2019年07月9日発行の新聞『被団協』429号の内容をご紹介します。
サポーター制度始まります!
6 月21日(金)午後 21時より「第 71回定例評議員会」を開催しました。
長崎原爆被災者協議会では 2020 年、被爆75周年に向けた取り組み、活動方針が話し合われ、サポーター制度の開始を全員一致で決めました。
この活動は、当面、長崎市内の一部から始めることとします。
1.被災協の運動 歴史、被爆証言の継承活動
地元の大学、研究者に協力を求め、被爆二世、支援者とともに被災協の運動の歴史等の資料を収集し、保存を活動会員(サポーター)の方々とともに行います。
2.暮しを支え合う活動
高齢化した被爆者とその家族のための暮らしの相談、会員互助の助け合いです。要望によって話し相手、掃除のお手伝い、ゴミ出しなどを行います。会の運営は利用会員と活動会員(サポーター)両者を結び付けるコーディネーター、事務局を配置、運営します。
利用会員は利用料として 500 円と交通費実費を支払い、活動は原則 1 時間とします。専門的な相談では弁護士や医療機関等、必要な紹介と支援を行います。
また年 3 回など定期的な昼食会、花見会などを開催します。
3.慰霊の活動
原爆で亡くなられた方々の慰霊のための花植え、清掃など、下記の①と②の活動。原爆の悲惨さをサポーターの方々とともに継承していきます。
①浦上川緑地帯の花壇整備活動
②諫早市百日紅公園の清掃活動
4.被災協の財政を支える個人、団体を募る活動
定期的な寄付など被災協の活動を財政面から支えてもらうものです。
●暮らしを支え合う活動では、今月号にアンケート用紙を同封していますので、住所、氏名等記入の上、お困り事などを書いてお送りください。
●利用会員になりたい方、活動会員になりたい方、ご連絡ください。
●アンケートの回答から必要な支援に合わせ、10月から対応していきます。
欧州連合(EU)トゥスク大統領と懇談
G20大阪サミットに出席するため来日したEUのトゥスク大統領は 6 月26日、長崎市を訪れ、長崎原爆資料館などを視察したあと、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で田上富久長崎市長、佐藤正洋市議会議長、長崎原爆被災者協議会の田中重光会長と面会しました。
トゥスク大統領は田中会長の被爆体験談に熱心に耳を傾けました。芳名録には「長崎の悲惨な教訓を記憶にとどめない限り、われわれは人類として生き残れないだろう」と記しました。
大村支部 家庭訪問
6 月 1 日(土)大村支部では、5 月 16 日の総会に出席できなかった会員さんたちに総会資料を届け、また出席した方には近況確認のための訪問をしました。寺坂副支部長と綿谷さん、事務局として支えている被爆二世の大宮さんの 3 名が、会員さん 6 名のお宅を訪問しました。
「体調がすぐれず、総会に行けず残念でした。」「次の集まりにはぜひ参加します。」など、皆さん
今回の訪問を喜んでおられました。
矢の平支部 役員会
7 月 3 日(水)18 時より田中重光・支部長宅で 2019 年度「矢の平支部役員会」を開きました。
昨年度の活動では「九州ブロック相談事業講習会・長崎」や新聞発送、配布、国際署名の学習会、ノーモアヒバクシャ訴訟等への参加、募金の協力の報告などを行いました。
今年度も「九州ブロック相談事業講習会・熊本」や、被爆 75 周年に向けて国際署名の取り組み等について話し合い、「暮らしを支え合う会」のことから、介護やお墓について話題になりました。
今年度は新人 3 人が役員を引き受けてくれました。 (支部長・田中重光)
百日紅公園(旧火葬場)清掃活動
2016年10月から始まった清掃活動も第6回目となりました。
原爆で被爆し、諫早市内に運ばれ、この地で息絶えた人たちがひっそりとしたところに葬られたのだと知り、また、今では雑草でうっそうとした公園になっていたため、「どうにかしたい」という二世の会会員の強い思いが、この活動の原動力となりました。
6月16日(日)午前9時~11時、ウエスレヤン大学8名、諫早子ども劇場7名と二世の会10名(4世2名含む)合計25名の参加でした。機械を使って草刈りをする人、雑草を集める人、ごみ袋に詰める人、掃き掃除をする人と、スムーズに分担して行いました。
ごみ袋は60個となり、百日紅公園の景色をすっかり変えることができました。
この活動から、今年7月21日の「原爆・継承コンサート」にウエスレヤン大学のコーラス部、ジャズクラブの方々が出演してくれることにつながり、二世たちもたいへん嬉しく感じています。
(「二世の会・諫早」 事務局長・大宮美喜夫)
浦上川緑地帯の花植え活動
令和元年度第1回目の花植え活動を6月16日(日)午前10時~11時行いました。
昨年から近隣の学校にもお願いし、今回は長崎南山高校から29名、長崎工業高校から4名、青少年ピースボランティアから6名、ウエスレヤン大学から1名、海星中学から 1 名、ピースバトン・ナガサキから 1 名の参加があり、被爆者と二世など全部で62名の参加でした。
この活動は原爆によって浦上川で亡くなられた方々を慰霊するために、長崎被災協の池田早苗理事が5年前に始め、その後、一緒に花植えをと二世の会へ呼び掛けられたものでした。
昨年は被爆後の浦上川の様子を話してくださった池田さんでしたが、この日は亡くなってからちょうど1か月の命日でした。
皆で雑草を取り除き、土を耕し、マリーゴールド150本、松葉ボタン50本の苗を植えました。
池田さんの思いは若い人たちに確実に受け継がれています。
これから夏に向けてきれいな色とりどりの花を咲かせると思います。ぜひ見にいらしてください。
長崎県民の会に寄せられた署名
7 月10日現在 298,050 筆
(他団体分と合わせ 339,540 筆)
目標は 2020 年秋までに 50 万筆です。
6月の事務局日誌
2 日(日)米国核実験抗議の座り込み(田中、柿田、赤水)
6 日(木)署名県民の会事務局会議
7 日(金)事務局会議、会計監査
8 日(土)平和宣言文起草委員会(田中、下平、佐藤)
県 9 条の会(横山)
10 日(月)政府要請打合せ(田中、柿田)新聞発送
11 日(火)日本被団協代表理事会(田中、横山)
12 日(水)~13 日(木)日本被団協総会(田中、横
山、森田、柿田)
14 日(金)日本被団協中央行動(同上)
15 日(土)大石芳野さんと語る会(横山)
16 日(日)浦上川緑地帯花植え、ながさき平和大集会
17 日(月)被災協第 1 回理事会
20 日(木)ノーモアヒバクシャ訴訟・長崎地裁 13 時半
21 日(金)被災協第 71 回評議員会
26 日(水)EU 委員長と懇談(田中)、県民の会記者会見(田中)、街宣