。 はじめに原爆で亡くなられた方々への黙とう、被災協の 池田早苗理事より被爆当時の浦上川のようすなど聞き、 各学校、団体代表があいさつしました。暑い日でしたが、 参加者たちは楽しく語り合いながら作業をおこなうことがで きました。
長崎被災協・被爆二世の会・長崎


諫早市百日紅公園で清掃活動

6月17日(日)午前9時から11時、諫早市の旧火葬場、 百日紅公園の清掃活動に「長崎被災協・被爆二世の会・ 諫早」9名、諫早子ども劇場3名、ウエスレヤン大学5名が 参加しました。


4 回目となるこの清掃活動では 73 年前の原爆の被害を 考えながら、慰霊の思いを込めておこないました。 またこれから慰霊碑建立をめざし、公園を花いっぱい にしたいなど参加者で話しました。 活動に関わった人々の想いを多くの人々に共感しても らえるよう、広報活動にも力を入れていきます。
長崎被災協・被爆二世の会・諫早


7 月 22 日(日)ぜひおいでください!!

①「二世の会・長崎」 ◎浦上川緑地帯での草取り作業 9 時~10 時 ◎原爆写真展&「被爆者と話そう」11 時~16 時 被災協 2 階会議室

②「二世の会・諫早」 ◎平和コンサート 11 時~16 時 諫早本町アーケ ード 原爆詩朗読、原爆写真パネル展


6月の活動報告

1 日(金)政府要請打合せ(田中、柿田)
4 日(月)第 26 回署名事務局会議
5 日(火)北部地区被爆者のつどい
8 日(金)第 1 回理事会
9 日(土)起草委員会(田中、下平、佐藤な)
10 日(日)山下兼彦医師を偲ぶ会(横山)
12 日(火)日本被団協代表理事会、新聞発送
13 日(水)~14 日(木)日本被団協総会(田中、横山、小峯)
15 日(金)中央行動
17 日(日)浦上川緑地帯花植え活動 諫早百日紅公園清掃
憲法 9 条の会講演会
19 日(火)放射線影響研究所創立 70 周年式典(田中)
20 日(水)署名事務局会議
21 日(木) 英米大学生インタビュー(佐藤な)
22 日(金)第 70 回評議員会
23 日(土)RECNA 市民講座(島原森岳公民館)
24 日(日)ノーモアヒバクシャ訴訟全国支援会議(柿田)
26 日(火)ヒバクシャ国際署名街宣
ドイツ大学院生インタビュー(森内)
28 日(木) 国民平和行進出発式挨拶(田中)
29 日(金)九ブロ代表者会議・福岡(田中、横山) 7 月の活動


7月の予定

1 日(日)ながさき平和大集会
3 日(火)ノーモアヒバクシャ訴訟
4 日(水)三役会議、署名事務局会議
7 日(土)「ピースウエーブインナガサキ」
11 日(水)三役会議
17 日(火)ノーモアヒバクシャ訴訟 13 時 45 分集合