2023 年 10 月 9 日発行の新聞『被団協』480 号の内容をご紹介します。

長崎被災協 第3回理事会を開催

◆9月20日(水) 被災協 講堂
 理事15名中13名出席、監事2名出席◆

黙祷、田中会長のあいさつの後、被災協での7~9月の経過報告、二世の会・長崎と二世の会・諫早、被爆者相談所の活動についてそれぞれ報告を行いました。
〔話し合われた内容〕
・29年前に建てられた被災協の建物では、様々な備品等の修理や交換が必要となってきました。
今年6月、被災協へ多額の寄付をいただき、そこで理事会ではもっとも有効な活用について検討し、講話等で使用するイス・音響を新調し、トイレの修理・改修を行うことを決めました。

・今後の被災協について、「①これからの被災協の組織・在り方」「②世界に向けての広報活動」「③被爆80周年の取り組み」の3つのプロジェクトチームを立ち上げ、話し合うこととしました。
被災協の理事だけで検討するのではなく、さまざまな団体、個人、大学生、高校生など若い人たちの知恵、力を貸してほしいと考えています。
ぜひご協力下さい。

東京美術館開催の第71回平和美術展で展示された原爆死没者肖像画(故池田早苗氏)を田中会長より遺族の佐藤直子理事へ贈呈しました。

・12月7日(木)実施の九州ブロック相談事業講習会へまず理事・監事の参加を呼びかけました。


第42回

長崎被災協・被爆二世の会・諫早の集い

◆9月23日(土) 長田ふれあい広場(みのり会館)12名出席◆

・高屋会長、森顧問より8月11日の諫早市被災協原爆慰霊祭についてのお礼のことばの後、慰霊祭についての総括を行い、改善点や提案等について話し合いました。

・新しく入会された会員から挨拶を行いました。
・被爆二世の会・長崎との交流会を11月5日(日)に行うこととなりました。被爆遺構巡りも行う予定です。
・第15回百日紅公園(旧火葬場)の清掃活動を11月19日(日)に行うこととなりました。


「被爆者の歩みを学ぼう」学習会

10月21日(土)14時から 被災協二階会議室

「被爆証言は私の生き方を変えた」
…講師:元長崎放送(NBC)記者 関口 達夫氏…

報道の第一線で活躍された関口さん。多くの被爆者を取材して学んだこと、そして退職後は安保法制違憲訴訟の原告として安保法制を廃止させる運動を続けておられます。被爆体験から学び、平和運動・被爆者運動に取り組んできたことを話されます。

11月25日(土)14時から 被災協地下講堂

(仮題)「長崎における平和教育・運動の歩み」
…講師:元小学校教師 山川 剛 氏…
長崎の原爆教育の礎を築いた被爆者のひとり、山川剛さんより、今当たり前となっている長崎での平和教育がどのようにして築きあげて来たかなどをお話しされます。


九州ブロック相談事業講習会のお知らせ

12月7日(木)福岡で開催

被爆者の平均年齢は85才を超えました。ますます高齢化が進む中で、介護問題が深刻さを増しています。今回の講習会では被爆者の介護と手当について、質問の時間も含め、たっぷり3時間予定しました。自分や家族、周りの人たちのことなどぜひ質問してください。
講師は中央相談所・原玲子相談員です。
2つ目のテーマは「被爆80年の被爆者運動を二世・三世・支援者と共にどう取り組んでいくのか。さらにそれをどう引き継いでいくのか」会場のみんなで語り合いましょう。
みなさんの参加をお願いします。来月号で、長崎からのスケジュールと予算をお知らせします。
※参加ご希望・お問合せは長崎被災協事務所まで


福岡俘虜(ふりょ)収容所犠牲者追悼・記念式

◆9月16日(土) 11:00~12:00 長崎市町香焼中学校前追悼記念碑前◆


9月16日(土)11時より、福岡俘虜収容所犠牲者追悼・記念式が収容所のあった香焼中学校そばにある追悼記念碑前で行われ、遺族やオランダ、オーストラリア、アメリカの大使館・領事館関係者、市民など約60名が参加し、行われました。
今年はオランダから9名の遺族が参列しました。
遺族代表のアンドレ・スクラムさんは過去に起きたことを追悼し、平和な未来をつくること、戦争は何も問題を解決しないこと、そして平和の取り組みは教育から始まると、香焼中学校の生徒がこの記念碑の清掃活動や平和集会を行っていることに感謝の言葉を述べられました。


2023年秋の修学旅行シーズン 被爆体験講話スタート

まだ真夏の暑さが続く9月より始まった秋の修学旅行シーズン。今年も多くの修学旅行生が長崎を訪問、被災協にも被爆体験講話を聴くために多くの児童・生徒のみなさんが訪れています。
新型コロナ感染症が5類となり、例年よりも多くの申込をいただき、コロナ禍前の2019年を上回る申込数となっております。下の写真は、10月4日(水)に行われた天草小学校の講話です。講師は田中安次郎さん、子どもたちに平和の尊さ、核兵器の恐ろしさを伝え、子どもたちも真剣に聴き入っていました。
子どもたちも1時間が短く感じたようですね。最後に安次郎さんの被爆体験、そして次の世代を担う子供達へメッセージを伝えていました。
子どもたちからは、歌のプレゼント♪
天草の方が作詞・作曲し校長先生が合唱曲に編曲した平和の思いが込められた曲「SAKURA」を見事なハーモニーで披露いただきました。素敵な音楽がつなぐ未来にしていかなければと思います。



禁止条約の会講演会

10月29日(日)午後2時~4時
長崎市立図書館 新興善メモリアルホール

核戦争の危険性は冷戦終結以降、最も高まっています。⻑崎⼤学核兵器廃絶研究センター(RECNA)では、その危険性を知ってもらうため、核兵器が使われてしまった場合に何が起こるかをシュミレーションしました。核戦争を起こさない。そのために学び議論していきます。


第1部<講演>  
長崎大学核兵器廃絶研究センター 
鈴木達治郎教授


第2部<対談> 
鈴木教授と核兵器禁止条約の会・長崎 
朝長万左男 共同代表

◆入場無料・事前申し込み不要◆


9 月の事務局日誌

4 日(月) 三役会議
5 日(火) 被拡協事務局予備会議(田中)
7 日(木) 九州ブロック代表者会議(田中、横山、柿田)
14 日(木) 核兵器禁止条約の会・長崎 事務局会議
16 日(土) 福岡俘虜収容所第2分所 犠牲者追悼・平和祈念式(田中、中元)
20 日(水) 長崎被災協 第3回理事会
21 日(木) 被拡協事務局会議
26 日(火)~
27 日(水)
日本被団協代表理事会(田中、横山)
27 日(水) 中央相談所委員会(横山)

 

10 月の予定

3 日(火) 80周年プロジェクト会議
7 日(土)~
9 日(月)
二世の会・長崎 原爆展(長崎市役所2階)
13 日(金) 世界に向けて広報 プロジェクト会議
16 日(月) 禁止条約の会事務局会議
17 日(火) 被災協在り方プロジェクト会議
18 日(水)~
19 日(木)
被団協代表者会議(田中、溝浦、中川原、柿田)
20 日(金) 被団協中央行動(田中、溝浦、中川原、柿田)
21 日(土) 被爆者の歩みを学ぼう学習会(講師 関口達夫氏)
28 日(土) 原爆犠牲者慰霊・世界平和祈念 市民大行進
29 日(日) 禁止条約の会講演会「シミュレーションが示す核戦争の脅威」