2020年12月9日発行の新聞『被団協』446号の内容をご紹介します。

熊本県被団協代表団と交流会

熊本県被団協の代表団13名と長崎被災協の田中重光・会長、横山照子・副会長、溝浦勝・理事、山崎和幸・二世の会副会長が11 月 29 日(日)午後、被災協 2 階会議室で懇談しました。
今年4月に就任した原田俊二・会長(被爆 2 世)は 92 歳の中山高光・元事務局長はじめとする被爆者たちとともに、コロナ感染予防に十分気を付けながら、被爆 75 年の取り組みとして被爆者の願いである長崎訪問バス旅行を実施しました。
参加者たちはそれぞれ被爆体験を交えながら自己紹介を行いました。
原爆症認定申請や介護度の認定など様々な高齢の被爆者の問題が出され、皆で話し合いました。
これからもお互い連絡を取り合って被爆者、二世で力を合わせ活動していくことを確認し、充実した交流会となりました。


一人暮らしの被爆者支援、相談活動

被爆者の高齢化に伴い、独り暮らしの被爆者が増えています。
被災協相談所では長崎県の補助事業で県内の独居被爆者を訪問する活動を 6 年前から行っています。
10、11 月には横山副会長と中川原コーディネーターで、長崎市内の一人暮らしの被爆者3名を訪ねました。
被爆者運動をされていた方々で、訪問をとても喜んでいただきました。
「身体が不自由になりヘルパーさんの介助で生活している」「通院や外出は介助がなければ行けない」などの近況を聞かせていただき、実態を見た中で介護度変更を強く感じ、通院している病院と話し合い、変更申請の準備を進めています。
これからも引き続き取り組んでいきます。サポートしてくださる方を募集しています。
お電話ください。

(被災協  095-844-0958


「被災協・被爆体験を語り継ぐ会」

12 月 7 日(月)午前11 時より被災協地下講堂で「被災協・被爆体験を語り継ぐ会」の被爆体験講話の打ち合わせ会議を 12 名で開催しました。
田中重光・会長はコロナ禍の中での講師へねぎらいの言葉のあと「平和を求めるとともに、世の中のことにも声を上げていきましょう。」と挨拶しました。
事務局からコロナ対策を確認し、また修学旅行生の講話で良かったことや、生徒が体調を崩した時の対応、人数が多い会場で原爆に関する資料を掲示するときの工夫、被爆二世への継承など、積極的に意見を出し合いました。


「核兵器禁止条約発効を祝うつどい」

1 月 22 日いよいよ条約が発効します。
「ヒバクシャ国際署名をすすめる長崎県民の会」と長崎市の共催で 1 月 23 日(土)15 時~16 時半、原爆資料館ホールで「核兵器禁止条約発効を祝うつどい」を開催します。
東京、広島と同時に開催し、長崎では高田明氏と田上富久・長崎市長による対談を行います。
参加費無料。


被災協・二世の会・諫早

11 月 22 日(日)午前 9 時より諫早市天満町の百日紅公園にて「被爆二世の会・諫早」9 名、ウエスレヤン大学の先生方 3 名、学生 9 名と諫早子ども劇場 4 名の参加で清掃活動を行いました。
森多久男・会長は「今年 8 月 8 日に建立した『原爆犠牲者慰霊の碑』を諫早市民に広く知ってもらい、原爆の被害を考えるきっかけとなり、平和を発信する場となるよう、公園内の樹木の剪定、草取りの清掃活動を行いたい。」と挨拶しました。
またウエスレヤン大学の講師、平田勝政氏は「我々の学院も、原爆とは深いつながりがあり、このような活動には大いに参加させていただきたいと思っています。学院には『被爆の実相と平和の伝承』というゼミナールがあり、今日はそのメンバーから参加しています。若い人たちに力を発揮してもらい、諫早市民がきれいな百日紅公園を見てみようということになればと思います。」と述べました。

「被爆二世の会・諫早」事務局長・大宮美喜夫


被災協・二世の会・長崎

12 月 6 日(日)午前 10 時より「被爆二世の会・長崎」ではビッグ N 玄関近くの浦上川緑地帯で花を植えました。
初めに佐藤直子会長が挨拶し、浦上川で亡くなられた多くの被爆者の方々へ慰霊の思いを込めて参加者たちは黙とうを行いました。
コロナ感染予防もあり、今回は地元の中学、高校には参加の声掛けはしませんでした。
被爆者は田中重光・被災協会長、田中安次郎さん、二世の会 4 名、家族である三世の高校生 1名、四世の中学生 1 名、ナガサキユース代表団 9 期生の大学生 2 名ら 13 名で草取り作業のあと、チューリップの球根 210 個を植えました。
これから春が楽しみです。

「被爆二世の会・長崎」事務局長・柿田富美枝


被爆者支援のプレゼント

今年も長崎市役所従業員組合から「いわさきちひろカレンダー」が 50 名の一人暮らしなどの被爆者へ贈られます。
また原水爆禁止長崎県協議会より病気や高齢の被爆者 90名に年末見舞金をいただきました。
ありがとうございました。


11月の事務局日誌

9日(月) 第 56 回国際署名事務局会議 新聞発送
17日(火)
~18日(水)
日本被団協代表理事会
22日(日) 「二世の会・諫早」百日紅公園清掃活動
27日(金) 「核禁条約発効のつどい」第 1 回打ち合わせ
29日(日) 熊本県被団協代表団との交流会

 

12月の活動予定

1日(火) ノーモアヒバクシャ訴訟弁護団会議・オンライン
3日(木) 「核禁条約発効のつどい」第 2 回打ち合わせ
6日(日) 「二世の会・長崎」浦上川・花植え活動
7日(月) 「被爆体験を語り継ぐ会」講師打ち合わせ会
8日(火) 不戦のつどい 17 時~不戦の碑前
9日(水) 新聞発送
10日(木) 第 57 回国際署名事務局会議
18日(金) 恵みの丘長崎原爆ホーム慰問
24日(木) ノーモアヒバクシャ訴訟・福岡高裁判決
28日(月) 仕事納め
*なお 1 月 5 日(火)仕事始めとなります。
良いお年をお迎えください。