2021年4月9日発行の新聞『被団協』450号の内容をご紹介します。

被災協 第 2 回理事会

3 月 29 日(月)13 時半より 2 階会議室にて第2 回理事会を開催しました。
コロナ感染防止のため、11 月の会議が流会となり、久しぶりの理事会でした。
今回は入院などによる理事や監事の欠席がありましたが、2020 年度の事業報告、会計報告、2021 年度の事業計画案、予算案について積極的に意見が出されました。
1956 年 6 月 23 日に被災協は結成され、今年は 65 周年を迎えます。
コロナ禍でもあり、65 周年記念のつどいがどのような形でできるのかわかりませんが、核兵器禁止条約が発効した年であり、有意義な取り組みをしたいと話しています。
核兵器廃絶に向け、日本被団協の署名、被爆体験の継承、独居被爆者・二人暮らしの被爆者への相談事業の充実、被爆二世健康記録簿などについて話し合いました。


英国の核政策に抗議、被爆者 5 団体

1 月 22 日に核兵器禁止条約が発効したばかりの 3 月 16 日、英国政府は核弾頭をこれまで削減した政策を変え、逆に 260 発にすると発表しました。
被爆者 5 団体は記者会見を行い、抗議の声をあげました。
この日、田中会長が出席できなかったため、横山照子副会長が参加し、「NPT(核不拡散)条約にも反する行為です。」と批判しました。
被爆者 5 団体では「核に依存するのではなく、対話と共生の平和保障の道」を求め、抗議文を英国のボリス・ジョンソン首相あてに送りました。


第 46 回福田須磨子忌の集い

4 月 2 日は 1974 年に 52 歳で亡くなられた原爆詩人、福田須磨子さんの命日。
須磨子さんは 23 歳の時に被爆、生活苦や病と闘いながら詩人として、核廃絶・平和への願いを訴え続けました。
また被災協の会員として、被爆者運動に熱心に参加しました。
毎年命日に爆心地公園横にある詩碑の前で行われる福田須磨子忌の集いは今年で 46 回目となり、被災協から 4 名、二世の会から 3 名が参加しました。
被災協の田中会長の挨拶の後、黙祷と献花、活水高校の生徒による詩の朗読と合唱、そして参加者からスピーチを行い、須磨子さんの思いを受け継ぎ、核兵器廃絶への決意を誓いました。

(中元英貴)


被爆二世健診の申込が始まりました。
ぜひ受診を!
お問い合わせは被災協へ
095-844-0958


被爆二世健康記録簿の説明会、長崎市との懇談会

2021 年 6 月から厚労省が希望する被爆二世に健康診断の記録ができる記録簿を発行することになりました。
長崎県と長崎市では同じものにするとしています。
被災協、「二世の会・長崎」、「二世の会・諫早」の会員で集まり、長崎市の担当の方から説明を聞きます。
せっかくの機会ですので、和やかに懇談したいと考えています。
ぜひご参加ください。

【日時】4 月 17 日(土)13 時半~15 時
【ところ】被災協地下講堂


独居被爆者訪問

3 月 25 日(木)新上五島町の一人暮らしの被爆者 1 名のお宅に田中重光会長と中元英貴事務局員が訪問しました。
訪問に先立ち、同じ新上五島町にある被災協元会長・故山口仙二さんのお墓にお参りし、田中会長より核兵器禁止条約発効と今までの活動について墓前に報告いたしました。
訪問先の 90 代の被爆者のお宅には、偶然帰省中の長男さんも同席いただき、くらしの様子や健康面などで困っていること、被爆体験などお話を伺いました。
ご結婚以来お住いのご自宅で、近所の方々やディサービス、配食サービスなど見守り体制が出来上がっており、とても穏やかな暮らしをなさっている様子に訪問した私達も元気をいただき、安心しました。

(中元英貴)


映画「長崎の郵便配達」

映画は長崎の被爆者、被災協の会長だった故 谷口稜曄氏。
2016 年、ドキュメンタリー映画を自主製作している川瀬美香監督が世界に向けて平和を訴え続けている谷口氏の活動を未来に伝えようとカメラをまわしはじめるが 2017 年 8 月 30 日故人となりました。谷口氏の生前、谷口氏をインタビューし世界にむけて書籍化した故 ピーター・タウンゼント氏のことを聞いていた川瀬美香監督が、娘であるイザベル・タウンゼント氏に会いにフランスに行ったところから制作が再スタートしました。
イザベル・タウンゼント氏と川瀬美香監督が心通わせ、未来(子供達)に向けて平和を語りかけるというものです。

川瀬監督から被災協に手紙が届きました。
「資金調達が厳しい映画でもあり、予定外の感染症のこともあり、映画の完成が遅れておりました。いろんな皆様にご協力頂き、映画は完成に向けてスタジオ作業に入る運びとなりました。被災協の皆様には長年応援して頂き、感謝しております。まず長崎にて今年の 7~8 月には上映したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。」


3月の事務局日誌

1日(月) 日本被団協起草委員会オンライン(田中)、被爆体験を語り継ぐ会話し合い
2日(火) RECNA 講座オンライン(横山、柿田)
9日(火) 新聞発送作業
12日(金) 二世委員会オンライン(柿田)
15日(月) 独居被爆者訪問(市内・横山、中川原)
医療と福祉を考える懇談会オンライン(柿田)
16日(火) 署名事務局会議(田中、横山、柿田、中元)
県民の会記者会見(田中、横山、柿田、中元)
20日(土) 長崎市と市民団体懇談会 (田中)
23日(火) 英国核政策へ抗議、被爆者 5 団体記者会見(横山)
24日(水)
~25 日(木)
独居被爆者訪問(新上五島町、田中、中元)
26日(金) 独居被爆者訪問(長与町・横山、中川原)
28日(日) 三役会議
29日(月) 第 2 回理事会

 

4月の行事

2 日(金) 須磨子忌(田中、田中や、佐藤、中元、佐藤す、黒崎、橋本)
3日(土) うたごえ・核兵器禁止条約記念のつどい(溝浦)
5日(月) 事務局会議
7日(水) 独居被爆者訪問(長与町・柿田、川口)
9日(金) 新聞発送作業
17日(土) 「被爆二世健康記録簿」説明会(被災協、二世の会長崎、諫早合同)
20日(火) 日本被団協代表理事会